昨日、突然連絡が入り、当歳のヴィクトワールピサ牝馬が、移動することになりました。
あわてて、ピサちゃんの放牧地へ。
流星ハーツクライ牝馬と共に、草を食べていたピサ。
「なに?」という顔。
新しい仲間たちとの放牧に慣れてきたところだったので、なんだか残念でした。
もっと近くで写真を撮ろうと近付いていたところ、隣の放牧地で派手に動くモノを発見。
クロフネ牡馬とオルフェーヴル牡馬です。
逃げ出したクロフネを猛追するオルフェ。その後を追って、ノヴェリスト牡馬たちも続きます。
本気勝負。
クロフネくんの逃げに、オルフェくんが食らいつく直線の攻防は、圧巻でした。
柵のところで追いついたノヴェくん2頭に、それぞれかじりつく2頭。
元気いっぱい。
今度は、4頭で一団となり、競走。
騎手のいない草競馬に見とれていると、ふと、ここにも見学している馬がいることに気付きました。
ピサちゃんです。
末っ子ピサは、小さい頃から好奇心旺盛な不思議娘でした。
移動のことなど知らず、無邪気に顔を出してきます。
仲良くなったみんなと並んで。
ダイワメジャー牝馬が、隣に釘付けなので、
振り返ると、今度はオルフェくんとノヴェくんの姿。
活気ムンムンの隣の放牧地をよそに、ピサは、幼馴染みのハーツクライ牝馬と。
秋空の下、水を飲んでいる2頭の姿は、なんとも平和でした。
そして、今朝。
いよいよ出発の時間となります。
私の姿を見て、いったん歩き出したピサでしたが、横を通った馬運車にびっくりして、そのまま出入り口の方へ、駆けていきました。
そして、スタッフに連れられ、ひとり、外へ。
やはり、一番気にしていたのが、幼馴染みのハーツ。
「あれ?どこに行くの?私は?」
こちらは、私の持っているニンジンに夢中で、気付いていないメジャーとオルフェ。
心配しているハーツ2頭。
急いで、ピサちゃんの後を追いかけます。
さっと手入れがほどこされ、すぐに馬運車へ。
いったんは嫌がりましたが、なんとか乗車。
あっという間に、その姿は白い箱の中に消えていきました。
ほどなく中から聞こえてきたいななきに、寂しさとむなしさを感じます。
仲間のいる放牧地へ先回り。
幼馴染みのハーツは、新しい友だちと行動を共にしながらも・・・・。
去っていく馬運車から聞こえてきたピサの甲高いいななきに、ただ1頭、反応して動きました。
「私は、ここよー!」
と、返しているようないななき。
けれども、車が完全にいなくなると、捜すことをやめました。
新しく出来た友だちがいるのです。
別の牧場へ移っていったピサも、ここへ最近やって来た栗ノヴェ・青ノヴェくんたちのように、また新しい仲間を作って、元気に成長していってくれることでしょう。
誕生から離乳までを過ごしたピサ。
その成長した姿を、いつか目にすることを、楽しみにしています。
あわてて、ピサちゃんの放牧地へ。
流星ハーツクライ牝馬と共に、草を食べていたピサ。
「なに?」という顔。
新しい仲間たちとの放牧に慣れてきたところだったので、なんだか残念でした。
もっと近くで写真を撮ろうと近付いていたところ、隣の放牧地で派手に動くモノを発見。
クロフネ牡馬とオルフェーヴル牡馬です。
逃げ出したクロフネを猛追するオルフェ。その後を追って、ノヴェリスト牡馬たちも続きます。
本気勝負。
クロフネくんの逃げに、オルフェくんが食らいつく直線の攻防は、圧巻でした。
柵のところで追いついたノヴェくん2頭に、それぞれかじりつく2頭。
元気いっぱい。
今度は、4頭で一団となり、競走。
騎手のいない草競馬に見とれていると、ふと、ここにも見学している馬がいることに気付きました。
ピサちゃんです。
末っ子ピサは、小さい頃から好奇心旺盛な不思議娘でした。
移動のことなど知らず、無邪気に顔を出してきます。
仲良くなったみんなと並んで。
ダイワメジャー牝馬が、隣に釘付けなので、
