北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・08-30  ※札幌競馬場にて
 ・07-18  ※セレクションセール
 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて

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 予定日を10日以上過ぎ、大きなお腹で歩いていた繁殖牝馬。

3・ステイ・出産前
 

乳ヤニが付き、「そろそろ生まれるかな・・・」と夜間の監視を始めた翌日。

3月30日の午後3時過ぎに、父ステイゴールドの牝馬を、無事出産しました。

実は、その場に立ち会えなかった私。

午後から所要で出かけていたため、戻ってくると、母はすでに立ち上がり、生まれたばかりの我が仔を一生懸命なめている最中でした。

3・ステイ・生まれた
 

「うわっ、また昼に生まれたんだ!」

私が牧場を出た午後0時半には、放牧地で平然と草を食べていた母馬。

午後1時頃、来客のため外に出たリーダーが、出入り口でそわそわしている彼女を発見。馬房に入れたとか。

そして、その1時間半後に破水し、安産でこの時を迎えたということでした。

それにしても、この母の、仔馬のかわいがりようといったら・・・。

3・ステイ・母と
 

2年前に初仔を産んで以来、2度目の出産。

1度目の時も、とにかく我が仔をかわいがっていたので、うなずけます。

「忘れてないんだね・・・」

安心して任せておける、そんな愛情たっぷりの空気が流れていました。

まるでそれに応えるかのように、仔馬は肢を動かし、立ち上がろうと頑張っています。

3・ステイ・立ち上がろうと
 

そして、こんな一場面も。

3・ステイ・キス
 

乳を探して一生懸命伸ばした口が母に触れ、母も一瞬びっくり。

その後も、母親からのひっきりなしの励ましを受け、立ち上がったのは、誕生から約50分後のことでした。

3・ステイ・立った
 

周りの馬房には、すでに、放牧地から帰って来たほかの仔馬たちがいます。

夕日を浴びて、輝くSeaTheStars牡馬。

3・ステイ・シーザ
 

自分専用の個室から振り返る、ダイワメジャー牡馬。

3・ステイ・メジャー
 

そして、「なに?」と個室の穴からのぞき込むメジャー母さん。

3・ステイ・メジャー母
 

母のあしもとにちょこんと座るエンパイアメーカー牡馬。

3・ステイ・エンパイア
 

大人びたワークフォース牝馬。

3・ステイ・ワーク
 

あくびをする、かわいいファルブラヴ牝馬。

3・ステイ・ファルあくび
 

まるでドールメイクな横顔。

3・ステイ・ファル
 

今年6番目となる、ステイゴールドの女の仔は、誕生から1時間半後に乳を飲み始め、順調にこの世界を歩き出しました。

3・ステイ・授乳完了
 

さあ、いよいよこれからは、折り返しの後半戦となります。

この先も、無事に新しい命を迎えられるよう、頑張っていきます。


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 生後3週間を過ぎたSeaTheStars牡馬。

3・晴れ・シーザ来る
 

いつも元気に放牧地を跳ね回っています。

母親にニンジンをあげていると、寝転がっていたシーザは「ヒヒーン」と駆けてきて、アタック。

3・晴れ・母に甘える
 

背が高い母になんとか注目してもらおうと、立ち上がってアピールするのです。

「あー、はいはい。授乳タイムね」

ニンジン好きな母は、もらうのをあきらめて、仕方がなく授乳。

そして、満足したシーザくんのわんぱくタイムが始まります。

3・晴れ・さてと
 

かじるのが大好き!

3・晴れ・かじるの好き
 

頭をなでていても、すぐ袖をかまれ、ぐいぐいと引っ張られてしまいます。

まったく恐れを知らない自然児くん。

そのパワーに毎日、脱帽。

草を食むのもずいぶん上手になり、

3・晴れ・草を食む
 

ムシャムシャ。「おいしいよ!」

3・晴れ・おいしいよ
 

けれども、人がいるとまた遊びたくて、「ねえねえ!」とやって来るシーザ。

たてがみの辺りをかいてあげていると、今度はお尻を出してきて、「こっちもお願い!」

3・晴れ・お尻もお願い
 

「そこ、自分では届かないんだよなぁ・・・。あー、気持ちいい!」と、喜びの表情に。

3・晴れ・気持ちいい
 

わんぱくシーザが、唯一おとなしくなる瞬間です。

さて、川向うの1歳牝馬の放牧地から、元気な蹄音が響いてきました。

3・晴れ・1歳牝馬
 

昨年3月生まれの牝馬軍団。皆、満1歳になり、パワーがみなぎっています。

じっと見ていたシーザくんも、お母さんに乗りかかって、大暴れ。

3・晴れ・大暴れ
 

ひとしきり、そこで母とたわむれて遊んでいましたが、スイッチが入ったお母さんも、風のように駆け出しました。

「うわーっ、待ってよぉ!」

3・晴れ・待って
 

最初は、母の後をついて走っていたシーザでしたが、

そのうち横に並び、

3・晴れ・駆ける
 

放牧地の真ん中まで来た辺りで、突然ギアチェンジ!

