北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて
 ・06-01  ※ベストパートナー
 ・05-31  ※2歳戦を前にして

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まさしく秋の晴天に恵まれた今日、シンボリクリスエス1歳牝馬が、育成牧場へと旅立ちました。

朝一番、秋の日に照らされるクリスは、短期で預かっている、父IndianCharlie1歳牝馬と共に食事中。

9・クリス・朝の放牧地
 

人間の姿を見ると、挨拶をしにやって来ました。

9・クリス・こちらへ
 

これから出発するとは、考えてもいないでしょう・・・。入念におでこをさすってあげます。

集牧の時間だと思ったのか、ひとり出入り口の方向へ。

9・クリス・後ろ姿
 

仲間のネオユニヴァース牝馬、Indianも集結。クリスは、入ってきたばかりのIndianを、当初は威嚇していましたが、やっと認めるようになりました。

9・クリス・みんなで
 

全兄サクセスブロッケンも、もうすぐここを離れます。今日は、妹の見送り。

9・クリス・ブロッケン
 

9時。せっかく仲良くなった仲間と離され、出発の準備を始めるクリス。

9・クリス・正面
 
立ち姿は、兄と本当によく似ています。父シンボリクリスエスの特徴でしょうか。

9・クリス・横
 

勝った気性。かりっとしたところは、母によく似ていました。

9・クリス・顔
 

1歳になって馬運車に乗った経験があるため、乗車はすんなり。

でも、移動中は後ろ向きになり、せわしく外をのぞこうと歩いていたため、馬運車は数十分の間、揺れ続けでした。

9・クリス・馬運車
 

なんとか落ち着いて、前向きになったと思ったら、育成牧場に着いて、下車。

今度は、緊張して、数歩ずつしか歩けません。

9・クリス・緊張
 

ビクビク、ビクビク。同じように育てていても、生まれ持った性格は変わらないなと感じます。

やっとの思いで厩舎へ入り、明日からの馴致が少々不安になりました。

「いや、カリカリしている方がまだいいですよ。前にも後ろにも進まない馬がいますからね」というスタッフさんの言葉に、安堵しつつ、先に移動したディープインパクト牝馬2頭のサンシャインパドックへ向かいます。

2月生まれディープ。

9・クリス・ディープ2
 

1月生まれディープ。

9・クリス・ディープ1
 

暖かい陽射しに満足して、与えられた乾草を食べ、水を飲んでいました。

既に、ひと通りの訓練に入り、人もまたがっているそうです。

とりわけ、1月生まれディープ、通称ディープ姉さんの方が、「全身ばね。ゴムまりみたい」と評判だそうで、早くも、親心で期待が高まります。

前日に移動したディープインパクト牡馬。一夜明けたばかりの彼は、牡馬のサンシャインパドックで、不安げな表情を見せていました。

9・クリス・ディープ牡
 

いきなり広い放牧地から、小さなパドックへ入れられたのですから、仕方がありません。

青草から乾草へ。前肢でかき分けながら、おいしいところはないかと探している姿が、寂しげでした。

でも、みんなこうして、立派な競走馬へと成長していきます。

会いに行ったリーダーが背を向けて歩き出すと、突然いなないた黒鹿毛ディープ。

「ここのスタッフは、みんな優しいから、大丈夫だよ!」

その言葉に、私も救われました。

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大雨の一日が終わったかと思うと、大風の一日が待っていました。