振り返ると、今度はオルフェくんとノヴェくんの姿。
活気ムンムンの隣の放牧地をよそに、ピサは、幼馴染みのハーツクライ牝馬と。
秋空の下、水を飲んでいる2頭の姿は、なんとも平和でした。
そして、今朝。
いよいよ出発の時間となります。
私の姿を見て、いったん歩き出したピサでしたが、横を通った馬運車にびっくりして、そのまま出入り口の方へ、駆けていきました。
そして、スタッフに連れられ、ひとり、外へ。
やはり、一番気にしていたのが、幼馴染みのハーツ。
「あれ?どこに行くの?私は?」
こちらは、私の持っているニンジンに夢中で、気付いていないメジャーとオルフェ。
心配しているハーツ2頭。
急いで、ピサちゃんの後を追いかけます。
さっと手入れがほどこされ、すぐに馬運車へ。
いったんは嫌がりましたが、なんとか乗車。
あっという間に、その姿は白い箱の中に消えていきました。
ほどなく中から聞こえてきたいななきに、寂しさとむなしさを感じます。
仲間のいる放牧地へ先回り。
幼馴染みのハーツは、新しい友だちと行動を共にしながらも・・・・。
去っていく馬運車から聞こえてきたピサの甲高いいななきに、ただ1頭、反応して動きました。
「私は、ここよー!」
と、返しているようないななき。
けれども、車が完全にいなくなると、捜すことをやめました。
新しく出来た友だちがいるのです。
別の牧場へ移っていったピサも、ここへ最近やって来た栗ノヴェ・青ノヴェくんたちのように、また新しい仲間を作って、元気に成長していってくれることでしょう。
誕生から離乳までを過ごしたピサ。
その成長した姿を、いつか目にすることを、楽しみにしています。
前夜に舞った初雪が、うっすらと残ったまま、朝を迎えました。
川にはシロザケの姿。
紅葉は終盤に差し掛かっています。
今朝、当歳馬たちの放牧を、牡馬と牝馬に分けました。
一番心配していた、流星ハーツクライ牝馬。
彼女だけが、まったく知らない仲間のところへ放されるので、うまく合流できるか気になっていましたが・・・・。
最初の5分間、みんなと駆け回っただけで、思いのほか早く、落ち着きました。
あとの馬たちは、相棒がいるため、心配いりません。
牡馬たちは、どうなったかというと・・・・。
早生まれのオルフェーヴル牡馬・クロフネ牡馬の組に、ノヴェリスト牡馬2頭が入りました。
ノヴェくんどうしは、やはり父が同じためか、いつの間にか仲良しに。
オルフェくんが、「ニンジンないの?」とやって来ると、
ノヴェくんも、いそいそとやって来ましたが、体格で勝るオルフェくんに、「参りました!」と、パクパク。
あれだけ、前のグループで威張っていたのに、ここでは立場が逆転。
しおらしくしている姿に、思わず笑ってしまいました。
クロフネくんも、勝ち気な馬だけに、「おらおらー!」と、威嚇。
「すみませーん!」
この間、オルフェくんは、栗毛のノヴェくんのチェックに行きます。
パクパク。
栗毛のノヴェくんも、2月生まれのオルフェくんに、降参。
互いを探り合い、徐々に仲間となっていくのでしょう。
そして、もう一つのグループが、この4頭。
栗毛のオルフェーヴル牡馬とエイシンフラッシュ牡馬。
キングヘイロー牡馬とエンパイアメーカー牡馬。
ヘイローくんと栗オルくんが、互いの匂いをかぎ合い、あいさつ。
フラッシュくんは、敵意をあらわにしています。
ここでは、これまでおとなしそうに見えたヘイローが、栗オルとフラッシュに興味津々。
エンパイアくんは、フラッシュくんに挨拶に行きますが、
威嚇され、
「困ったなぁ・・・」
まだまだ、力関係はわかりません。
すっかり仲良くなったのは、牝馬たち。
ハーツちゃん、女の仔のグループに、満足そうです。
大柄なダイワメジャー牝馬に、みんな一目置いているようで、ヴィクトワールピサ牝馬も静か。
うまく合流できました。
川にはシロザケの姿。