ぐいっと体が沈み込んだかと思うと、ものすごいスピードで、母を置いて駆け抜けていってしまいました。

3・晴れ・疾走
 

「うわっ!すごかった!」

あの走りは、目に焼き付いて離れません。

競走馬になった折も、そんな豪脚を披露できるといいですね・・・。



関連タグ : SeaTheStars,

 昨日、生後2日目のファルブラヴ牝馬が、パドックに出ました。

暖かくて風もなく、気持ちの良い日。

朝日を浴びて、ふわふわのたてがみと、ちょこっとのぞいた舌が、あどけなさを象徴していました。

3・ファル・逆光
 

下唇がピンク色。目はパッチリで、女の仔らしい顔です。

3・ファル・顔
 

けれども、体は、牡馬顔負けのがっちりタイプ。

3・ファル・母と歩く
 

大きめの馬服を着ても違和感がなく、とても生後2日には見えませんでした。

「あー、おいしかった!」

3・ファル・ペロリ
 

母の横をしっかりと歩きます。

3・ファル・いそいそ
 

お母さんは、とても子煩悩。

初仔を産んだ時よりは、いくぶん良くなっていますが、我が仔に近付く者を、とにかく威嚇します。

ニンジンで気をひいてもダメ。

食べ終われば、耳をしぼり、人間を我が仔に近付けまいとします。

「かわいくて、仕方がないんだね・・・」

仔馬に顔を寄せ、優しく毛づくろいをしていると思ったら、今度は長い舌でペロペロ。

3・ファル・溺愛中
 

いつくしんでいる様子が、手に取るようにわかり、たまらず苦笑い。

さて、そんな母親とは対照的に、さばさばしたタイプに見えるファルちゃんは、早速母のもとを離れ、ジャーンプ!

3・ファル・身軽
 

生まれた直後から活発なイメージでしたが、とにかく元気でした。

3・ファル・駆ける
 

しばらくして、眠りについても・・・。

3・ファル・おやすみ
 

気になって顔を近付けている、お母さん。

今年も、子煩悩ぶり健在で、放牧地のにぎわいに花を添えてくれそうです。


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ファルブラヴ牝馬が生まれ、慌ただしさと喜びに包まれた25日の朝。

午前10時になると、予定通り、ワークフォース牝馬が放れた放牧地にダイワメジャー牡馬が放されました。

どちらの母馬も新米なので、 十分時間をとり、この日を迎えたわけですが、

やはり最初は、緊張感が漂います。

ダイワメジャー牡馬ペア。

3・初日・メジャー
 

ワークフォース牝馬ペア。

3・初日・ワーク
 

母は幼馴染みだし、出産前まで一緒に放れていた仲間であっても、子連れとなると意識が違います。

相手から我が仔を遠ざけようと逃げたり、逆に威嚇しようと近付いたり。

それぞれの仔馬は、一生懸命母の横に付き、従っていました。

「えらい、えらい」

リーダーもスタッフも、仕事をしながら、この放牧地に目を光らせています。

興奮して我が仔を間違ったり、近付いてきたよその仔を蹴ったりという事故が起こらないとも限りません。

微妙な距離を保っている2頭。

3・初日・距離
 

このまま、互いが慣れてくれるのを待つことになります。

その頃、SeaTheStars牡馬は、ひとりのんびりと母の横に座っていました。

3・初日・シーザ
 

数日前に放牧地デビューを果たし、のびのびと暮らしている最中。

冒険の毎日が楽しくてたまらないというふうに歩く姿を、よく見ています。

そして、こちらは、生まれてから約4時間後のファルブラヴ牝馬。

3・初日・4時間後
 

朝の8時過ぎには、馬房の中でぴょんぴょん跳ねていた、元気な仔。

大柄で、骨太。

子牛のようなインパクトのある顔が、何とも言えません。

3・初日・ファル顔
 

「えー、そんなに笑わないでよ」

3・初日・ファル目
 

大きなパドックには、エンパイアメーカー牡馬。

彼は、呼べば必ずスタスタと歩いてきて、躊躇なく顔を近付けてくるので、みんなの人気者。

3・初日・エン来る
 

素早く駆け回れるようになり、

3・初日・エンパイア
 

母にいたずらをしてみたりと、こちらも順調に大きくなっています。

3・初日・いたずら
 

さて、起きてきたわんぱくシーザくんは、母に体当たり。

3・初日・わんぱくシーザ
 

ワーちゃんとメジャーくんは、まだただならぬ雰囲気で、ゆっくり休憩をとる暇もなさそうですが、

3・初日・互いに
 

体力がついてきているので、この難所をなんとか乗り切ってくれることでしょう。

名残りの雪の放牧地。春は、一気にやってきそうです。


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 3月25日、午前5時50分過ぎに、父ファルブラヴの牝馬が生まれました。

3・朝・誕生
 

母馬は、予定日を1週間過ぎていたものの、前日の夕方、ほんのちょっぴり透明の乳ヤニが付いただけ。

乳の張り具合からは、「出産までは、もう少しかかりそう」と、ほぼノーマークだったため、放牧の直前に分娩が始まったのは、幸運でした。

しかも、リーダーがどうしても我慢しきれず、トイレに行っている間に生まれたというエピソードまでついて・・・。

なんとも手のかからなかった、この親孝行な女の仔は、その後もすべてがスムーズでした。

3・朝・母なめる
 

子煩悩なお母さんは、大事そうに我が仔をなめるので、安心して見ていられます。

3・朝・母と
 

牝馬しか産んだことのない彼女。四産目の仔も、やはり牝馬でした。

「でも、ファルブラヴの仔は牝馬の方が走るから、いいもんね!」

本当に丈夫そう。しっかりした体型の仔馬は、少しもじっとせず、すぐにでも起き上がろうとしています。

3・朝・起き上がろうと
 

舌を出して、乳を飲む準備もオーケー。

3・朝・舌を出し
 

そして結局、今年の最速、SeaTheStars牡馬の記録を塗り替え、30分経たないうちにスパンと立ってしまいました。

3・朝・立った
 

「さすがだねぇ!」

立ったところがお母さんの腹の下だったため、しばらくするとバランスを崩し、座り込んでしまいましたが、

3・朝・転んで
 

またすぐに立ち上がります。

3・朝・また立った
 

「頼もしい!」

顔は誰に似たのか、とても派手。

3・朝・立ち姿
 

放牧地でも、きっと目立つ存在になってくれることでしょう。

その放牧地。牝馬の友達が生まれたことを知らせに、ワークフォース牝馬のところへ。

3・朝・ワーちゃん
 

ひと月前に生まれた彼女が、もうすっかり大人に見えます。

今日は、ダイワメジャー牡馬との合流を控え、放牧地に先出し。

その後の展開は、また次の機会に・・・。


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 当歳馬たちの相手に忙しく、なかなか訪問できなかった1歳馬の放牧地。

