北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて
 ・06-01  ※ベストパートナー
 ・05-31  ※2歳戦を前にして

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 まだまだ銀世界の北海道。

このところ、日々の気温の変動が激しく、面食らう毎日です。

寒さが緩むと、厩舎の屋根からドドッと雪が落ちてきて、パドックにいたポニーが大慌て。

「わっ!びっくりした!」と、跳ね回っています。

放牧地の1歳馬たちは、もうそんなことには慣れっこ。

でも、遅生まれ牝馬4頭のグループは、少々繊細な面々で、ちょっとした物音にも反応するクセがあります。

名付けて、「びっくりグループ」。

この日は、静かな牧場にショベルカーが動き出し、それが徐々に近付いてきたものだから、「逃げろ!」。

1・キン・バゴ&ハービン
 

放牧地の隅まで、走っていきました。

中でも、先頭きって逃げ出すのが、バゴ牝馬。

いつもピッとアンテナを張り巡らせ、物見をするピリピリちゃんです。

真っ黒なステイゴールド牝馬と、ハービンジャー牝馬。

1・キン・黒ステイとハービン
 

そして、あいかわらず好奇心が旺盛な、キングカメハメハ牝馬の4頭がメンバー。

キンカメの目が、じっと何かを見つめ始めたので、その先をたどると、

1・キン・キンカメの目
 

キタキツネがいました。

1・キン・キタキツネ
 

放牧地の雪の中に何かを隠しているような・・・・。

キツネが行った後、サッとその周辺に舞い降りたのが、カラス。

1・キン・カラス
 

キツネの様子を木の上から観察し、埋めた何かを掘り起こそうとする知恵者です。

さて、それにも増して知恵者の馬たち。

私がニンジンを持っていることを知っていて、誰よりも早く駆けつけるキンカメ。

1・キン・駆けつける
 

みんながやって来ると、

1・キン・黒ステイ
 

「邪魔よ!誰にもあげないんだから!」

1・キン・凶暴キンカメ
 

と、耳をしぼって、目を三角にして、噛みつき魔に変身。

人間には、「持ってるんでしょ?まだ、あるよね?」と、蹄で催促。

1・キン・前肢で
 

とにかく自己中心的な女の仔なのですが・・・・。

彼女が動くと、必ずその後をハービンが追って歩いていることに気が付きました。

こっちに行く時も、

1・キン・子弟
 

あっちに行く時も。

1・キン・待って
 

好奇心旺盛で、いつの間にかフラフラと歩き始めるキンカメの後ろには、必ずハービンがいます。

幼馴染みの彼女を、”姉”と慕っているのでしょうか。

スタッフが昼休みに車の雪下ろしをしていると、「何?何?」と見に行くキンカメ。

1・キン・観察中
 

「なんだかわからないけど、逃げろっ!」

1・キン・逃げろ
 

妹分のハービンは、大慌て。

1・キン・ハービン&キン
 

「わかんないけど、私も逃げておこうかしら?」

1・キン・黒ステイも
 

という具合にバゴや黒ステイも走り出し、結局みんなで、また放牧地の隅っこへ。

しばらくして、様子を伺いに出てきたキンカメ。

1・キン・大丈夫かな?
 

「なんでもないみたいだね!」

1・キン・再びハービンと
 

やっぱり、彼女の後には、ハービンが続き、乾草のある場所へと帰っていきました。

いえ、寄り道の天才、キンカメちゃんはといえば・・・。

1・キン・今度は雪遊び
 

今度は、キタキツネのように、顔を雪にうずめて、

1・キン・埋まる
 

雪まみれ!

