北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて
 ・06-01  ※ベストパートナー
 ・05-31  ※2歳戦を前にして

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 このところ、氷点下の気温を観測するようになったと思ったら、うっすらと雪が積もりました。

11・雪・うっすら
 

草は枯れ、木の葉は落ち、辺りはすっかり冬景色。

当歳牡馬グループは、すぐに集まって来ました。

11・雪・ニンジン?
 

ちょっと離れたところに、栗毛のオルフェーヴル牡馬。

11・雪・遠慮
 

そして、お人好しのダンカーク牡馬。
11・雪・ダン 

この2頭は、遠慮しているように見えました。

原因は、ハービンジャー牡馬。

11・雪・邪魔
 

彼は、ニンジンに目がなく、最近、周りの仲間たちを威嚇します。

11・雪・どいて
 

毎年、必ず1頭は、こんな馬がいるのですが、今年は、意外にもハービンでした!

「ちょうだいよー!」

11・雪・いちばん
 

ニンジンに対する魂の込め方は、人一倍。

圧倒される栗オル。

11・雪・傍観
 

小さい頃のやんちゃぶりは、どこへやら。

最近、とてもおとなしくなってしまいました。

木の枝から見下ろしているのは、ケアシノスリ。

11・雪・ケアシノスリ
 

牝馬の放牧地をのぞくと、ディープインパクト牝馬が、やって来ました。

11・雪・ディープ
 

彼女は、周りの馬がニンジンを食べるのを見て、すぐに味を覚え、今では大好物に。

11・雪・オル
 

オルフェーヴル牝馬も、

11・雪・こちらへ
 

ロードカナロア牝馬も、歩いて来ます。

11・雪・カナも
 

「そっちに行きたいなぁ」と思っているのか、栗オル。

11・雪・そっちがいいよ
 

この2頭も、まだ覚えているでしょうか。

11・雪・幼馴染
 

今は、このメンバーで、すっかり馴染んでいます。

11・雪・新しい仲間
 

「みんなで、何してるの?」と、オルフェ。

11・雪・何やってるの
 

移動した私を見て、賢いアリュールが、先にやって来ました。

11・雪・アリュール
 

彼は、いつも、強引なハービンが来る前に、ニンジンをもらおうと考えています。

11・雪・ハービン来る
 

みんなが集合すると、暴れ出すハービン。

11・雪・みんな来て
 

「やめろよ!」積極的にハービンを止めに入る正統派が、オルフェ。

11・雪・やめろ
 

幼馴染みの縁か、相手に遠慮はしません。

いっこうに来ない、マイペースな栗オル。

11・雪・来ない
 

何を見ているのでしょうか。

11・雪・あっちを観察
 

ダンカークとオルフェが行ってしまった後、まだ私の前に居座るハービンを見て、

11・雪・ハービンつよし
 

アリュールが戦いを挑んでいました。

11・雪・やったな
 

みんな、少しずつ個性が出て来ています。

帰り道、鮮やかな羽の色をしたアカゲラが、忙しそうに、木を突いていました。

11・雪・冬支度
 



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関連タグ : オルフェーヴル, ハービンジャー, ゴールドアリュール, ダンカーク, ロードカナロア, ディープインパクト,