3・1歳・3頭
 

皆変わらず、元気に過ごしています。

このところぐんと成長しました。

3月生まれ牝馬グループは、食いしん坊のシンボリクリスエス牝馬がすぐに気が付いて、やって来るし、

3・1歳・クリス
 

甘えん坊のゼンノロブロイ牝馬は、「私のこと忘れてなかった?」という目をして、そばに来ます。

3・1歳・ロブ
 

ディープインパクト牝馬もハービンジャー牝馬も来て、4頭に取り囲まれたので、柵の外に出ると・・・・。

今度は、隣の放牧地の牡馬グループから、こちらに歩いてくる馬が1頭。

「誰だろう?」とのぞいてみると、やっぱり好奇心旺盛なキングカメハメハ牡馬。

3・1歳・キン
 

思わず嬉しくなってしまいました。

雪が雨でとけ、今まで隠されていた青草が顔を出しています。

むしって口元へ持っていくと、どの馬も大喜び。

そうこうしているうちに、ディープインパクト牡馬も、やって来ました。

3・1歳・ディープ牡
 

グループのボス格、ディープの登場で、少し横にずれたキンカメは、自分で柵の下の草をムシャムシャ。

3・1歳・キンカメくん
 

「やっぱり、青草はいいよねぇ」

道路をはさんで、牝馬グループと牡馬グループ。あらためて皆の成長を眺めます。

これは、小柄美人ディープインパクト牝馬。

3・1歳・ディープ牝
 

急に空から「クォーッ、クォーッ」という声が近付き、北帰行の準備に忙しいオオハクチョウが真上を通過していきました。

3・1歳・オオハクチョウ
 

3羽のうち、真ん中の1羽は、キツネにやられたのか片羽が短く、少し前から遅れています。

3・1歳・羽
 

前後を守っているのは両親なのでしょうか。

自然の厳しさと優しさ。無事に北国に帰れるように、思わず祈りました。

再び、仲の良いロブちゃんとディープちゃん。

3・1歳・ロブ&ディープ
 

よく似た顔の2頭は、相変わらず見分けるのが至難の業。

そして、牡馬グループ。今度は、黒鹿毛ディープくんの登場。

3・1歳・黒ディープ
 

乾草を食べていたので、その粉末を体中につけて。

バゴ牡馬は、「だって、こっちの方が食べやすいでしょ?」という顔をして、まだその場を離れません。

3・1歳・バゴ
 

しかし、そのうちに遊び始める牡馬軍団。

3・1歳・キン&バゴ&黒ディープ
 

人間のことも大好き。

3・1歳・あそぼ
 

こちらも忘れてはいけない4月生まれ牝馬グループ。

3・1歳・3頭駆ける
 

ひときわ背が高く気の強いコンデュイット牝馬をリーダーに、お茶目なキングカメハメハ牝馬、控えめなデュランダル牝馬、栗毛のゼンノロブロイ牝馬。

3・1歳・4頭牝
 

皆いまだにニンジンをねだる、かわいい面々です。

さて、彼らの成長はこれからが本番。育成牧場へ送り出す秋まで、じっくり見守っていきます。


関連タグ : ディープインパクト, シンボリクリスエス, ゼンノロブロイ, ハービンジャー, キングカメハメハ, バゴ, コンデュイット, デュランダル,

” よく遊びよく寝る”のは、SeaTheStars牡馬。

熟睡している時は、お客さんが来ても起きません。

「おーい!起きろ」とリーダーに肩をたたかれても、一度では反応しなかったという大物。

ある日のパドック。寒風が吹き、めったに寝ない母が同じ牧草の上に座りました。

3・寝る・母も座る
 

母と仔の微笑ましいツーショット。

しかし、次の瞬間、先に母馬が寝そべってしまいます。

3・寝る・母寝る1
 

「お母さん、邪魔だなぁ・・・」と言いたげなシーザくん。それでも、目は閉じたまま。

3・寝る・母寝る2
 

そのうち、うとうと。

3・寝る・母寝る3
 

居心地が悪いのか、頭をもたげるシーザ。

3・寝る・母寝る4
 

今度は、前の方にずり落ちてきました。

3・寝る・母寝る5
 

薄目を開けて、「なんだか眠れないなぁ・・・」

3・寝る・シーザ起きる
 

けれども、それまで微動だにしなかった母馬が、もそっと体を起こすと、すべり落ちたシーザは、そのままコトン。

3・寝る・母起きる
 

母もまた首を投げ出して、再び夢の中。

3・寝る・安眠
 

この体勢のまま、周りで何が起きても、じっと動かなくなった2頭でした。

シーザくんの大胆不敵な性格は、もしかすると、母親ゆずりなのかもしれません。

昨日は種付けに行き、長時間馬運車に揺られました。

疲れが出たのか、今朝は早くからこのスタイルで休んでいます。

関連タグ : SeaTheStars,

ダイワメジャー牡馬は、とてもすばしこい男の仔。

3・青空・メジャー顔
 

顔は、はにかみ屋っぽいのですが、人間にもきちんとあいさつをしに来ます。

手袋をひっぱられたので、ひっぱり返していると、ピョーンと行ってしまいました。

3・青空・ダッシュ
 

「お母さんの周りを跳ねて回るんだな・・・」と思ったら、

3・青空・ダッシュ2
 

凍った水たまりにあしをとられて転倒!