1・キン・雪まみれ
 

その性格は、小さい頃から何も変わっていないようです。


スポンサーサイト

関連タグ : バゴ, キングカメハメハ, ステイゴールド, ハービンジャー,

 1月18日の午前9時半、1台の大きな馬運車が、牧場に入ってきました。

下りてきたのは、父ディープインパクトの5歳牝馬、サクセスセレーネ。

1・セレ・馬運車下車
 

中山金杯の日の7レースが、ラストラン。

競馬をしてからまだ日が浅いため、とてもスマートに見えました。

1・セレ・厩舎へ
 

長旅の末、極寒の大地に。

1・セレ・シルエット
 

「おかえり!」

19戦2勝。目立った戦績は残せなかったけれど、再び元気に会えたことは、何より。

たくさんの期待を背負って、今までよく頑張りました。

「調教では走るのに、レースに行くと走らない」 

そんなことを言われながら、5歳の誕生日を前に競走馬登録を抹消された彼女。

これからは、繁殖牝馬として、第二のスタートを切ります。

久しぶりの故郷。

1・セレ・横顔
 

到着直後は、「ここはどこ?」というふうに遠い目をして、口元に差し出されたニンジンすら食べませんでしたが・・・。

1・セレ・顔
 

午後に再びのぞいた時には、パクパクと食べてくれました。

「そうだ!ニンジン大好きな、ディープ姉さんだもん!」

大きく成長し、顔も長くなり、あの頃とはちょっと雰囲気が違いますが、基本は、変わらないはず・・・。

翌日からパドックに出たセレーネに、厩舎仕事の合間を見ては、ニンジンをあげました。

そして、青空の火曜日。

時間がとれたので、ゆっくりとセレーネのもとへ。

1・セレ・パドック
 

隅に立っていたセレーネは、私の姿を見て、雪深いパドックを歩いてきました。

1・セレ・こちらへ
 

おいしそうに、ニンジンを食べます。

「私たちにもちょうだいよ!」と、見つめるのは、放牧地の1歳ワークフォース牝馬とファルブラヴ牝馬。

1・セレ・ワークとファル
 

みんなにあげたいところですが、あっという間になくなってしまいました。

その後は、セレーネとの心の会話。

帽子を引っ張ったり、顔を擦り付けてきたり。

柵越しに甘えた仕草をみせるセレーネに、「あ、覚えてくれているんだなぁ・・・」と、感じます。

少し離れたところで動いているスタッフを目で追い、「ブブブブブブ」と、呼びかけるように小さく鳴いた時は、「まさにそうだ!」と確信。

1・セレ・速歩セレーネ
 

3年半前にここを巣立ってからは、北海道内でも2ヵ所の育成牧場を移動し、本州では、福島・滋賀・愛知・茨城と、色々な場所を巡ってきたセレーネ。

たくさんの人たちに見守られながらも、生まれ育ったこの大地と最初に出会った人間を忘れていませんでした。

1・セレ・アップ
 

雪を掘り返す姿を見て、5年前の記憶が一気によみがえります。

1・セレ・雪を
 

誕生2日目のあどけないセレーネ。

1・セレ・5年前生後2日目
 

生後1週間。パドックでゴロを打ち、雪まみれで飛び跳ねていたこと。

1・セレ・5年前生後1週間雪まみれ
 

お転婆だった少女が、またこの静かな場所に帰ってきました。

1・セレ・眺める2
 



関連タグ : ディープインパクト, ワークフォース, ファルブラヴ,

 極寒の日々が続いています。

