最後の離乳

ここでは、「最後の離乳」 に関する記事を紹介しています。
 昨日の朝、気温は一桁台まで冷え込みました。

厚着をして、放牧地に入ります。

10・離乳・草露
 

この後、今年最後の”離乳”が行われることになっていました。

午前8時、太陽が昇った草原に、4頭の仔馬の姿。

10・離乳・仔馬4頭
 

ダノンシャンティ牡馬、ハービンジャー牝馬、バゴ牝馬、キングカメハメハ牝馬。

子守り役のキングカメハメハ牝馬の母は、はるか遠くにポツン。

10・離乳・遠く
 

仔馬たちは、仲間同士で過ごす時間が増えてきました。

最後の離乳は、キンカメちゃん。

10・離乳・キンカメ
 

小さい頃から自由奔放で、母から離れていることが多かったけれど、半兄や半姉は、離乳の時、大騒ぎ。

「きっと、この仔も騒ぐだろうなぁ・・・・」

8日前に離乳を終えた末っ子ハービンやシャンティは、すっかり落ち着き、いつもの姿。

10・離乳・ハービン&シャン
 

10・離乳・寝ているハービンとシャン
 

甘えん坊バゴも、元気に歩いています。

10・離乳・バゴ&キンカメ
 

「あとは、キンカメだけ・・・」

そんな私の気持ちなど知らず、いつものように、つかつかとやって来て、帽子を奪ったキンカメは、早速、自分の世界に入りました。

10・離乳・サッカーを始める
 

帽子を前肢で上手に掻き、後ろへ後ろへと飛ばしていくのです。

10・離乳・後ろに蹴る
 

少しずつバックしながら、延々と。

おかげで、踏みつけられた帽子は、泥だらけ。さすがは、遊びの天才、キンカメちゃん。

10・離乳・踏みつけ
 

「このまま、母から離れたままで、離乳かな・・・」

そう思った時、くるりと後ろを向いた彼女は、しずしずと母のいる方向へと、歩き出しました。

10・離乳・母のもとへ
 

母に呼ばれたのか、自分で向かったのかは、定かではありません。

けれども、振り返った母のもとへ、次第に歩を速めながら近寄り、授乳タイム。

10・離乳・母乳
 

けなげな友達たちも、そんなキンカメの後ろをついて歩きます。

「きっと、自分たちも飲みたいだろうに・・・」

10・離乳・集まる仲間
 

なんだか、かわいそうな気持ちで見守っていると・・・。

「ダメよ!あげないわよ!」

10・離乳・ダメよ!
 

激高するキンカメの姿に、思わず、ふき出してしまいました。

自分のお母さんは、誰にも渡さない!

そんな雰囲気いっぱいで、子供らしさ丸出しのキンカメちゃん。

離乳前に、彼女の素直な心をのぞくことが出来ました。

そして、いざ、その時がやって来ます。

スタッフに最初に気付いたのは、お母さん。

10・離乳・母気付く
 

彼女は、一瞬、逃げようと後ろを向きますが、すぐにつかまえられました。

あとは、ひかれるまま。

10・離乳・母と4頭
 

いつものように、仔馬の前で閉められ、親仔は引き離されました。

10・離乳・母去る
 

数メートル歩いたところで、大きな声で鳴いた母。

10・離乳・いななく母に
 

いつも淡々としていた母の、これが本当の気持ちだったのでしょう。

キンカメは・・・・。

10・離乳・困った
 

「どうして?」

10・離乳・どうして?
 

隣にいるハービンに突っかかり、

10・離乳・ハービンに
 

馬栓棒に肢をかけ、

10・離乳・足かけ
 

シャンティにかじりつきます。

10・離乳・シャンティに
 

もともと群れのリーダー格であるキンカメが、その場を動かないため、みんな出入り口にたまったまま。

仕方なく、私が放牧地の草地へ誘導すると、やって来ました。

10・離乳・キンカメ来る
 

しばらく、静かに草を食んでいたキンカメでしたが、

10・離乳・草を食む
 

やはり動揺は抑え切れず、いきなり駆け出します。

10・離乳・駆け出したキンカメ
 

皆を引き連れ、放牧地の奥地まで。

10・離乳・皆を引き連れ
 

時折、先頭が入れ替わりながら、

10・離乳・順番が入れ替わり
 

最後は、1頭だけで、

10・離乳・必死に
 

突進してきた勢いに、私までドキッとさせられました。

10・離乳・光となり
 

再び、出入り口に戻った仔馬たち。

10・離乳・お母さん
 

「おかあさーん」

10・離乳・さがす
 

寂しい後ろ姿。

大ベテランの母馬も、予想に反して、いつまでも仔馬を呼び続けていました。

10・離乳・母も
 

さすがに、走ったり跳ねたりという無駄な行動はしないものの、時折聞こえてくるいななきに、こちらまで息苦しくなりました。

それでも、今年最後の離乳が、無事、終了。

母馬たちへの感謝の気持ちを忘れることなく、また新たな気持ちで、仔馬たちに向き合おうと思っています。


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コメント
この記事へのコメント
ついにキンカメちゃんにも「その時」が来たのですね。

いろんな親仔の別れを見せていただきましたが、こればかりは慣れることはありませんね。

皆と離れて見えなくなった大好きなお母さんを見つけたとき、嬉しくてダンスまでしていたキンカメちゃん

親友のハービンちゃんと楽しそうにおしゃべりしていたキンカメちゃん

いつも何かしら新しい発見をしていたキンカメちゃん…

お母さんにとっても彼女は今まで以上に特別な存在だったのかもしれません。

お母さんたちも、仔馬たちも、新たな一歩を踏み出したのですね!

こるから先、皆に輝かしい未来が訪れますように(^^)
2013/10/09(水) 21:02 | URL | JUNKO #4jeLTJQM[ 編集]
何度見ても 切ない光景ですね。

ベテラン肝っ玉母の子育ての風景に今まで色々楽しませて貰いました。 
キンカメちゃんがお乳を貰うのを30分も待っていたり 
寝たままの授乳だったり・・・
逞しく奔放に育ったキンカメちゃんは 母から離れる事が多く
母もキンカメちゃんの蹄鉄を覗く事もなくいたり・・・

でも母独り占めを友達に宣言するキンカメちゃんや
離乳後いつまでも鳴いている母の姿を見てるとやはりしっかり愛情を注ぎ
親子の温かい絆で結ばれている事を改めて感じてしまいます。 
これからは仔馬だけのグループの中でみんなでしっかり
成長していって欲しいです(≧ω≦) みんな頑張れ!!
2013/10/09(水) 21:35 | URL | 京都はんなり #-[ 編集]
ありがとうございます。
今年も、母馬たちによる子育てが終わりました。
色々な場面を見ることが出来ました。
大きな病気や怪我もなく、無事にここまで来ることが出来たのは、母馬たちのおかげです。
感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。
キンカメは、今年生まれた仔馬たちの中で、性格的には、とても目立っていました。
とにかく好奇心が強いのです。
これから、どんなふうに成長していくか、さらに楽しみです。
そして、レースでも脚光を浴びる存在になれるといいですね。v-22
2013/10/10(木) 21:08 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
ありがとうございます。
そういえば、そんなこともありましたね・・・。
寝たまま授乳とか、本当に図太いお母さんでしたが、それ以上にたくましく育ったキンカメちゃんでした。
素直そうな憎めない顔をしていて、いつも何かを見せてくれる仔でした。
これから、牝馬のグループとなった時に、常に中心にいるのではないかと思います。
ますます注目して見ていきます。v-22
2013/10/10(木) 21:15 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
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