3・青空・転倒
 

一瞬、耳しか見えなくなったのですが、

すぐに起き上がり、

3・青空・起き上がり
 

またつかつかと歩いて出てきました。

3・青空・復活
 

なんだかきまり悪そうに、母に甘える仕草。

3・青空・母に
 

そして、またこちらをじっと見つめると、「見てた?」

3・青空・じっと
 

首をぶんぶん振りながら、

3・青空・首を振りながら
 

またやって来て、「見ててよ!今度は転ばないからね」と、

3・青空・やって来て
 

力強く、ピョーン。

3・青空・ピョン
 

今度は、成功。

それからも、何度も何度も、母の周りを跳ねて、体のキレの良さをアピールしていました。

3・青空・ピョン2
 

母が散歩に出かけると、その後を、「待って!待って!」

3・青空・ピョン3
 

とにかく今は、体を動かすのが大好き。

少しずつ雪も解けてきて、これからは転ばずに思いっきり跳ね回ることができるでしょう。


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ワークフォース牝馬の放牧地。

3・ワー・近寄る
 

この角地は風がさえぎられるため、 馬のたまり場となるところ。

私が入ると、じっと見ていたワーちゃんが、少しずつ近付いてきました。

触られることに慣れてきたので、もう大丈夫。

どこをなでても逃げることなく、じっとしています。

産毛はとても柔らかく、心地よい手触り。

手を出すと、手袋を引っ張って遊び始めたので、嬉しくなっていると・・・。

母馬が、「ブブブブ」と仔を呼び、それに応えたワーちゃんは、すぐに母のもとへ行ってしまいました。

3・ワー・母
 

ちゃんと、親子のやりとりや掟がある様子。

人間に夢中になり始めた我が仔を、「もうそれぐらいにしなさい」とさとす新米母さんに、グッときました。

そして、授乳タイム。

3・ワー・後ろ飲み
 

気付いたら、いつもこの”後ろ飲み”スタイル。

どう考えても飲み辛いはずなのに、こうやって首を曲げて飲むのが、彼女のスタイルなのです。

牧草のところへ親子で移動してからも、人間が気になっているワーちゃん。

3・ワー・気になる
 

「遊びたいよぉ!」

知らんぷりの母の周りを一生懸命跳ねて、アピールしていました。

3・ワー・跳ね回る
 

そして、「またやってる!」

3・ワー・また
 

お得意の後ろ飲み。

「いやぁ、何かおかしいかしら?」

3・ワー・興味
 

またやって来て、今度は帽子の匂いをかいだり、手袋をなめてみたり。

女の子らしい、優しい仔の印象。

そのうちに、母と共に、雪の間から顔を出す青草を食べ始めました。

3・ワー・母と
 

ここで・・・・。

川の方から聞こえてくるミケの声。

「あら?こんなところにいたっけ?」と、何度もミケの名前を呼ぶものの、姿は見えず。

声は同じところからしているので、そちらをよく見てみると、なんと、ミヤマカケスがミケのものまねをしていたのでした。

3・ワー・ミヤマカケス
 

これには、大笑い。

いわゆる猫のまねではなく、まさしく「うちのミケ」の声で鳴いていたカケスくん。

この冬、ずっと牧場で過ごし、いつの間にかミケの声をマスターしたらしいのです。

「君は、まさに牧場のカケスだね!」

春、山に戻り、そこでもミケのものまねをするのかと想像すると、ふき出してしまいます。

そんな私に、また背後から、ワークフォース牝馬。

3・ワー・あそぼ
 

「ねえ、あそぼ!」

本当に素直そうな瞳。また、そこを離れられなくなりました。


関連タグ : ワークフォース,

 昨日の雨で、雪解けが進みました。

しかし、今朝は、マイナスの気温と強風。まだまだ真冬日です。

生後5日目となったエンパイアメーカー牡馬。

3・エン・生後5日目
 

そんな寒さには負けず、一日一日少しずつ成長しています。

そこへミャーミャー鳴きながら、ミケ登場。

何か気になるものでもあったのか、いきなり馬房の裏扉の馬栓棒にジャンプ。

3・エン・裏扉に上るミケ
 

「面白い格好!」と喜んだのは人間だけで、エンパイア親仔は、平然としていました。

母馬から離れて、パドック内を冒険するようになったエンパイアくん。

3・エン・冒険
 

水の入ったバケツに口を近付けたり、雪の匂いをかいだり。

どうも、先に生まれた牡馬たちよりも、大らかでおっとりしたタイプに見えます。

「ガタン」と、背後から大きな音がしたので振り返ると、

3・エン・シーザいたずら中
 

大パドックのSeaTheStars牡馬が、バケツを肢で蹴って、遊んでいるところでした。

こちらは、とにかく活発。

起きている時は、絶えず動き回っています。

牧草を食べている母馬に、顔を近付けたエンパイアくん。

3・エン・母と仔
 

子育ては放任主義の母でも、この時ばかりは「なに?」と顔をあげて、我が仔を見つめていました。

そして、余裕の出てきたエンパイアくんは、前肢を高く持ち上げて、元気度を披露。

3・エン・前肢
 

どんなにおっとりタイプに見えても、ちゃんと駆け回るのが競走馬。

3・エン・母に
 

体型は、若干大柄でしょうか。

その辺りを跳ね回った後、ぴょこんと座った男の仔。

3・エン・座る
 

そのうち、ゆっくりと頭が倒れ、幸せそうな寝顔が見られました。

3・エン・幸せ
 

振り返ると、こちらにも、熟睡中のシーザくん。

3・エン・牧草の布団
 

牧草に埋もれ、まるで布団をかぶっているよう。

早く暖かい春が来てほしいところです。


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昨日の朝、最初に訪れた時は熟睡中だった SeaTheStars牡馬。

