北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・03-21  ※だるまさんがころんだ
 ・03-20  ※16歳の誕生日
 ・03-19  ※早春の気配
 ・03-18  ※再び大雪
 ・03-15  ※今日の取組

 1月18日の午前9時半、1台の大きな馬運車が、牧場に入ってきました。

下りてきたのは、父ディープインパクトの5歳牝馬、サクセスセレーネ。

1・セレ・馬運車下車
 

中山金杯の日の7レースが、ラストラン。

競馬をしてからまだ日が浅いため、とてもスマートに見えました。

1・セレ・厩舎へ
 

長旅の末、極寒の大地に。

1・セレ・シルエット
 

「おかえり!」

19戦2勝。目立った戦績は残せなかったけれど、再び元気に会えたことは、何より。

たくさんの期待を背負って、今までよく頑張りました。

「調教では走るのに、レースに行くと走らない」 

そんなことを言われながら、5歳の誕生日を前に競走馬登録を抹消された彼女。

これからは、繁殖牝馬として、第二のスタートを切ります。

久しぶりの故郷。

1・セレ・横顔
 

到着直後は、「ここはどこ?」というふうに遠い目をして、口元に差し出されたニンジンすら食べませんでしたが・・・。

1・セレ・顔
 

午後に再びのぞいた時には、パクパクと食べてくれました。

「そうだ!ニンジン大好きな、ディープ姉さんだもん!」

大きく成長し、顔も長くなり、あの頃とはちょっと雰囲気が違いますが、基本は、変わらないはず・・・。

翌日からパドックに出たセレーネに、厩舎仕事の合間を見ては、ニンジンをあげました。

そして、青空の火曜日。

時間がとれたので、ゆっくりとセレーネのもとへ。

1・セレ・パドック
 

隅に立っていたセレーネは、私の姿を見て、雪深いパドックを歩いてきました。

1・セレ・こちらへ
 

おいしそうに、ニンジンを食べます。

「私たちにもちょうだいよ!」と、見つめるのは、放牧地の1歳ワークフォース牝馬とファルブラヴ牝馬。

1・セレ・ワークとファル
 

みんなにあげたいところですが、あっという間になくなってしまいました。

その後は、セレーネとの心の会話。

帽子を引っ張ったり、顔を擦り付けてきたり。

柵越しに甘えた仕草をみせるセレーネに、「あ、覚えてくれているんだなぁ・・・」と、感じます。

少し離れたところで動いているスタッフを目で追い、「ブブブブブブ」と、呼びかけるように小さく鳴いた時は、「まさにそうだ!」と確信。

1・セレ・速歩セレーネ
 

3年半前にここを巣立ってからは、北海道内でも2ヵ所の育成牧場を移動し、本州では、福島・滋賀・愛知・茨城と、色々な場所を巡ってきたセレーネ。

たくさんの人たちに見守られながらも、生まれ育ったこの大地と最初に出会った人間を忘れていませんでした。

1・セレ・アップ
 

雪を掘り返す姿を見て、5年前の記憶が一気によみがえります。

1・セレ・雪を
 

誕生2日目のあどけないセレーネ。

1・セレ・5年前生後2日目
 

生後1週間。パドックでゴロを打ち、雪まみれで飛び跳ねていたこと。

1・セレ・5年前生後1週間雪まみれ
 

お転婆だった少女が、またこの静かな場所に帰ってきました。

1・セレ・眺める2
 



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