毎朝、-15℃近くまで下がり、衣服で覆っていない顔は、ちくちく痛くなるほど。

大事をとって、繁殖牝馬は、太陽が顔を出す頃まで外に出していません。

1歳馬たちは、そんな寒さの中も、早朝5時半頃から変わらず放牧地へ。

いつも乾草置き場で、じっと草を食べているので、「大丈夫かな」と心配になりますが・・・。

太陽が昇り始めた頃、放牧地に近付くと、「ニンジン持ってきてくれたの?」と、走ってきました。

1・15℃・牝馬来る
 

ここは、早生まれ牝馬グループ。

5頭ともニンジンが大好きで、中でもワークフォース牝馬とファルブラヴ牝馬が、欲張り組。

1・15℃・ファルとワー
 

彼女たちには、硬くて食べるのが難しい、茎に近い部分をあげておかないと、次から次へと顔を伸ばしてきて、ほかの仔たちにあげるニンジンがなくなってしまうのです。

「私にもちょうだい!」

1・15℃・ハービン
 

吐く息が凍り、鼻の周りが真っ白なハービンジャー牝馬。

彼女とステイゴールド牝馬、ディープインパクト牝馬の3頭は、優しい性格なので、遠慮がちに脇から顔を出します。

みんなに平等になるよう、急いで配らなければなりません。

そうこうしているうちに、隣の牡馬グループから、エンパイアメーカー牡馬がやって来ました。

1・15℃・エンパイア
 

彼も、ニンジンに目がありません。

続いて、ダイワメジャー牡馬。

1・15℃・メジャー
 

彼らにも、輪切りにしたニンジンをあげていると、後ろでは、牝馬の小競り合いが始まっていました。

食いしん坊のファルに、ワークが頭にきたようで、「あっちに行ってちょうだい!」

1・15℃・ワーク
 

気の強さでは、彼女が抜けています。

再び、牡馬に目をやると、こちらでは、エンパイアがSeaTheStars牡馬をけん制。

1・15℃・威張る
 

彼も、相手を威嚇することにかけては、誰にも負けません。

着込んでいても寒さが身に染みる、氷点下の朝。

そろそろ家に戻ろうかと歩いていると、雪の中にたくさんのシカの足跡があり、よく見ると、植え込みの木が荒らされていました。

1・15℃・シカの
 

この雪と寒さでは、野生動物たちも、あらゆる方法を考えないと、生きてはいけないのでしょう。

再び、ニンジンをもらおうと近付くエンパイア。

1・15℃・エン来る
 

食べ物に困らない競走馬の卵たちは、恵まれています。

「寒さなんてへっちゃら」とばかり、後ろでは、シーザとメジャーが格闘。

1・15℃・シーザ&メジャ
 

雪の上では、どんな格好でも怪我をすることがありません。

1・15℃・シーザ&メジャ4
 

一度、私の方へニンジンをねだりに来たシーザの横で、メジャーは、挑戦的に前掻きを始めました。

「よし、またやるかぁ!」

1・15℃・シーザ&メジャ5
 

やんちゃな性格のメジャーと、動くのが大好きなシーザは、好相性。

1・15℃・シーザ&メジャ6
 

雪煙をあげ、跳んだり走ったり。

1・15℃・シーザ&メジャ7
 

静かに草を食べていたダノンシャンティ牡馬まで、「入れて」とやって来て、またまた盛り上がる牡馬の放牧地でした。

1・15℃・シャンティ
 



関連タグ : ワークフォース, ダイワメジャー, SeaTheStars, , ステイゴールド, ハービンジャー, ファルブラヴ, ディープインパクト, エンパイアメーカー, ダノンシャンティ,