3・シーザ・朝寝中
 

寝姿もダイナミックで、思わず微笑。

放牧地のダイワメジャー牡馬を観察した後、再び戻ってみると、起きて乳を飲んでいました。

生後5日目。元気の良さは、誰にも負けません。

飲み終わると、牧草を食べていたお母さんに寄り添います。

3・シーザ・母と
 

首の回りが太くて、いかにも丈夫そう。ふわふわな産毛に、つい触りたくなります。

淡々と子育てをしている母馬。

シーザくんは適当にあしらわれ、「それじゃあ」と、パドックの柵の隙間から、外をのぞいていました。

3・シーザ・外を観察中
 

どんな景色が見えたのでしょうか。

今度は、母馬に向かって「遊ぼうよ!」と本気でアピールを開始します。

3・シーザ・あそぼ
 

「ねえ、ねえ!」

3・シーザ・立ち上がり
 

それでも動かないお母さんの周りをぴょんぴょん跳ねて、とうとうパドックの真ん中まで出てきました。

3・シーザ・飛び跳ね
 

ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ。

後ろの放牧地で、ワークフォース牝馬の親仔が歩いている音を聞き、耳をすますシーザくん。

3・シーザ・物音に
 

そしてまた、鼻の穴を猛烈にふくらませて、かけっこ開始。

3・シーザ・鼻の穴
 

「元気がいいねえ!」

3・シーザ・元気
 

その時、小パドックで寝ていたエンパイアメーカー牡馬が起き上がりました。

まだ生後2日目のかわいい赤ちゃんです。

3・シーザ・エンパイア
 

真っ黒い顔に、白斑もないので、今はクロクマのようですが・・・。

きっと、どんどん大きくなり、クロヒョウのようにかっこよくなってくれるでしょう。

3・シーザ・エン授乳後
 

お母さんと一緒に、丸くなって寝るエンパイアくん。

3・シーザ・エン母と
 

彼の成長もまた楽しみです。


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今朝は、久々に優しい光に包まれました。 

前日の強風の名残りがあるものの、生まれた仔馬の4頭すべてが、朝から外へ。

ひと仕事終えた後に、のぞきに行くと・・・。

大パドックのSeaTheStars牡馬は、大の字になってお休み中。

3・メ・シーザ寝る
 

小パドックの生後2日目エンパイアメーカー牡馬も、小鳥のひなのように丸くなって寝ていたので、

3・メ・エンパイア寝る
 

放牧地へ向かいます。

ここには昨日から、ダイワメジャー牡馬が。

いました、いました。

3・メ・雪山を行く
 

トラクターで雪かきした辺りを中心に母馬が歩き、その後を追うように、メジャーくんが歩いていました。

小さな仔馬にとっては、ちょっとした雪のかたまりも大きな障害物。

手前で足踏みし、「ヨイショ!」と勢いをつけて跳んでいきます。

やっと、母馬に追いついたメジャーくん。ここでまた、お得意の腹下くぐり。

3・メ・腹下くぐり
 

母は、雪の下から大好きな青草がのぞいていないか、確かめるのに夢中。

メジャーくんにも、良い散歩です。

3・メ・母と歩く
 

「あっ!またやってる!」

3・メ・腹下くぐり2
 

腹下くぐり、本日2回目の目撃。

ちょろちょろとよく動くメジャーくん。やっぱり遊んでいるとしか思えません。

今度は、牧草の山の上をダーッシュ!

3・メ・ダッシュ
 

ピタッと止まると、こちらに気付いて観察を始めました。

3・メ・観察
 

とことことこ。

ふにゃふにゃの鼻先で匂いをかぎます。首をなでると、小さな瞳でじっと見つめます。

「これは、結構やんちゃな仔になりそうだなぁ・・・」

3・メ・かきかき
 

さばさばした母の横で、天真爛漫に育っています。

別の放牧地にいるワークフォース牝馬をのぞいた後、

3・メ・後ろ飲み
 

再び、メジャー母仔に目をやると、

3・メ・冒険
 

今度は、隣の妊婦さんに挨拶をしているところでした。

少しずつ行動範囲を広げ、日々成長しているメジャーくん。見ているだけで、楽しくなります。


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土曜日の阪神1レースで、前走2着の3歳馬ルーシーブライドが初勝利をあげました。 