紅葉は終盤に差し掛かっています。
今朝、当歳馬たちの放牧を、牡馬と牝馬に分けました。
一番心配していた、流星ハーツクライ牝馬。
彼女だけが、まったく知らない仲間のところへ放されるので、うまく合流できるか気になっていましたが・・・・。
最初の5分間、みんなと駆け回っただけで、思いのほか早く、落ち着きました。
あとの馬たちは、相棒がいるため、心配いりません。
牡馬たちは、どうなったかというと・・・・。
早生まれのオルフェーヴル牡馬・クロフネ牡馬の組に、ノヴェリスト牡馬2頭が入りました。
ノヴェくんどうしは、やはり父が同じためか、いつの間にか仲良しに。
オルフェくんが、「ニンジンないの?」とやって来ると、
ノヴェくんも、いそいそとやって来ましたが、体格で勝るオルフェくんに、「参りました!」と、パクパク。
あれだけ、前のグループで威張っていたのに、ここでは立場が逆転。
しおらしくしている姿に、思わず笑ってしまいました。
クロフネくんも、勝ち気な馬だけに、「おらおらー!」と、威嚇。
「すみませーん!」
この間、オルフェくんは、栗毛のノヴェくんのチェックに行きます。
パクパク。
栗毛のノヴェくんも、2月生まれのオルフェくんに、降参。
互いを探り合い、徐々に仲間となっていくのでしょう。
そして、もう一つのグループが、この4頭。
栗毛のオルフェーヴル牡馬とエイシンフラッシュ牡馬。
キングヘイロー牡馬とエンパイアメーカー牡馬。
ヘイローくんと栗オルくんが、互いの匂いをかぎ合い、あいさつ。
フラッシュくんは、敵意をあらわにしています。
ここでは、これまでおとなしそうに見えたヘイローが、栗オルとフラッシュに興味津々。
エンパイアくんは、フラッシュくんに挨拶に行きますが、
威嚇され、
「困ったなぁ・・・」
まだまだ、力関係はわかりません。
すっかり仲良くなったのは、牝馬たち。
ハーツちゃん、女の仔のグループに、満足そうです。
大柄なダイワメジャー牝馬に、みんな一目置いているようで、ヴィクトワールピサ牝馬も静か。
うまく合流できました。
10月に入り、1歳馬たちの移動が次々と進んでいます。
愛嬌たっぷりのキンシャサノキセキ牡馬。
大好きなニンジンをかざすと、何の躊躇もなく、すたすたと馬運車に乗っていき、大爆笑。
真昼間から、放牧地で、いびきをかいてグーグー寝ていただけのことはあります。
1年間一緒に過ごした、エンパイアメーカー牡馬と流星ディープインパクト牡馬に見送られ、颯爽と、牧場をあとにしていきました。
そして、約半年間預かったCandyRide牝馬。
小雨の降る朝、出発。
最初は警戒心の強かったキャンディ。
だんだんとメンバーにとけ込み、今では大きな顔をしています。
育成牧場に移っても、リラックスして、調教にまい進してくれるでしょう。
続いて、今日は、4頭の牡馬軍団が、一斉に移動。
まずは、ハービンジャー牡馬。
2ヵ月半という短い期間でしたが、人懐こい性格で、ニンジンも大好きになりました。
こういうタイプの馬なら、どこに行っても大丈夫。
4本のハイソックスが印象的な男の仔。
同じ町内の育成牧場へ送った馬運車が戻り、次の馬が出発するまでの間、当歳馬たちの放牧地を訪ねることにしました。
厩舎のすぐ裏にある放牧地に入った途端、やって来たのは、ノヴェリスト牡馬。
「やあやあ!」といった様子で、明るく登場。
気が付いていなかったエイシンフラッシュ牡馬や栗毛のオルフェーヴル牡馬も、振り向きました。
いたずら好きな栗オルくん、接近。
ところが、ニンジンを見せると、ノヴェくんが独り占めする勢いでやって来て、栗オルくん、棒立ち。
場所を替え、仲良く2頭にあげましたが、どうもこのところ、ノヴェくんがこのグループで最も幅を利かせているようです。
秋の深まりと共に、勢力図に変化あり。
そして、早生まれグループのダイワメジャー牝馬。