 1月11日。船橋法典駅からの長い地下通路を経て、久しぶりに訪れた競馬場は、澄んだ青空の下にありました。

パドックの酸っぱいボロの匂いは、牧場のそれとはまったく違います。

懐かしい、中山競馬場。

前もって聞いていた通り、父ゴールドアリュールの3歳牡馬がデビュー戦を迎えることになり、応援に。

自分の冬休みと重なったため、思わず駆け付けたのでした。

奇しくも、彼の母がデビューしたのも、中山の新春競馬。

5年前、先頭でゴール板を駆け抜けた時の感動は、今でも鮮明に残っています。

その母が初めて産んだ仔が、母と同じ競馬場でデビュー。

行かない手はありません。

母が勝ったのはダート。息子のデビューは芝ということで、「そうやすやすとは勝てないだろう」と思いながらも、聞こえてくる評判に、期待少々。

昼休みの閑散としたパドックに到着し、ただひたすら待ち続けた私は、午後0時15分過ぎ、やっと彼に会うことが出来ました。

1・新馬・パドック1
 

昨年、育成牧場で会って以来の姿。

1・新馬・パドック2
 

やはり、また大きく成長しています。

「それにしても、ちょっと入れ込みぎみかなぁ・・・・」

1・新馬・パドック3
 

何周かまわった後、今度は、いわゆる”馬っ気”まで出し始め、意気消沈。

「あー、ダメだぁ・・・」

馬っ気を出す馬は、競走への集中力を欠き、能力を出しきれないといいます。

「なんとかおさまらないかなぁ・・・」  もうただそれだけを願いました。

前のレースが終わり、パドックに人垣が出来ても、あいかわらず、興奮気味のアリュール。

1・新馬・パドック4
 

それでも、後ろから「あの7番の馬、かっこいいな!」「俺、あの馬からにしよう」なんていう声も聞こえて、少し元気が出たり、掲示板のオッズにホッとしたり。

1・新馬・パドック5
 

停止命令の少し前に、列の後ろに順番を替え、落ち着いてきたアリュール。

1・新馬・パドック7
 

結局、じっくりと思い出にひたる間もなく、「とまれ」の合図がかかり、彼は地下馬道へと消えていきました。

1・新馬・とまれ
 

そして、私は急いで、本場馬入場の場所へ。

鞍上は、ブロッケンとコンビを組んでいた内田騎手。

1・新馬・馬場入り
 

気合いの入った美しい姿に、再び希望の光が見えてきます。

1・新馬・馬場入り3
 

「頑張れ!とにかく、頑張れ!」

1・新馬・返し馬2
 

ターフビジョンには、上位人気馬として、返し馬の様子が映し出されました。

1・新馬・ターフビジョン
 

重賞レースのない土曜日の昼下がり。

広々とスペースの空いたゴール前に陣取り、スタートを待ちます。

スタート!

1・新馬・レース
 

距離が2000mなので、目の前を2回通過。

あとは、ターフビジョンを眺めながら、位置取りを確かめます。

1・新馬・レースのビジョン
 

最後の直線は、思わず大声が出ました。

「ラディウス!いけー!」

1・新馬・ゴール前
 

接戦の3頭。ふと、その脇を外からするすると伸びてくる馬がいて、勝負あり。

残念な結果にはなりましたが、「よく頑張った!」と、ほめてあげたい気分です。

戻ってきたラディウス。

1・新馬・レース後2
 

騎手が下馬する場所へ走ると、汗びっしょりで、疲れ切った様子を見せていました。

1・新馬・レース後3
 

ウィナーズサークルを取り巻く場所から、女性たちの声が響き、勝ったのは、父ディープインパクトの牝馬であったことがわかりました。

「私、この仔、応援しよう!楽しみ!」と、あいかわらず、競馬場は、ディープファンの女性が多いことも実感。

彼女たちの後ろから、なんとか撮った画像には、こちらを向いたように見える、アリュール(ラディウス)の顔が写っていました。

1・新馬・レース後4
 

「やっと、気付いてくれたかな・・・」

うちにいた頃は、我が仔のようにしていた馬たちも、競馬場で見れば別人。

もうすっかりアスリートの顔になり、私には遠い存在です。

さざんか咲く競馬場。去っていく我が仔。

1・新馬・去る
 

そんな気持ちで、後ろ姿を見送りました。

巣立って、立派になって。また会える日を楽しみにしています。


関連タグ : ゴールドアリュール, ディープインパクト,

僕たちも1歳になりました!