当歳の11月中旬から1歳の9月まで、10ヵ月少々預かった父ブライアンズタイムの育成馬。

2年前の3月は、すっかり雪の解けた放牧地で、元気に遊んでいました。

3・祝・ルーシー1歳3月顔
 

2月生まれで、その頃の牝馬グループの中では一番お姉さん。

3・祝・ルーシー1歳ウェンディと
 

手前の栗毛馬が、先に勝ち上がった父ネオユニヴァースのエーシンウェンディです。

勝ったレースの距離が違いますが、牝馬どうし、いつか顔を合わせる時が来るかもしれません。

3・祝・ルーシー1歳3月仲間と
 

さて、育成馬勝利で晴れやかな気分の牧場に、また新しい命が誕生しました。

その日の午前11時半、あまりに寒風が吹き荒れるので、予定日を翌日に控えた馬だけを馬房に入れると・・・。

しばらくして破水。

正午過ぎに、父エンパイアメーカーの牡馬が誕生しました。

3・祝・エンパイア誕生
 

母は、ベテランの6産目。大きな乳ヤニはついていたものの、前掻きひとつせず、汗もかかずのあっさり出産。

まるで馬房に入れてくれるのを待っていたかのようなスピード出産で、「危なく外で生まれるところだった」と胸をなで下ろしました。

真っ黒な仔。左の後ろに、わずかばかり白いところがあり、蹄も白いのが特徴。

3・祝・エンパイア誕生2
 

ぐったりと横たわっていた母が頭を起こすと、顔を近付け、ぺろぺろと舌を出していました。

3・祝・黒鹿毛
 

立とうとして、徐々に動き始めた仔馬。

自分の視界から消えてしまった時に、あわてて「ブブブブ」と呼んでいたお母さんが印象的でした。

どんなにベテランといえども、我が仔への愛情は変わりません。

3・祝・母と仔
 

立ったのは、午後1時。

3・祝・エン立つ
 

観察するために小さく開けていた扉から出て来そうになり、こちらが慌てます。

まだ濡れた体は暖かく、近くで見ると、大きめに感じました。

午後1時半。昼休みを終えて厩舎に戻ってきたスタッフもびっくり!

頼もしい仲間が増え、一段とにぎやかになって来た牧場です。


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 昨日で生後1週間になった、ダイワメジャー牡馬。

最近よく見かけるのが、この姿です。

3・1週間・腹下くぐり
 

お母さんの腹の下を、するりと通り抜ける技。

夜間のモニター監視でも、馬房で何度かやっていました。

体高の低い今だからこそ出来る技。

3・1週間・2回目
 

でも、こんなにしょっちゅうやる仔は珍しく、わざとやっているようにも見えます。

3・1週間・出た
 

くぐった後に、ピョンと跳ね、

3・1週間・ぴょーん
 

「うるさい!」と、また怒られたメジャーくん。

3・1週間・怒られた
 

どうも授乳タイムを待ち望み、アピールしていたよう。

3・1週間・授乳
 

終わるとすっかり満足して、母と一緒に歩いていました。

3・1週間・母と
 

人間に興味があります。

3・1週間・顔
 

立ち去ろうとするとじっと見つめられ、後ろ髪をひかれながら、隣の放牧地へ。

3・1週間・立ち姿
 

こちらには、生後約2週間になるワークフォース牝馬が。

朝いちで、早速冒険したとみえ、雪の上には、母と仔の足跡がたくさん残っていました。

3・放牧地・足跡
 

この大きさの違いが何とも言えません。

人間の姿に気付いたワーちゃん。

3・放牧地・興味
 

近付いてきたので、たてがみの辺りをかくと、嬉しそうにしていました。

集牧後の手入れの効果あり。どんどん人間に馴れてきています。

さて、雪の野原へ歩き出し、しばらく1頭で探検。

3・放牧地・雪野原へ
 

そして、母にも色々なことを教わります。

3・放牧地・ピョン
 

のびのびとした体。みるみるうちに歯が生え、噛まれると痛いほどに。

3・放牧地・散歩
 

さあ、同い年の仲間が増えてきました。みんなの成長が楽しみです。

3・放牧地・横顔
 



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 生後2日目のSea The Stars牡馬。

今朝から、パドック放牧が始まりました。

昨日までは、”飲んではすぐ寝る”仔でしたが、外では、初日からわんぱくぶりを発揮。

とにかく母から離れ、”我が道を行く”のです。

3・2日目・母とシーザ
 

私についてきたミケが膝の上に乗ったのを見て、賢い母は、息子を危険から遠ざけようと、反対側へ歩いていきます。

しかし、彼はおかまいなし。

そこらじゅうを駆け回り、外の世界を楽しんでいる様子。

3・2日目・わんぱく
 

ジャンプ!

3・2日目・ジャンプ
 

凍った水たまりの上を歩き、バリバリ鳴る音に嬉しそう。

顔は母親に似て、星ひとつ。

3・2日目・おすまし
 

「あれ、お母さん、何やってるの?」

3・2日目・あれ?
 

「そこにいるのは、だあれ?」

3・2日目・だあれ?
 

なんて、キョロキョロあちこち観察した後、パタンと牧草にまみれて寝てしまいました。

「なかなか面白そうな仔だなぁ・・・」と、膝で寝ていたミケを抱いて立ち上がり、今度は先に生まれた2頭の仔馬の観察に移動した私。

しばらくして戻ってみると、牧草の上に座り込んだ母馬と、その周りを歩く仔馬の姿がありました。

「ねえ!」

3・2日目・ねえ!
 

「ねえねえ!」

3・2日目・ねえねえ!
 

いつも堂々としている母ですが、産後の疲れが出たのでしょう。

目を閉じて、シーザくんの訴えを無視しています。

「お母さんったらぁ!」

3・2日目・お母さん!
 

