嵐の中のスクラム

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午前4時前、私は遠雷の音で、目を覚ましました。

「あ、とうとうやって来た」

ゴロゴロ、ゴロゴロ。辺りは明るくなってきているものの、外には、昼夜放牧中の馬たちが・・・。

「午前6時から雨の予報だったのに・・・。少し早まったなぁ」

集牧時間は、午前5時。

「スタッフが集まるまで、まだ時間があるし、なんとか、持ちこたえてほしい」そう願いながら、じっとしていましたが、20分が経過したところで、恨めしい雨が降り出しました。

雷の音もどんどん大きくなってきます。

たまらず、飛び出して、1歳の放牧地方面のカーテンを開けると・・・。

6・雷・牝馬2
 

降りしきる雨にお尻を向け、仲間と束になり、黙々と耐えている、馬たちの姿が目に入りました。

「良かった・・・」

雷の音にも動ぜず、ただひたすら頭を下げています。

ド、ドドド、ドーン。

小学生の子供も起きてくる位の大きな雷鳴に、さすがに驚いたのは、牝馬第一グループ。

ここには、繊細な性格のシンボリクリスエス牝馬がいて、一瞬飛び出し、みんなも続きましたが、

6・雷・驚くクリスエスたち
 

すぐに気を取り直して、静止。

6・雷・気を取り直し
 

自然とスクラムを組み、その輪からはみ出さないように、気をつけています。

鳴り響く雷は、さらに続き、直線で1キロほど先に見える鉄塔に稲妻が落ちました。

先端が数秒間、炎上。「恐ろしい・・・」自然の猛威に、何も手が出せない、人間。

やはり、驚く、牝馬たち。

6・雷・驚き
 

しかし、3秒後には、元のスタイルに戻り、静止。

6・雷・かたまって
 

双眼鏡を取り出し、さらに奥の牡馬第一グループも確認。

芦毛のディープインパクト牡馬含め、ディープ3頭プラス、ゴールドアリュール牡馬の組。

6・雷・牡馬1
 

こちらは、微動だにせず、仲間と共にいました。

これ以上はないという豪雨の中、

6・雷・豪雨
 

一番大きな雷が鳴った後に、もう一度、牡馬の方へ目をやると、

さすがに驚いて走ったのか、立っていた場所が少し変わっていましたが、

6・雷・牡馬1移動して
 

やはり、みんなでスクラムを組んで。

馬たちの強い仲間意識に、今さらながら、感動。

1時間ほどで、雨が止み、リラックスした馬たち。

隊列を解き、2月生まれディープインパクト牝馬は、緊張していたのか、大きな伸びをしていました。

6・雷・ディープ2のび
 

1月生まれディープとシンボリクリスエス牝馬。

6・雷・ディープ1とクリス
 

突然の事態だったにせよ、皆無事で良かった・・・・。

しかし、この後、近隣の牧場では落雷のために、放牧地にいた1歳牝馬2頭が感電死してしまったという悲しい知らせを聞き、愕然としました。

早朝の予期せぬ大雨。気をつけていても、自然相手に、防ぎようのない事故が起きてしまうことがあります。

命の尊さを感じながら、気を引き締めて、馬たちと向き合おう。

改めて、そう思わされた、朝の出来事でした。

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コメント
この記事へのコメント
おはようございます!
落雷&豪雨、全馬無事で良かった・・・

近隣の牧場では2頭も感電死してしまったとか・・・(涙)
大事に大事に育ててきただけに、悲しみも計り知れないかと・・・。

自然災害はある程度予想できても、完全に防ぐことが出来ないですよね、人間でも。
それに立ち向かう動物達。強いです。

yosshieさんたちのお馬は、ちょっと驚いた様子ではありますが、すぐに落ち着いたところをみると、
今後デビューしてレース道中に何かあっても、堂々と走り遂げそうですね!
2010/06/24(木) 10:05 | URL | MIKITY #-[ 編集]
以前「ある素質馬が落雷によって競争能力喪失」と聞いたことがあるのですが、状況が解りませんでした。
「嵐の中のスクラム」を読んで、どのような状況だったのか解った気がします。

一番上の牝馬第2グループは、右からムーンちゃん、ジャンポケちゃん、タイムちゃんで、その後がアリュールちゃん、ネオちゃんでしょうか?
先頭にいるムーンちゃんがリーダーシップを発揮して、このグループは落ち着いていたのでしょうね?

牡馬第2グループはどうだったのかも気になります。
たぶん双眼鏡でも見えない遠くの放牧地にいたのだと思いますが。
気弱なタキオンくん大丈夫だったのかなv-361


近隣の牧場さんの1歳牝馬2頭が感電死。。。運が悪かったとしか言いようがないですが、悲し過ぎます。


1頭の馬を育成牧場へ送り出すまで、いろいろな事が起こりうるのですね。
今回の雷雨で、yosshieさんちの仔たちは精神的にも一回りも二回りも大きくなりましたね。
2010/06/24(木) 21:48 | URL | britney #.Fm3jDY.[ 編集]
ありがとうございます。
かけがえのない命を、突然の天災で失ってしまうのは、辛いですね。
一番近くで世話をしていた方の気持ちを考えると、いたたまれなくなります。
牧場では、雷注意報が出ていると、夜間は放さないようにしたり、昼間は集牧したりして対応しますが、想定外のことが起こってしまうと、どうにもなりません。
落雷の事故は、毎年のように、どこかで起きるので、「明日はわが身」という気で、万全を期していきたいと思います。
今回、馬たちは、大きな雷音に対して、神妙にしていました。
サラブレッド=神経質な生き物というイメージがありますが、自然界で生活している範囲では、非常に冷静で、判断力もあります。
馬たちの新たな魅力を発見した思いでした。v-22
2010/06/25(金) 11:47 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
そうですね。
今回の落雷現場では4頭が放牧されていて、うち2頭が倒れ亡くなっていたそうですが、残されたうちの1頭も、口から泡をふいていたと聞きました。
こうして群れをなす動物ですから、生きていた馬たちも、どんな衝撃を受けたか計り知れません。
元気で成長してくれることを祈りたいですね。

牝馬第二グループの並び順は、さすが、その通りです。
毛色や肢の白斑を覚えていただければ、一目瞭然ですね。
このグループは、第一グループのように、小走りもせず、どんと落ち着いていました。
群れに一頭でもあわてんぼうがいると、どうしても乱れてしまいます。
クリスちゃんは、繊細なところがありますが、ディープちゃんたち仲間の存在のおかげで、すぐに冷静になれました。
群れの力は本当に偉大です。
牡馬第二グループは、厩舎の陰に隠れ、見えないと思っていたのですが、ちゃんとカメラに写っていました。
この記事では、5枚目の画像。遠くに見えるのが、タキオンくんたちです。
タキオンくんは、群れの一番後ろで、顔をあげ、じっと耐えている様子が、前後の何枚かにとらえられていました。
彼は、仲間に対して気弱なところがありますが、人間にはとても従順です。そして、物音に敏感な方ではないので、こういう時は、強いのです。
今回の経験が、今後の精神的な成長にまた生きてくると良いですね・・・。v-22

2010/06/25(金) 12:22 | URL | team yosshie #uvrEXygI[ 編集]
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