1・オス・シーザ&メジャ
 

やっぱり、ニンジンが大好きな3人衆。

生産SeaTheStars牡馬と大柄SeaTheStars牡馬とダイワメジャー牡馬。

「僕も入れて」と、いつも控えめダノンシャンティ牡馬。 

1・オス・シャンティ
 

そして、ドドーンとそんな4頭を威嚇して、前に出てくるのがエンパイアメーカー牡馬でした。

1・オス・エンパイア
 

ニンジンを見せると、彼だけ性格が変わります。

毎年、必ずそういう馬が現れますが、今年の一番手は、彼でしょうか・・・。

ポケットに詰めたニンジンが全部なくなっても、私のあとをついてくるエンパイア。

1・オス・エン来る
 

でも、人間をかじることは絶対にせず、本当はとても気のいい馬なのです。

気付いて、メジャーが駆けてきました。

1・オス・メジャ
 

こちらは、手に負えません。あいかわらずの乱暴者。

シャンティは、「ニンジンほしいんだけどな。くれるかな」と、シャイな馬。

1・オス・シャン
 

私がニンジンを持っていないことを知った3頭は、雪を掘り、その下の草を探し始めました。

1・オス・3頭
 

シーザ2頭は・・・といえば、遠くの方で、遊んでいます。

1・オス・シーザ2頭
 

そして、そのまま揃って雪原を駆けてきました。

1・オス・シーザ2頭やって来る
 

雪を跳ね上げ、絵になる生産シーザ。「かっこいい!」

1・オス・シーザくん
 

「ねえねえ、ニンジンくれないの?」

1・オス・くれないの?
 

シーザもニンジンが大好物。このギャップがたまりません。

大柄シーザもやって来ました。

1・オス・大柄シーザ
 

人見知りだけど、いたずら好きなシャンティが相手になります。

1・オス・大柄とシャン
 

今度は、生産シーザに入れ替わりました。

1・オス・シーザとシャン
 

微妙に額の星の形が違うので、よく観察しているとわかります。

そのままの勢いで、エンパイアとメジャーの2頭になだれ込んでいったシーザ。

1・オス・なだれ込み
 

崩れるエンパイア。

1・オス・崩れるエン
 

雪まみれになったエンに、やりたい放題のシーザ。

1・オス・やりたい放題
 

「もう怒った!」と、やり返される場面も。

1・オス・怒ったぞ
 

再び、シャンティと大柄シーザ。

1・オス・シャンと大柄
 

「逃げろっ!」

1・オス・逃げろ
 

「やっぱり、負けないぞ!」

1・オス・負けない
 

ふかふかの雪の上では、どんなことをしても大丈夫。

やんちゃな牡馬たちを優しく包んでくれる白い大地が、彼らをますます輝かせていました。


関連タグ : SeaTheStars, エンパイアメーカー, ダイワメジャー, ダノンシャンティ,

 年が明けてからも雪が降り積もり、放牧地は一面の深い雪馬場へと変わりました。

1・1歳2・遠くから
 

天然の素晴らしい運動場です。

わざと放牧地の真ん中まで歩き、「おーい!ニンジンだよ」と呼ぶと、ワークフォース牝馬を先頭に歩いてくる早生まれ組。

ステイゴールド牝馬、ファルブラヴ牝馬、ハービンジャー牝馬、ディープインパクト牝馬。

1・1歳2・4頭
 

ワークは、とにかくニンジンが好き。

1・1歳2・ワーク
 

途中から駆け足になると、続くファルも大慌て。

1・1歳2・ファル
 

ディープやハービンも駆けてきて、みんなに囲まれてしまいました。

1・1歳2・ディープハービン
 

「牝馬だから」と、甘くみていた私は、そこでとんでもない目に!