「ええい、こうなったら」

3・2日目・よっこらしょ
 

とうとう根負け。

3・2日目・授乳
 

ここでもまた、新しいお母さんと仔馬の生活が始まっています。

 3月6日午前6時40分、小雪降る朝、父Sea The Starsの牡馬が誕生しました。

3・シー・誕生
 

昨年の11月に、アイルランドからやって来た母馬。

予定日を5日過ぎての出産。

馬房の壁にお尻をつけて踏ん張るので、一度立たせて体勢を整えさせるというハプニングがありましたが、無事に元気な鹿毛馬を産んでくれました。

普段の立ち居振る舞いから予想していた通り、初めての出産にも関わらず、落ち着いた母親ぶり。

そして、それにも増して目を見張ったのが、仔馬の機敏さでした。

まったく「あれよあれよ」という間に、自ら一通りの行動をこなしていったのです。

馬房の気温2℃。

まだ湯気の出る前肢を素早く動かし、まずは体を持ち上げようとバタバタ。

先に起き上がった母馬が、仔馬をなめると、

3・シー・母と
 

「あ、立つ!」

3・シー・立つ1
 

ぐらぐらと不安定に揺れる体を、広げた四肢でなんとか支え、

3・シー・立つ2
 

ついに静止しました。

3・シー・立ち上がる
 

生まれてから約30分後の出来事です。

そして、立ち上がれば、今度は本能のままに、母乳さがし。

3・シー・後ろ姿
 

まだ頼りない足取りながら、母親のそばからは絶対に離れません。

でんと立って動かない、賢い母の周りをぐるぐる歩き、とうとう乳房の場所を突き止めます。

3・シー・乳を探し
 

ぺろぺろ。チュッチュッ。

さすがに、まだ乳を吸うことまでは出来ませんでしたが、確かに感触をつかんだ様子。

満足したかのように、パタンと倒れ、一休み。

3・シー・一休み
 

母が優しく鼻を近付けるため、わずかな休憩でまた起き上がった仔馬は、再び乳を探しに。

3・シー・顔
 

誕生から約1時間半後。

静かな馬房に、勢いよく乳を飲む仔馬の舌の音が響き出しました。

3・シー・初乳
 

「ああ、今回は早かったね・・・」

前回のお産で苦労しただけに、余計スムーズに感じた、今回のお産。

「これが普通だよ」と言いながらも、楽をさせてくれた母と仔に感謝。

遠い国からはるばるやって来てくれた彼女たち。

いつも以上に抱いていた緊張は、その日の午後の天気のように、いつの間にかとけていました。


 ダイワメジャー牡馬は、生後3日となった昨日、朝日のあたるパドックにいました。

3・メジャ・3日目の朝
 

授乳を嫌がっていた母は、すっかり落ち着いた顔。

メジャーくんが腹の下を通っても怒らず、私もホッと一安心。

3・メジャ・お腹の下
 

「眠たいなぁ」と肢を折ろうとしながら、こちらに接近。

3・メジャ・接近
 

おでこが広くて、愛嬌のある顔です。

牧草のところへきちんと戻って、今度は勢いよくバッタン。

3・メジャ・寝る
 

すぐに目を閉じ、夢の中へ。

静かになった息子を起こそうとする母馬。顔を近付け、いとおしそうに見守っています。

「なんだぁ!いいお母さんになってきたじゃない」

3・メジャ・すやすや
 

すやすやと眠る、幸せそうな仔馬の顔に、こちらまで吸い込まれそう。

ところが夜、ちょっとした出来事がありました。

飼い葉つけの後、モニターに映る親仔の姿。

無心に飼い葉を食べる母の横で、ピョンピョン飛び跳ねるメジャーっ仔。

ここまでは微笑ましい光景でしたが、突然母馬が「うるさいわね!」とでも言うように、耳を絞り、息子に噛み付きそうになったのです。

素早く逃げるメジャーくん。

幸い、母はすぐに飼い葉桶に顔を戻し、それ以上仔馬を追いつめることはありませんでした。

しかし、壁際に身を寄せ、しょんぼり立っているメジャーを見ると、哀れでたまりません。

それ以降、何度か、近付く仔馬を威嚇する母の姿がモニターに映り、そのたびに気をもみましたが・・・。

どうやら、”自分の食事を邪魔されるのが嫌”らしいということがわかってきました。

生後4日目。今日のパドックの様子。

3・メジャ・4日目
 

特に変わりのないメジャーくん。

リンゴをあげると、必ず舌を出すお母さん。穏やかな顔です。

3・メジャ・リンゴの後
 

「いつもそんな顔でいなさい・・・」

そのうち、勢いよく跳ね始めたメジャーは、母のもとへ。

3・メジャ・駆け足
 

ジャーンプ!

3・メジャ・元気
 

周りでちゃかちゃかと動く小さなこっこに、顔を近付けたお母さん。

3・メジャ・母仔
 

「うるさいわねぇ・・・ほんとに」一瞬だけ、耳を絞り、不満を表しましたが、

3・メジャ・耳
 

すぐに元の顔に戻りました。

3・メジャ・親子
 

初めての出産。初めての子育て。

気性の激しい彼女にとって、この変化は、きっと大きなストレスを伴うものだったのでしょう。

焦らなくてもいい。

徐々に、母の顔へと変わってくれることを祈ります。

そして、メジャーくんには、少々荒っぽい母に負けず、たくましく育ってほしい、そう願います。


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 今回は、久々に心底疲れました。

数日前から乳ヤニが付いた繁殖牝馬。

「産みそうな気配をしながら、産まない」のです。

夜間、モニターに映る彼女は、時折前掻きをするため、人間は寝るに寝られず、徹夜。

朝になり、放牧しても前掻きをするため、パドックへ。

そんな日が2日ほど続き、3月1日午後1時半、ようやく破水。

お産馬房へ入りました。

「やっとだね!昼間で、まだ良かった。今日は寝られるぞ」

そんなひそひそ声で見守り始めた私たちでしたが、いえいえ、そうはいきませんでした。

ニョキッと出てきた肢の太いこと!

