回帰

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「クワッ、クワッ、クワッ・・・」 約8ヵ月ぶりに聞く、懐かしい声に誘われて、川の方へ歩いていくと、

11・遡上・オジロワシ
 

「あっ、オジロワシ!」

上空を旋回するオジロ。

川原に降りて、カラスをけん制しながら魚をついばむのは、まだ黒っぽい若鳥。

「あっ、あれは!」

対岸の木の枝には、白いラインがはっきりとしたオオワシ。

11・遡上・オオワシ
 

人間の姿に気付くと、大きな羽をゆっくりと上下させ、悠々と飛び去っていきました。

11・遡上・オオワシ飛翔
 

あちらにも、こちらにも。

今年は、11月になって、川を遡上する鮭の数が増えたせいか、今までに見たことのないほどの数のワシたちが、集結しています。

川をのぞいてみると・・・・、いました。

11・遡上・サケ
 

浅瀬で、上流に向かうための英気を養っているのか、それともここで産卵しようとしているのか、無数の鮭たちの姿。

体がぼろぼろになっても、故郷の川の上流を目指して、さかのぼるシロザケ。

彼らがここで生まれ、川を下ったのは、数年前。

大海原を回遊し、再びここへ戻ってくるまでに、私は何をしていただろう。

地球の端からやって来る鳥や大きな海を泳ぎ回る魚たちと比べると、人間は、なんて小さな存在だろう。

11・遡上・川
 

きらきらと光る川や真っ白く雪化粧した日高山脈を眺めていると、ついついそんな気持ちになります。

11・遡上・山脈
 

悠久な大自然の営み。

しかし、鮭が生まれた川に戻ってくる率は、たったの5パーセント。

数年の間に、運悪く敵に見つかったものや弱いものは、淘汰されていく運命。

それだけに、目の前にいる鮭たちが、選ばれし、特別な存在にも見えてきます。



・・・・さて、そんな中、今日は、休養していた3歳馬を、育成牧場へ戻す馬運車に乗り込みました。

実は、その牧場で調教を積んでいた2歳生産馬が、本州へ出発するという情報を得たので、見送りがてら。
 
馬運車を降りると、突き刺すような北風が吹き付け、薄着で来てしまったことを後悔するはめになりましたが、

11・遡上・アイニー
 

お目当ての2歳Mr.Greeley牡馬は、馬房の中で馬着をはおり、じっと出発の時を待っていました。

11・遡上・Mr.馬房
 

彼は、会うたびに、こちらをじっと見て、甘える仕草をするので、「覚えているんだろう」と勝手に思い込んでいます。

今日は、手のひらをペロペロ。

記念撮影をさせてもらうと、また成長した部分を感じました。

11・遡上・Mr横 

しかし、まだ時間をかける必要があるとか。

栗東へ向かう前に、福島で、もうひと調教。

約束の時間より少し遅れ、やって来た業者の馬運車に、縄もくしをつけて、向かいます。

11・遡上・出発
 

相棒の2歳馬がなかなか乗り込まないので、じっと待っていましたが、

11・遡上・順番を待つ
 

それでも拒否する相棒にかわり、先に乗車。

そして、相棒も無事乗り込み、とうとう出発していきました。

北海道を出て、本州へ。

それは、成長しながら川を下りていった鮭の稚魚が、いよいよ大海へ出て行く姿と重なります。

これから始まる苦難の道。

彼は、それを栄光にかえられることができるだろうか。

生まれた北の大地に帰り、子孫を残す、数パーセントの馬になれるだろうか。

生産馬を送り出す時、思いはいつも一緒。

頂点を極めることが出来るのは、ほんのわずかな馬だとわかっていても、それが、いつも自分が育てた馬であってほしい。

冬の足音が聞こえ始め、2歳馬のレースもどんどん進み、「まだまだ」と思いながら、一方で焦る気持ちも沸いています。

11・遡上・馬運車出発
 

今日は、どうしても、動き出した馬運車が見えなくなるまで、その場を離れることが出来ませんでした。

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