皆に平等にニンジンを配ろうとすると、いきなり後ろから背中を噛まれ、振り返るとワーク。

それでも、みんなに一つずつあげていると、ダウンジャケットのポケットを引っ張り、破り裂いたワーク。

ふわふわと舞う羽毛に気をとられる間もなく、今度はファルの強襲。

「私だけにちょうだい!」と言わんばかりに、ぐいぐい迫ってきて、プツンと切れると後ろ蹴りのしぐさまで。

「あー、こんなところにいられない!」

私が苦手とするファルブラヴ産駒。でも、馴致のために精一杯、人間の威厳を見せ、「コラッ!」と叱りながら、柵の外へ出ました。

すると、ニンジン争いで興奮した5頭は一斉に走り出します。

雪煙をあげ、疾走。

1・1歳2・雪煙をあげ
 

まずは、ステイとディープ。

1・1歳2・ステイディープ
 

そして、ハービンとファル。

1・1歳2・ハービンファル
 

差なく、ワーク。

1・1歳2・ワー
 

遅生まれ組の横を、猛スピードで通過していきます。

1・1歳2・キンたちの横を通過
 

角まで行くと、今度は先頭が、ハービンとワークに変わっていました。

1・1歳2・今度はハービンワー
 

ファルが行き、ステイとディープ。

1・1歳2・ステイとディープ
 

どんどん加速し、角でぶつからんばかりの勢いですが、どの馬も上手にブレーキをかけます。

1・1歳2・角
 

「まだ、行くの?」

1・1歳2・再び
 

次は、先頭がハービン。続いてワーク、ファル、ステイ、ディープ。

1・1歳2・ハービンワーファルステイディー
 

向きが変わると、ステイが先頭に・・・。

1・1歳2・ステイ先頭
 

こうして、入れ替わり立ち代わりしながら、自分たちで勝手に競馬を楽しんでいるような5頭。

深い雪のクッションがあるからこそ、出来ること。

飽きるまで走り続けた5頭の体からは、湯気が立ち上っていました。

1・1歳2・湯気
 

「今晩は、ぐっすりだね・・・」

その夕方。集牧をしようと再び放牧地へ向かうと、一点を見つめて緊張している牝馬たちがいました。

1・1歳2・日没の頃
 

エゾシカでした。

メスのエゾシカ2頭が、2頭の仔ジカを連れて、柵沿いを歩いています。

一番近くまで寄っていったのは、どうやらステイゴールド牝馬。

1・1歳2・ステイとワー
 

ニンジンを食べる時は、とても遠慮がちな彼女。度胸は人一倍。

みんなも興奮気味にエゾシカを取り巻き、

1・1歳2・興奮気味に
 

追い出していました。

1・1歳2・追いかけ
 

隣の放牧地に回ると、遅生まれ4頭グループの脇の土手に、シカの大きな白いお尻が。

1・1歳2・キンたち
 

ここは、昼前にキンカメが見つめていた場所であり、あるいはその時も、潜んでいたのかもしれません。

1・1歳2・シカと4頭
 

それにしても、林の中に入ると、見事なまでの保護色。

「おーい!帰るよ」

ニンジンの入った袋をシャリシャリ鳴らすと、真っ先に駆けてきたのは、キンカメでした。

1・1歳2・真っ先にキン
 

続いて、バゴ、ハービン、黒ステイ。

1・1歳2・バゴハービンステイ
 

シカにもあまり驚かなくなり、集牧の合図もわかるようになり、1歳馬として、着実に成長しています。

強くたくましくなってきた、牝馬たちでした。


関連タグ : キングカメハメハ, , バゴ, ステイゴールド, ファルブラヴ, ハービンジャー, ワークフォース, ディープインパクト,

年が明けて、1歳馬となりました。

1・1歳・牝4頭
 

「私たち、仲良し4姉妹でーす!」と言いたいところですが・・・。

大好物のニンジンをあげた後、「ちょっと、そのまま!」とバックしてカメラのシャッターを押そうとしても、このありさま。

すぐに動いてしまう、遅生まれの牝馬グループ。

先月から、飼い葉と一緒にニンジンをあげるようにしたところ、皆、味を覚えて、パクパク食べるようになりました。

「ちょっと、あっちへ行ってよ!」

1・1歳・ステイとキン
 

特にニンジンが好きなキングカメハメハ牝馬は、ものすごい勢いでかぶりつきます。

ステイゴールド牝馬も、強気。

「独り占めしないで!」

1・1歳・ステイ怒る
 

バゴ牝馬は、口元にニンジンを持っていくと、まず匂いをかいで、安全だとわかると食べる慎重派です。

ハービンジャー牝馬は、その顔のインパクトとは裏腹に、控えめにパクパク。

1・1歳・再び4頭
 