先日生まれたワークフォース牝馬と比べると、まるで違います。

「オトコだな・・・」

そんな予想をしながらも、まずは無事に産んでくれないと・・・と、気をもむこと30分。

気温2℃の馬房で、湯気が出るほどの大汗をかきながら、うんうんうなっていた母馬は、時間がかかりながらも、なんとか無事に仔馬を分娩してくれました。

ダイワメジャーの鹿毛の牡馬。

3・誕生・直後
 

これは、休憩室で一緒に見守っていたミケ。

3・誕生・ミケ
 

「しっかりしているし、かっこいい!」

3・誕生・メジャー牡馬
 

束の間、安堵の空気が流れます。

3・誕生・母と仔
 

しかし、母は初めての出産。問題はそれからでした。

刺激を与えないように、静かに、さりげなく、分娩後の処理を行います。

奇妙な顔をして、初仔を見る母。

3・誕生・母立ち上がり
 

意外に早くなめ始めたので安心していたのですが、今度は、「仔馬が立たない」ときました。

立とうとする素振りは見せるものの、体が大きくて自由がきかないのか、もぞもぞしているだけ。

通常1時間もすれば立ち上がる仔が、2時間経っても、3時間経っても自力では立てず、座ってばかりいるのです。

「重たいんだな」 結局、誕生から3時間半後に、人間の補助のもと、やっと立ち上がりました。

そして、ここから、もっと恐れていたことが始まります。

乳を飲もうと近付く仔馬を避けるように、母馬がぐるぐる馬房内を回り出したのです。

立ち上がる前にも、何度か仔馬を踏みそうになったり、危ない行動を見せていた母馬。

仔馬が自分に接触すると、「キイッ!」という悲鳴を上げて肢を上げたり、首を上下に振ったり。

「乳を飲ませない」 ・・・事態は深刻でした。

産んだ仔を拒否して母になれず、代わりに乳母を連れてくる話をよく聞きます。

噛み殺したり、蹴り殺してしまう例もあるとか。

「まさか、そうなってしまうの?」

ここへ来て14年。私は、これまでこんな光景は一度も目にしたことがありませんでした。

母馬は、競走馬の時に、気性がきついことが災いし、中央での勝利をつかめなかった馬。

そんな背景を考えると、この行動もわかる気がします。

「イライラしないで!」

祈るように見守る私の横で、しばらく見ていたリーダーが、ついに馬房に入りました。

母馬の無口に綱をかけ、「コラッ」と威嚇。

動かなくなりました。

片手で綱を持ち、もう片方の手で、仔馬の鼻先を乳房に誘導。

「ヒイッ!」

本能で舌を動かす仔馬に体をなめられ、くすぐったいのか、張った乳房が痛いのか、絶叫する母。

こんな状況を何度か繰り返し、初乳を飲むことがようやく完了します。

「よくやった」と、母には、ごほうびのリンゴ。

しかし、人がいなくなると、またイライラし始め、モニターに暴れる母の姿が映ります。

「辛抱強く、頑張るしかないね・・・」

メジロマックイーンの母、メジロオーロラも初産は、こうだったとか。

結局、リーダーは、お産馬房の隣で一夜を明かすことになりました。

連日のモニター監視の疲れで爆睡してしまった私が起きる頃には、やっと人の手なしで授乳できるようになった母馬。

それまで立ちっぱなしだった彼女も、緊張の糸がとけたのか、ようやく寝藁の上に体を投げ出していました。

出産から24時間が経った、3月2日の午後2時。

寝起きが上手になった、メジャーくんです。

3・誕生・24時間後
 

「お母さんから離れることにならなくて、本当に良かったね・・・」

3・誕生・顔
 

乳を飲み始める時、やはり「キイッ」と声が出てしまう母馬。

反対の乳房からしたたり落ちる乳を見ると、乳量が多く、良い母であることがわかります。

少しずつ、愛情もわいてきた様子。

3・誕生・授乳
 

一時は、どうなることかと思いました。

人間の根気と、母の辛抱と、仔の生命力で、なんとか乗り切った出産劇。

この先、まだ一山もふた山もあるかもしれませんが、皆で温かく見守っていきたいと思います。


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 生後10日を過ぎたワークフォース牝馬。

母と一緒に、大きめのパドックに移動。

くもり・母と
 

最初のうちは、母について歩きますが、そのうちこらえきれないように、弾け始めます。

勢いよくダッシュ!

くもり・元気よく
 

四つの肢をめいっぱい伸ばして。

くもり・駆ける
 

牧草の山だって、なんのその。

くもり・ひょいっと
 

まるで障害物をジャンプするかのように、華麗に動き回ります。

母馬がやって来たのでリンゴをあげると、不思議そうに凝視。

くもり・瞳
 

リンゴの果汁がついた手を近付けると、くんくんと匂った後に、その手をぺろぺろとなめてくれました。

甘い香りがしたのでしょうか。冷えた手にはとても嬉しいぬくもりでした。

昨夏に収穫した牧草を、母をまねて、一生懸命かじっています。

くもり・牧草
 

まだ上手に食むことはできませんが、この頃は、草を口にする頻度が高くなってきました。

再び思い立ったようにジャンプし始め、辺りを走るワーちゃん。

くもり・ピョン
 

寝起きは上手になり、いきなりバタンと居眠りを始めることもしばしば。

くもり・居眠り中
 

今度は、屋根からの落雪の音で、飛び起きました。

「じゃ、ついでに草でも食べようかな」

くもり・草を食べる
 

動きが活発になった仔馬は、見ていて飽きません。

時折姿を見せるアカゲラが、珍しく雪面に降り立ちました。

くもり・アカゲラの♂
 

3月。雪解けが進むと、こうして里に下りていた野鳥も山へ帰っていくでしょう。

少しずつ春の足音が聞こえてきています。


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