北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・03-21  ※だるまさんがころんだ
 ・03-20  ※16歳の誕生日
 ・03-19  ※早春の気配
 ・03-18  ※再び大雪
 ・03-15  ※今日の取組

土曜日、第二グループ3頭の離乳を行いました。

人手が足りなかったので、私も、母馬の移動に参加。

ブラックタイド牡馬、3月生まれディープインパクト牝馬、ゴールドアリュール牡馬の母たち、3頭を放牧地から出しました。

私は、3月ディープちゃんの母担当。

タイドくん、アリュールくんの母馬は、初仔なので、どんなに騒ぐかと心配しましたが、意外や意外。

3頭とも、自分の子どもたちが後ろについてきていると思ったらしく、何事もなく、カッポカッポと歩いてくれました。

離れた放牧地に放したとたん、「あれ?うちの仔は?」と気付いて、大騒ぎ!

急いで、仔馬たちのいる放牧地に戻ると、こちらもまた、大変な騒ぎになっていました。

「母さんは、どこ!?」

9・離乳・クリスとアリュール
 

左は、シンボリクリスエス牡馬。今回、守り役の母は残っていますが、なぜか一緒に疾走!

群れ社会で生きる馬の本能でしょうか。

9・離乳・4頭後ろ姿
 

隣の放牧地の、離乳組、牝馬4頭も、騒ぎに同調して疾走!

9・離乳・早生まれも駆ける
 

しばらくして立ち止まった3月生まれディープの顔。

9・離乳・3月ディープ
 

普段は、放任主義の母から、平気で離れて暮らしていたくせに・・・・、やはり絆は強かった。

悲鳴のようないななきをあげるタイドに、猛然とからむクリス。

9・離乳・クリス乱入
 

3頭は、再び母を捜しに、放牧地の奥の方まで駆けていき、戻ってきました。

9・離乳・走る
 

見守り役のシンボリクリスエス牡馬母さん。

9・離乳・残ったクリス母
 

ベテランなので、仔馬たちの騒ぎの間、出入り口付近から、微動だにしません。

柵のところで母を呼ぶ、ほかの仔馬たちを尻目に。

9・離乳・仔馬を横にして
 

やっぱり、ブラックタイド牡馬に挑戦的なクリス。

9・離乳・タイドに挑戦的なクリス
 

いつもおとなしい彼が活発に動いていることに、興奮したのでしょうか。

クリス母さんは、近くにやってきた3月ディープちゃんを、軽く威嚇しましたが、

9・離乳・威嚇
 

思い立ったように、遠くを眺めると、

9・離乳・クリス母さん
 

草のある方へと歩き出しました。4頭を引き連れて・・・・。

9・離乳・母1頭に
 

草を食べ始めたシンボリクリスエス牡馬親仔と、まだまだ母の行方が気になる3頭。

9・離乳・遠景1
 

顔をおろしたブラックタイド牡馬とディープインパクト牝馬。

それでもなお、草を食べる気にならないのは、子煩悩な母にかわいがられていたゴールドアリュール牡馬。

9・離乳・遠景2
 

「どこに行ったんだろう!?」

9・離乳・顔をあげる2頭
 

「お母さん!」

9・離乳・アリュール顔
 

我慢できずに、飛び出したアリュール。

9・離乳・跳び出したアリュール
 

ディープも続き、

9・離乳・3月ディープ駆ける
 

タイドだって、やはり駆けていきました。

9・離乳・タイド
 

その母馬たち。

ブラックタイド牡馬とゴールドアリュール牡馬を産んだ母馬2頭は初仔、ディープインパクト牝馬を産んだ母馬は2番仔とくれば、想像したとおりの動揺ぶりでした。

見に行った時は、既に汗びっしょり。

9・離乳・3月ディープ母さん
 

濡れた体がかゆくてゴロを打ったり、走ったり、鳴いたり。

9・離乳・タイド母さん
 

なんとも辛い気持ちになりましたが、競走馬の試練だと肝に銘じ、その場を離れました。

9・離乳・アリュール母さん
 

青い空だけが、心の救い。数年後に、子どもたちが活躍することが、彼女らへの恩返しでもあると思い、頑張るのみです。


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