昨日の早朝、5時55分に、父リンカーンの牡馬が生まれました。
母馬は、予定日よりも半月以上遅れての出産。
初仔なのでこちらは少々緊張しましたが、自然に分娩し、その後もとても落ち着いていました。
念のため、カメラは持ち込まず、時間を置くこと4時間。
初めての仔を迎える母には、ストレスが生まれないよう、出来る限り、静かな環境をつくります。
「そろそろいいかな?」
すっかり明るくなった昼前の馬房には、黒鹿毛らしき小さな仔馬が座っていました。
額には星。後ろ2本の足下に、白があります。
母親らしく、優しく顔を近付ける新米ママ。
普段、繁殖牝馬たちの中では、かなり勝ち気な方だっただけに、この変貌振りには苦笑い。
誰に教わらなくても、上手に授乳し、我が仔を大切そうに見守ります。
目が大きな男の仔。スマートでなかなか良い感じ。これから、どんな風に育ってくれるでしょうか。
一方こちらは、一足先に、小さな放牧地デビューを果たした、栗毛のネオユニヴァース牡馬。
ひと月近く離れてしまいましたが、弟分が出来ました。
知ってか知らずか、そわそわした感じのお母さんと散歩。
春休みになり、いつもは見慣れない人間の子どもの姿に、興味津々です。
「ねえ、ねえ、遊ぼうよ!」と、屈託なく後をついて歩くネオくん。
自分と同じ目線、同じサイズの子どもが、気になる様子。
怖がりもせず、噛みもせず、マイペースなネオくんに、すっかりハートを奪われて、「友達」気分。
牧場は、この後も数頭の出産を控え、緊張の中にも、期待と夢がふくらんでいます。