放牧地の大樹、倒れる

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 昨日は、未明から鳴り始めた雷と窓にたたきつける風雨で、眠れないまま朝を迎えました。

午前8時過ぎには、最大瞬間風速39、5メートルを観測。

家が動いてしまうかと思うような強い西風に、ゾッとしたものです。

今思うと、その時、起きた出来事だったのかもしれません。

正午前に、「放牧地の木が倒れている」と聞き、冷たい雨の中、あわてて駆け付けましたが・・・。

11・木・倒れた
 

本当に、1歳馬の放牧地のシンボルだった大木が、倒れていました。

しっかりと張った根っこは、びくともしていません。

馬たちがかじって、少しずつ減っていった幹のところで、バキッと折れていました。

11・木・倒木
 

朝は、確かに立っていたとのこと。

あまりの強風に、雨くらいなら放牧する当歳馬たちも放さず、厩舎に入れておいたのは正解でした。

年々朽ちてきて、「危ない」とは思っていましたが、大樹は、馬たちを驚かすことなく、静かに最期の時を迎えてくれました。

11・木・幹の上から
 

ものを言わない木ですが、これだけの大木となると、畏敬の念を覚えます。

「とうとう倒れてしまったかぁ・・・」 しばらく立ち尽くす私。

今朝になって、この地で生まれ、70年以上が経つ社長に、あの木の歴史を聞くことが出来ました。

あの場所には、もともと小さな川があり、その脇に自生していた、ハルニレ(アカダモ)だろうということ。

樹齢は、百年くらいか、昔から立っているということ。

昔、この辺りは、水田をやっていて、その後に、軽種馬産業が始まり、放牧地になったということ。

「そうなんだ・・・」 あの木は、馬ばかりでなく、水田で働く人たちも、ずっと見守ってきたことになります。

あるいは、北海道の開拓の歴史と共に、生きてきた木かもしれません。

改めて、朝日の当たる倒木のもとへ出向きました。

苔の張り付いた幹。

11・木・苔
 

枝には、冬芽。

11・木・冬芽
 

転がっていても、まだ生きている証がしっかり残っています。

生々しい割れ目には、昨日の午後に降った白い雪がありました。

11・木・雪と幹
 

今日は、この倒木を片付けるため、おとといまでここにいた当歳牡馬たちを、違う場所に放しました。

栗毛のバゴ牡馬。

11・木・バゴ
 

キングカメハメハ牡馬と黒鹿毛ディープインパクト牡馬。

11・木・キンカメ牡
 

鹿毛のディープくんのずっと向こうに、立っていたはずの木の影は、もうありません。

11・木・ディープ牡
 

何とも言えない寂しさを胸に、思わず一礼して、その場を離れました。


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コメント
この記事へのコメント
ニュースで 帯広らが風で倒れた電柱のせいで大規模停電で寒く暗い夜だと聞き
『浦河は大丈夫なのかなぁ?』と思ってたんですが なんとも言えない光景ですねぇ・・・

今までに何年も馬たちにかじられ続け愛されてきた大樹が・・・
過去何回もブログでそのかじられてる様子が登場してきていた大樹が・・・

『いつまで持つか?』と思われていたとはいえ 電柱も折れてしまうような強風にやられてしまい
いつもいっしょだった馬たちに怪我をさせてり驚かせたりする事なく
人の馬の誰もいない時に倒れてしまう と言う所に何かを感じずにはいられません。

今までかじられながら見守ってくれてありがとう☆ですね!!
2012/11/28(水) 23:37 | URL | 京都はんなり #-[ 編集]
かなり久しぶりのコメントになります。
何かと忙しくてコメントできずにいましたが、ブログは欠かさずチェックしていました。
今回の大停電のニュースをみて、北海道のお馬さん達は大丈夫かなと心配していたところです。
この記事をみて何か書きこまなければと思ったのですが、あまりにショックでうまく言葉がでてきません…。

いままでたくさんのお馬さん達を見守ってくれてありがとう。
長い間お疲れさまでした。
2012/11/29(木) 09:00 | URL | dream #-[ 編集]
うそっ!!!!
倒れてしまったなんて!!!
ブログ見て一瞬息止まりました!

あの放牧地のシンボルだったあの木が……!

切ないです……。

馬たちになにもなくて、本当によかったですが……。

それにしても、切ない……。

---
ちょっと、悲しい気分を変えて!
この週末に都内馬事公苑でサクセスブロッケンが障害の大会に出場するそうです!
もう135cmも飛べるようになったんですね!
すごい!

行けるようならば会いに行って参ります!
2012/11/29(木) 09:23 | URL | ひじり #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012/11/30(金) 01:15 | | #[ 編集]
ありがとうございます。
登別の停電は、今日の夕方にも復旧する予定だそうです。
こちらでは、毎日のように詳しく報道されていますが、各地で風による被害が深刻だったようです。
本当に、大木が倒れたことは、ショックでしたね。
放牧地のど真ん中にあったため、牧柵を壊すこともなく、本当に静かに倒れてくれました。
いえ、あれほどの大木ですから、きっと大きな音がしたことでしょうが、それにもまして、風の音が大きかったため、誰も気付かなかったのだと思います。
今まで見上げていた木が、目の前に横たわっているというのは、衝撃的です。
届かなかった先端の枝に触り、妙な感動も覚えました。
自然にはかないません。
少し寂しくなりますが、あの木に代わって、しっかりと馬たちを見守っていきます。v-22
2012/11/30(金) 14:14 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
ご心配いただき、ありがとうございました。
日高の新冠町の道の駅では、ハイセイコーの銅像が倒れてしまったそうです。
道内各地に、被害を与えていった低気圧でした。
幸い、馬たちは無事で、本当に良かったです。
今まで、あの大木と遊ぶ馬たちの姿を何度も見てきただけに、ショックでした。
あの木の皮は、エゾシカに好まれるという話もあり、馬たちも好んでかじっていたのかな・・・と思います。
木の精霊が宿っているかのような、趣のある木だっただけに、寂しいですね。
いつまでも、あの木の姿を心に留めておきたいと思います。v-22
2012/11/30(金) 14:26 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
前の記事に、チェアフルハイジたちがかじっている、木の昔の姿を載せたばかりだったので、私も驚きました。
風の力だけで、倒れてしまうこともあるんですね。
サクセスブロッケンも、1歳時に、もちろんあの木をかじっていたと思います。
馬とキツツキと虫に穴をあけられ、いつも西風が吹いているので、東に傾いた感のある木でした。
たくさんの馬たちの癒しとして、最期まで貢献してくれたと思っています。
そして、ブロッケンの障害、135㎝は、すごいですね!
そんなに跳べるようになったのですね。
当然、負担もかかると思うので、肢を壊さないように気をつけながら、頑張ってほしいと思います。
漆黒ブロッケンの雄姿、私も見てみたいですね。v-22
2012/11/30(金) 14:40 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
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