オルフェーヴル牡馬。
オルフェーヴル牝馬と、次々にやって来て、こちらは仲良く、ニンジンぼりぼり。
ひとり遠くにいて気付いていなかったクロフネ牡馬も、「なに?」
みんなで顔を出してくる、平和なメンバーです。
最後に、黄葉進む放牧地で、ヴィクトワールピサ牝馬。
ハーツクライ牝馬もやって来て、残り少ないニンジンを分けていたら、遠くからかすかな鳴き声が聞こえてきました。
近付いてくるのは、今年初めてのオオハクチョウ。
青空に、真っ白い姿が際立ちます。
エンパイアメーカー牡馬が来たので、いつものように首を掻いてあげていると、
ピサちゃんが、横からニューッ。
「とったー!」と、大満足。
キングヘイロー牡馬も、遊び心が出てきて、最近は、かじり魔に変身。
牡馬どうしで、頼もしく相撲をとることも増えてきました。
ここで、馬運車が戻ってきたため、再び1歳厩舎へ向かいます。
(後編に続く)
愛嬌たっぷりのキンシャサノキセキ牡馬。
大好きなニンジンをかざすと、何の躊躇もなく、すたすたと馬運車に乗っていき、大爆笑。
真昼間から、放牧地で、いびきをかいてグーグー寝ていただけのことはあります。
1年間一緒に過ごした、エンパイアメーカー牡馬と流星ディープインパクト牡馬に見送られ、颯爽と、牧場をあとにしていきました。
そして、約半年間預かったCandyRide牝馬。
小雨の降る朝、出発。
最初は警戒心の強かったキャンディ。
だんだんとメンバーにとけ込み、今では大きな顔をしています。
育成牧場に移っても、リラックスして、調教にまい進してくれるでしょう。
続いて、今日は、4頭の牡馬軍団が、一斉に移動。
まずは、ハービンジャー牡馬。
2ヵ月半という短い期間でしたが、人懐こい性格で、ニンジンも大好きになりました。
こういうタイプの馬なら、どこに行っても大丈夫。
4本のハイソックスが印象的な男の仔。
同じ町内の育成牧場へ送った馬運車が戻り、次の馬が出発するまでの間、当歳馬たちの放牧地を訪ねることにしました。
厩舎のすぐ裏にある放牧地に入った途端、やって来たのは、ノヴェリスト牡馬。
「やあやあ!」といった様子で、明るく登場。
気が付いていなかったエイシンフラッシュ牡馬や栗毛のオルフェーヴル牡馬も、振り向きました。
いたずら好きな栗オルくん、接近。
ところが、ニンジンを見せると、ノヴェくんが独り占めする勢いでやって来て、栗オルくん、棒立ち。
場所を替え、仲良く2頭にあげましたが、どうもこのところ、ノヴェくんがこのグループで最も幅を利かせているようです。
秋の深まりと共に、勢力図に変化あり。
そして、早生まれグループのダイワメジャー牝馬。
オルフェーヴル牡馬。
オルフェーヴル牝馬と、次々にやって来て、こちらは仲良く、ニンジンぼりぼり。
ひとり遠くにいて気付いていなかったクロフネ牡馬も、「なに?」
みんなで顔を出してくる、平和なメンバーです。
最後に、黄葉進む放牧地で、ヴィクトワールピサ牝馬。
ハーツクライ牝馬もやって来て、残り少ないニンジンを分けていたら、遠くからかすかな鳴き声が聞こえてきました。
近付いてくるのは、今年初めてのオオハクチョウ。
青空に、真っ白い姿が際立ちます。
エンパイアメーカー牡馬が来たので、いつものように首を掻いてあげていると、
ピサちゃんが、横からニューッ。
「とったー!」と、大満足。
キングヘイロー牡馬も、遊び心が出てきて、最近は、かじり魔に変身。
牡馬どうしで、頼もしく相撲をとることも増えてきました。
ここで、馬運車が戻ってきたため、再び1歳厩舎へ向かいます。
(後編に続く)
ヴィクトワールピサ牝馬の離乳後、母の放牧地にも足を延ばしました。
牧柵から顔を出し、不思議そうに見つめているのは、オルフェーヴル牝馬とクロフネ牡馬。
「なんだか悲しそうだけど、どうしたのかな?」
視線の先には、ピサ母さんがいました。