食べ方ひとつとっても、さまざま。

こんもりと牧柵に盛られた雪を食べているのは、黒鹿毛ステイ。

1・1歳・雪だ
 

ふんわりして、冷たくて、とけると飲み水になるので、皆お気に入り。

1・1歳・3頭
 

ずるずるしていた鼻水も、自然と治まり、元気に新年を迎えることが出来ました。

ふと、キンカメちゃんが真っ白な放牧地の中を走り始めました。

1・1歳・キン
 

何かに反応しています。

「エゾシカかな?」

人間にはわからないわずかな変化を察知し、一点を見つめるキンカメ。

1・1歳・雪景色
 

ステイ、バゴ、ハービンの3頭も、キンカメの緊張を感じて、走ってきました。

1・1歳・ステイバゴハービン
 

結局、その時、そこに何がいたのかはわかりませんでしたが、新雪の上には、たくさんの足跡が残されていました。

1・1歳・シカの足跡
 

「こんなところ、誰も通るはずないのに・・・」という場所にある足跡は、すべて野生動物がつけたものです。

向かいの放牧地にいた、早生まれ牝馬5頭グループも、気付いてやって来ました。

1・1歳・早生まれ5頭
 

この仔たちもニンジンが大好きで、最近は呼ばなくても、走って人間のところに来ます。

ファルブラヴ牝馬は、一番の食いしん坊。

1・1歳・ファル
 

「あら!みんな来たの?」

1・1歳・ハービンキン
 

一緒に放れたことはないけれど、お隣さんの存在を知っていてのぞきこむ、5月生まれハービンとキンカメ。

ポケットいっぱいに詰めていたニンジンをみんなに配り終えた時、上空に何かの気配を感じました。

音もなく飛んでいくケアシノスリ。冬の常連、渡り鳥。

1・1歳・ケアシノスリ
 

足跡の主は、偶蹄目のエゾシカ。

1・1歳・エゾシカの足跡
 

青空と白い雪、野生動物の気配。

これが、冬の北海道の醍醐味。

1歳になったサラブレッドたちと共に深い雪の中を歩くと、至福の時が流れていきます。


関連タグ : キングカメハメハ, , バゴ, ステイゴールド, ファルブラヴ, ハービンジャー,

あけましておめでとうございます。

今年の元旦は、素晴らしい銀世界でした。

朝日があたり始める様子が美しく、急いでカメラを持って外へ。

けれども、ニンジンを切り、放牧地までの道を歩いているうちに、雲がかかってきてしまいました。

深い雪を掘り、その下の草を食べているのは、シルエットのお母さん。

1・元旦・フェア
 

そして、シルエットと先輩ママの2頭も、少し離れたところで、草を探しています。

1・元旦・シル&スナ
 

元旦は、5年ぶりのシルエットを撮ろうと決めていました。

母になるために帰って来たシルエット。

今年は、自分の母と共に、新年を迎えています。

地面が雪に覆われる前は、母と大の仲良しでした。

でも最近は、母に頭が上がらず、もう1頭の先輩とくっついています。

どうやら、乾草を食べる場所や、ニンジンの取り合いで、母に威張られている様子。

気が強く、威厳のある母には、どうしても勝てません。

最初にこちらへやって来たシルエットと相棒にニンジンをあげていると、

1・元旦・シル
 

母登場。

1・元旦・母
 

やっぱり威嚇されて、2頭は逃げていきました。

「うーん!もう、悔しいっ!」

1・元旦・立ち上がる
 

母とはいえ許せないシルエットは、周りで気持ちを表しています。

「ニンジン、食べたい!悔しい!」

1・元旦・走るシル
 

深い雪のクッションの上で、大暴れ。

1・元旦・駆けるシル
 

若くて元気なシルエット。いずれ、母の上に立つ日が来るのでしょうか。

1・元旦・シルの横顔
 

こちらは、争い事が嫌いな、マイペースな先輩。

「ねえねえ、今のうちに、ニンジンちょうだいよ!」

1・元旦・ニンジンちょうだい
 

たくさん用意したニンジンがすっかりなくなった頃、空はますます暗くなってきました。

駆け出す馬たち。

1・元旦・駆ける2頭
 

3頭で、乾草が置いてある方へ駆けていき、しばらく跳ね回っていました。

1・元旦・3頭で
 

いつの間にか雪が降り出し、遠くが見えにくくなるほどの大雪に。

1・元旦・大雪
 

例年になく湿った雪。午後には雨に変わるなど、この後は、嵐の一日。

さて、今年はどんな年になるのでしょうか・・・。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。