1月18日の午前9時半、1台の大きな馬運車が、牧場に入ってきました。
下りてきたのは、父ディープインパクトの5歳牝馬、サクセスセレーネ。
中山金杯の日の7レースが、ラストラン。
競馬をしてからまだ日が浅いため、とてもスマートに見えました。
長旅の末、極寒の大地に。
「おかえり!」
19戦2勝。目立った戦績は残せなかったけれど、再び元気に会えたことは、何より。
たくさんの期待を背負って、今までよく頑張りました。
「調教では走るのに、レースに行くと走らない」
そんなことを言われながら、5歳の誕生日を前に競走馬登録を抹消された彼女。
これからは、繁殖牝馬として、第二のスタートを切ります。
久しぶりの故郷。
到着直後は、「ここはどこ?」というふうに遠い目をして、口元に差し出されたニンジンすら食べませんでしたが・・・。
午後に再びのぞいた時には、パクパクと食べてくれました。
「そうだ!ニンジン大好きな、ディープ姉さんだもん!」
大きく成長し、顔も長くなり、あの頃とはちょっと雰囲気が違いますが、基本は、変わらないはず・・・。
翌日からパドックに出たセレーネに、厩舎仕事の合間を見ては、ニンジンをあげました。
そして、青空の火曜日。
時間がとれたので、ゆっくりとセレーネのもとへ。
隅に立っていたセレーネは、私の姿を見て、雪深いパドックを歩いてきました。
おいしそうに、ニンジンを食べます。
「私たちにもちょうだいよ!」と、見つめるのは、放牧地の1歳ワークフォース牝馬とファルブラヴ牝馬。
みんなにあげたいところですが、あっという間になくなってしまいました。
その後は、セレーネとの心の会話。
帽子を引っ張ったり、顔を擦り付けてきたり。
柵越しに甘えた仕草をみせるセレーネに、「あ、覚えてくれているんだなぁ・・・」と、感じます。
少し離れたところで動いているスタッフを目で追い、「ブブブブブブ」と、呼びかけるように小さく鳴いた時は、「まさにそうだ!」と確信。
3年半前にここを巣立ってからは、北海道内でも2ヵ所の育成牧場を移動し、本州では、福島・滋賀・愛知・茨城と、色々な場所を巡ってきたセレーネ。
たくさんの人たちに見守られながらも、生まれ育ったこの大地と最初に出会った人間を忘れていませんでした。
雪を掘り返す姿を見て、5年前の記憶が一気によみがえります。
誕生2日目のあどけないセレーネ。
生後1週間。パドックでゴロを打ち、雪まみれで飛び跳ねていたこと。
お転婆だった少女が、またこの静かな場所に帰ってきました。
下りてきたのは、父ディープインパクトの5歳牝馬、サクセスセレーネ。
中山金杯の日の7レースが、ラストラン。
競馬をしてからまだ日が浅いため、とてもスマートに見えました。
長旅の末、極寒の大地に。
「おかえり!」
19戦2勝。目立った戦績は残せなかったけれど、再び元気に会えたことは、何より。
たくさんの期待を背負って、今までよく頑張りました。
「調教では走るのに、レースに行くと走らない」
そんなことを言われながら、5歳の誕生日を前に競走馬登録を抹消された彼女。
これからは、繁殖牝馬として、第二のスタートを切ります。
久しぶりの故郷。
到着直後は、「ここはどこ?」というふうに遠い目をして、口元に差し出されたニンジンすら食べませんでしたが・・・。
午後に再びのぞいた時には、パクパクと食べてくれました。
「そうだ!ニンジン大好きな、ディープ姉さんだもん!」
大きく成長し、顔も長くなり、あの頃とはちょっと雰囲気が違いますが、基本は、変わらないはず・・・。
翌日からパドックに出たセレーネに、厩舎仕事の合間を見ては、ニンジンをあげました。
そして、青空の火曜日。
時間がとれたので、ゆっくりとセレーネのもとへ。
隅に立っていたセレーネは、私の姿を見て、雪深いパドックを歩いてきました。
おいしそうに、ニンジンを食べます。
「私たちにもちょうだいよ!」と、見つめるのは、放牧地の1歳ワークフォース牝馬とファルブラヴ牝馬。
みんなにあげたいところですが、あっという間になくなってしまいました。
その後は、セレーネとの心の会話。
帽子を引っ張ったり、顔を擦り付けてきたり。
柵越しに甘えた仕草をみせるセレーネに、「あ、覚えてくれているんだなぁ・・・」と、感じます。
少し離れたところで動いているスタッフを目で追い、「ブブブブブブ」と、呼びかけるように小さく鳴いた時は、「まさにそうだ!」と確信。
3年半前にここを巣立ってからは、北海道内でも2ヵ所の育成牧場を移動し、本州では、福島・滋賀・愛知・茨城と、色々な場所を巡ってきたセレーネ。
たくさんの人たちに見守られながらも、生まれ育ったこの大地と最初に出会った人間を忘れていませんでした。
雪を掘り返す姿を見て、5年前の記憶が一気によみがえります。
誕生2日目のあどけないセレーネ。
生後1週間。パドックでゴロを打ち、雪まみれで飛び跳ねていたこと。
お転婆だった少女が、またこの静かな場所に帰ってきました。