遠くを眺めて、仔馬を捜しています。
まだ、我が仔たちと一緒にいたかったのでしょう。
向かいの放牧地のクロフネくんは、やって来たオルフェーヴル牡馬とグルーミング。
離乳してほぼひと月となり、仲間との交流が増えました。
仲の良い、早生まれ4頭。
体格の大きいダイワメジャー牝馬が、「私も入れて」と、柵の間から顔を出そうとしています。
「無理しない方がいいんじゃないの?」
ピサ母さんは、その間、いったん仲間たちの方へ戻っていましたが、再びこちらへさまよい歩いてきました。
「どこにいるのかしら?」
わかっている私が、目を凝らして、離乳したピサたちの姿を追うと・・・・。
やっぱり、落ち着いています。
不思議なピサちゃん。
そんな彼女に代わって、まだ心配そうに、ピサ母さんを見つめている、オルフェくん・オルフェちゃん。
さて、午後になり、いきなり風が吹いてきたかと思ったら、天候が急変。
見たこともないような大玉のひょうが降りました。
雨が止んだところで外へ出ると、製氷機で作ったくらいの大きさの、まん丸い氷が、地面にころころ。
急ぎ、集牧を開始します。
離乳したピサたちの放牧地。
仲間を先導しているのは、ピサちゃん。
すぐに集まってきました。
さすがに、厩舎に入れたら鳴くだろうと思っていたのに、この通り。
ものも言わずに、飼い桶の飼料をムシャムシャ食べていたのには、ちょっと意表を突かれました。
肝っ玉の太い女の仔は、これから、どんなふうに成長していくのでしょうか。
まだまだ不思議な一面を持っていそうです。
牧柵から顔を出し、不思議そうに見つめているのは、オルフェーヴル牝馬とクロフネ牡馬。
「なんだか悲しそうだけど、どうしたのかな?」
視線の先には、ピサ母さんがいました。
遠くを眺めて、仔馬を捜しています。
まだ、我が仔たちと一緒にいたかったのでしょう。
向かいの放牧地のクロフネくんは、やって来たオルフェーヴル牡馬とグルーミング。
離乳してほぼひと月となり、仲間との交流が増えました。
仲の良い、早生まれ4頭。
体格の大きいダイワメジャー牝馬が、「私も入れて」と、柵の間から顔を出そうとしています。
「無理しない方がいいんじゃないの?」
ピサ母さんは、その間、いったん仲間たちの方へ戻っていましたが、再びこちらへさまよい歩いてきました。
「どこにいるのかしら?」
わかっている私が、目を凝らして、離乳したピサたちの姿を追うと・・・・。
やっぱり、落ち着いています。
不思議なピサちゃん。
そんな彼女に代わって、まだ心配そうに、ピサ母さんを見つめている、オルフェくん・オルフェちゃん。
さて、午後になり、いきなり風が吹いてきたかと思ったら、天候が急変。
見たこともないような大玉のひょうが降りました。
雨が止んだところで外へ出ると、製氷機で作ったくらいの大きさの、まん丸い氷が、地面にころころ。
急ぎ、集牧を開始します。
離乳したピサたちの放牧地。
仲間を先導しているのは、ピサちゃん。
すぐに集まってきました。
さすがに、厩舎に入れたら鳴くだろうと思っていたのに、この通り。
ものも言わずに、飼い桶の飼料をムシャムシャ食べていたのには、ちょっと意表を突かれました。
肝っ玉の太い女の仔は、これから、どんなふうに成長していくのでしょうか。
まだまだ不思議な一面を持っていそうです。
いよいよ、今年最後の離乳を迎えた朝。
ヴィクトワールピサ牝馬の母娘の姿も、見納め。
個性派ピサちゃんは、みんなの先頭を切って、走ります。
朝日を浴びて、嬉しそうに跳ねるピサ。
仲間たちも、その勢いに誘われて、一緒に走り始めました。
ピサ母さんが来ると、なんとなくみんなが続きます。
4頭の仔馬たちをまとめるという大役も、今日で終わり。
5ヵ月半の間、しっかり子育てをしてくれました。
太陽が高く上った頃、スタッフがやって来て、ピサ母さんをひいていきます。