 あれから2週間。

折々カナロアを思い出してしまう私に、無邪気な馬たちがいつも通り接してくれました。

当歳馬は、日ごとに体重が増え、成長を続けています。

草の勢いがなくなり、放牧地が寂しくなってきましたが、堆肥をまくなど、来春のための準備も整いました。

牡馬グループは、ゴールドアリュール牡馬、ダンカーク牡馬、オルフェーヴル牡馬、

11・晩秋・アリュールほか
 

栗毛のオルフェーヴル牡馬、

11・晩秋・栗オル
 

ハービンジャー牡馬の5頭。

11・晩秋・ハービン
 

牝馬は、4月生まれのロードカナロア牝馬、オルフェーヴル牝馬、

11・晩秋・カナ&オル
 

ディープインパクト牝馬の3頭。

11・晩秋・ディープ
 

あいかわらず、人懐こい面々は、

11・晩秋・ハービン来る
 

すぐに駆け付けてきて、

11・晩秋・走る
 

「ニンジンくれないの?」と、顔を出して来ます。

11・晩秋・ちょこんと
 

そのうち、小春日和に体が動くのか、牝馬も牡馬も、派手に動き始めました。

11・晩秋・行くよ
 

いつの間にやら、スタート。

11・晩秋・行くぞ
 

勢いよく飛び出したのは、青鹿毛のディープでしたが、

11・晩秋・ザザッと
 

オルフェも負けずに、根性を出し、

11・晩秋・3頭
 

低い姿勢で、対抗。

11・晩秋・行く
 

柔らかく、跳ね回っていました。

11・晩秋・揃って
 

牡馬陣も、水たまりを蹴散らし、

11・晩秋・ドドッ
 

泥んこになりながら、

11・晩秋・泥んこ
 

5頭で、疾走。

11・晩秋・あっちで
 

「あらあら、あちらも、やるわね!」

11・晩秋・仲間に
 

牝馬たちが見守る中、

11・晩秋・ざわざわ
 

しばらく、生き生きと駆け回っていました。

落ち着いたと思ったら、「ねえねえ、もう入る時間でしょ?」

11・晩秋・栗
 

栗オルが、柵沿いにそわそわ。

11・晩秋・まだかな
 

母と行動がそっくりです。

「うーん、まだなんだって!」

11・晩秋・戻っても
 

再びみんなのところへ戻るものの、

11・晩秋・また
 

気になって、

11・晩秋・すたすた
 

また、出入り口へ。

11・晩秋・まだ
 

「ねえ、そろそろでしょ?」

11・晩秋・やはり
 

「時間かな?」

11・晩秋・オル来る
 

オルフェやアリュールも動き出しましたが、重賞レースのある日は、競馬中継が終わるまで、誰も休憩室から出てきてくれません。

11・晩秋・あら
 

待つ間、グルーミング。

11・晩秋・グルーミング
 

そして、彼らが厩舎に入った頃、大きな月がのぼって来ました。

11・晩秋・大きな月
 




関連タグ : ロードカナロア, ゴールドアリュール, ダンカーク, ハービンジャー, オルフェーヴル, ディープインパクト,

 2月生まれのロードカナロア牝馬。

診療センターでの診察の結果は、ショックなものでした。

眼は完全に見えておらず、感覚だけで動いているとのこと。

先天的なものなのか、後天的なものかははっきりせず、治療法もない・・・。

”網膜剥離”と言われた、ということでした。

つい先日まで、普通に生活していたのに・・・と思うと、納得がいきません。

「どうして?」という言葉しか出て来ませんでした。

考えられる理由を上げてみても、答は見つかりません。

競走馬になることが出来なければ、安楽死処分。

その決定に心が痛み、あらゆる可能性を探りましたが、堂々巡りでした。

現実を受け入れるしかない・・・。

誕生から約10ヵ月間育ててきた馬を、目が見えなくなったという理由で、処分しなければならないのです。

それが、現実でした。

いつの間にか涙がにじむ自分に、「感情を無にしよう・・・」と何度も言い聞かせました。

厩舎を移り、パドック放牧となったカナロアのもとへ、私が足を運んたのは、最後の日。

ミルクで育てられた乳母の当歳馬2頭を預かっていて、その仲間たちと一緒に放れていたカナロアは、私の声に反応しました。

「カナちゃん!」

11・カナ・パドック
 

ところが、人懐こい乳母の仔たちが、いそいそとやって来ます。

11・カナ・ポニー
 

「行きたいけど行けない・・・」そう訴えているようでした。

11・カナ・敬遠
 

不安そうな目。

11・カナ・来る
 

「どきなさい!」と、体で押され、

11・カナ・追われる
 

逃げていくカナロア。

11・カナ・よける
 

「生きていくのは、難しいのかなぁ」

そういう感情が生まれてきました。

自分を納得させようとしているのは、確かでした。

隣の放牧地には、当歳の牡馬たち。

11・カナ・オル2頭
 

幼馴染みの牝馬を見つけ、うろうろしている栗毛のオルフェーヴル牡馬をのぞいた4頭が、やって来ました。

11・カナ・走る
 

カナロアが反応します。

11・カナ・見る
 

大好きなニンジンをあげていると、乳母の仔2頭が、「なに?なに?」

11・カナ・乳母の仔
 

一緒に育てられたため、本当に仲の良い2頭でした。

カナロアの幼馴染み、ゴールドアリュール牡馬も、柵ごしにのぞきます。

11・カナ・アリュール
 

彼女だって、みんなと同じように、これからもっと大きくなるはずでした。

11・カナ・ひとり
 

かけがえのない、一つの命でした。

11・カナ・カナちゃん
 

午後2時過ぎ、カナロアが診療センターに運ばれる前に、当歳馬たちが厩舎に入りました。

11・カナ・手入れ
 

手入れを受ける仲間たち。

11・カナ・ハービン
 

アリュールは、カナロアが放牧地に現れなくなってから、時折、鳴いていました。

11・カナ・アリュ
 

「死んでいく馬に、こんなことしたってなぁ・・・」と思いながら、私の足は、採草地に向かっていました。

晩秋になり、そこらじゅうに青々とした草が生えているわけではありません。

でも、最期に、お腹いっぱい食べさせてあげたいと思い、両腕に青草を抱え、カナロアの馬房へ。

嬉しそうに、どんどん食べてくれたのが、彼女と私の最後の思い出。

馬運車へ乗せる時は、皆、無言でした。

11・カナ・馬運車へ
 

ダンカーク牡馬、ゴールドアリュール牡馬、栗毛のオルフェーヴル牡馬。

11・カナ・見送り
 

仲間たちが、不思議そうに、彼女を見送ります。

怖がって前進しないカナロアを、鞭は使わずに、手で押して入れました。

11・カナ・押して
 

小さな後ろ姿。

11・カナ・別れ
 

こんな辛い別れも含めて、生産牧場の仕事だと、改めて思います。

11・カナ・去る
 

私は、ただ見送ることしか出来ませんでした。

関連タグ : ロードカナロア, ゴールドアリュール, オルフェーヴル,

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