母の後ろから三番目を歩いていたピサちゃんでしたが、急に前へ飛び出していきました。
「私の母さんでしょ!」と、みんなに言いたげ。
ところが、母だけ外に出しても、あまり大きな反応はなく・・・・。
それよりも、ハーツクライ牝馬の方が動揺。
「また、お母さんが行っちゃった!」
真っ青のハーツの横で、水を飲んでいるピサ。
並んでいるエンパイアメーカー牡馬とキングヘイロー牡馬に、ちょっかいをかけたり・・・。
向こうから歩いてきたミケをみつけて、興味津々に近付いたり・・・。
いつも通りでした。
目が合って、危険を察知したミケは、柵の外へ移動。
「こっちにも、いる!」
「やれやれ・・・」
脇役登場で逸れたカメラの被写体を、今日の主人公に戻します。
ピサ母さんがいなくなり、うろうろするみんなに頼られ、ピサは、いつの間にか先頭を歩いていました。
「ねえねえ、ニンジン持ってる?」
何本かかじった後、突然、走り出したピサ。
鳴きもせず、ただ放牧地の奥の方へ向かうと、ついてきたハーツと一緒にまた戻ってきました。
ピサが走っていったのは、その1回きり。
戻ってきたピサは、ニンジンを食べると、
また、元のように静かに、みんなと草を食べ始めます。
ヒーンと鳴きながら、ピサ母さんを捜すのは、ハーツちゃん。
「戻って来ないの?」
一生懸命駆けるハーツ。
「どうして?どうして?」
「どこに行っちゃったのかな?」
「そこのふたり、何やってるの!また、いなくなっちゃったでしょ!」
イライラするハーツちゃんの横で、淡々としているピサちゃんは、やはり”不思議少女”でした。
そして、いつものような静けさが戻った放牧地。
(その2に続く)
ヴィクトワールピサ牝馬の母娘の姿も、見納め。
個性派ピサちゃんは、みんなの先頭を切って、走ります。
朝日を浴びて、嬉しそうに跳ねるピサ。
仲間たちも、その勢いに誘われて、一緒に走り始めました。
ピサ母さんが来ると、なんとなくみんなが続きます。
4頭の仔馬たちをまとめるという大役も、今日で終わり。
5ヵ月半の間、しっかり子育てをしてくれました。
太陽が高く上った頃、スタッフがやって来て、ピサ母さんをひいていきます。
母の後ろから三番目を歩いていたピサちゃんでしたが、急に前へ飛び出していきました。
「私の母さんでしょ!」と、みんなに言いたげ。
ところが、母だけ外に出しても、あまり大きな反応はなく・・・・。
それよりも、ハーツクライ牝馬の方が動揺。
「また、お母さんが行っちゃった!」
真っ青のハーツの横で、水を飲んでいるピサ。
並んでいるエンパイアメーカー牡馬とキングヘイロー牡馬に、ちょっかいをかけたり・・・。
向こうから歩いてきたミケをみつけて、興味津々に近付いたり・・・。
いつも通りでした。
目が合って、危険を察知したミケは、柵の外へ移動。
「こっちにも、いる!」
「やれやれ・・・」
脇役登場で逸れたカメラの被写体を、今日の主人公に戻します。
ピサ母さんがいなくなり、うろうろするみんなに頼られ、ピサは、いつの間にか先頭を歩いていました。
「ねえねえ、ニンジン持ってる?」
何本かかじった後、突然、走り出したピサ。
鳴きもせず、ただ放牧地の奥の方へ向かうと、ついてきたハーツと一緒にまた戻ってきました。
ピサが走っていったのは、その1回きり。
戻ってきたピサは、ニンジンを食べると、
また、元のように静かに、みんなと草を食べ始めます。
ヒーンと鳴きながら、ピサ母さんを捜すのは、ハーツちゃん。
「戻って来ないの?」
一生懸命駆けるハーツ。
「どうして?どうして?」
「どこに行っちゃったのかな?」
「そこのふたり、何やってるの!また、いなくなっちゃったでしょ!」
イライラするハーツちゃんの横で、淡々としているピサちゃんは、やはり”不思議少女”でした。
そして、いつものような静けさが戻った放牧地。
(その2に続く)