朝から、この時期には珍しい強風。

空には、勢いよく雲が流れ、太陽の日を出したりさえぎったりしています。

1歳牡馬の放牧地。今日、出発するという黒鹿毛ディープインパクト牡馬に会いに行くと、

9・黒ディ・オセロ
 

対照的に白い、芦毛のディープくんと共に、黙々と草を食べていました。

やがて、こちらへやって来て、「何しに来たの?」

9・黒ディ・額
 

黒い馬体に、竜巻のような流星。

きりっとした表情は、何かをやってくれそうな雰囲気をかもし出しています。

一番の相棒、明るい鹿毛のディープくんは、今日はゴールドアリュール牡馬にちょっかい。

9・黒ディ・アリュールと鹿毛ディ
 

2月生まれで、大柄な育成馬、鹿毛ディープくん。

形や格好はあまり似ていないけれど、気が合うのか、黒鹿毛ディープくんとよく戯れていました。

9・黒ディ・水たまり
 

体高は劣っていても、気は劣っていない黒ディープ。

9・黒ディ・鹿毛ディープに
 

どんな状況になっても、絶対にひるまないのが彼の強み。

9・黒ディ・鹿毛ディと
 

ゆったり伸びのある馬体の鹿毛くんと、コンパクトな丸みのある馬体の黒鹿毛くん。

9・黒ディ・走る
 

どちらが上の活躍を見せてくれるか、今から興味が尽きないところ。

そして、昼過ぎに、黒ディープくんだけ、出発の用意が始まりました。

9・黒ディ・廊下
 

肢巻きが気になり、ぴょんぴょん跳ねます。

強風の影響で、なかなか静止してくれませんでしたが、

9・黒ディ・横
 

サクセスブロッケンの「君、どこかへ行くのかい?」というようないななきに、耳を傾け、ピッ。

9・黒ディ・顔
 

一番いい顔をして、元気よく出発していきました。

彼も、先に出発した1月・2月生まれディープ嬢と同様、いったん育成牧場で乗り運動が開始された後、リフレッシュ放牧に戻ってくる予定。

ひと回り成長した姿に再び会える日が、とても楽しみです。

楽しみといえば、彼の全姉は、美浦で順調に乗られ、ゲート試験にのぞむとか。

いよいよデビューが間近に迫ってきて、ドキドキの日々です。

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1頭、また1頭と、1歳馬たちが移動していきます。

今朝は、移動が近い数頭の馬たちの蹄を、装蹄師さんに削ってもらいました。

鹿毛のディープインパクト牡馬。

9・キセキ・鹿毛ディープ
 

昼夜放牧を行っているので、朝はとろんとした顔をしています。

装蹄師さんの話では、今年は、どこも暑い日が多く、蝿や虻が多かったとか。

当然、尻尾を動かす回数が増えるため、例年より、負担がかかっている馬が多い印象なのだそうです。

9・キセキ・削蹄
 

自然界の色々な変化が、馬たちにも微妙に影響していることを、実感。

ゴールドアリュール牡馬。

9・キセキ・アリュール
 

10月の初めに、移動予定。現在、450kgを越す、牧場一番の巨漢馬。

でも、「兄弟の中で、一番あしさばきがいい」と、代々見守ってこられた、装蹄師さんの心強い言葉。

黒鹿毛ディープインパクト牡馬。

9・キセキ・黒鹿毛ディープ
 

5月生まれで、小柄だった彼も、成長を続けています。

彼の一族が大好きな装蹄師さん。”華麗なる一族”とネーミング。全姉のデビューを心待ちにしています。

先に、削蹄が終わった、フジキセキ牡馬。

9・キセキ・馬房
 

彼は、今日、出発。

厩舎の前で、花の水やりや植え替えをしていると、必ずこうして顔を出し、いつまでも見守っていてくれた、愛らしい馬。

性格が良くて優しいので、私がひそかにかわいがっていた馬です。

お別れとなると、「寂しいなぁ・・・」

9・キセキ・馬房から
 

3月末から約6ヵ月という短い付き合いでしたが、彼のことは、忘れないでしょう。

半兄は、この夏、北海道で3連勝し、菊花賞に名乗りをあげました。

出発の直前に、地方で18勝している半姉のファンだという女性も現れ、この馬も、なんだか注目の的。

最後の手入れと準備をする間、澄んだ瞳でこちらを見る、フジキセキくん。

9・キセキ・澄んだ瞳
 

体重は、420kg。体高は、155cm。

9・キセキ・体重計
 

牧場では、最後の記念撮影。

9・キセキ・横
 

9・キセキ・顔
 

半年前に、運ばれて来ただけあって、馬運車にも難なく乗りました。

敷かれている藁を食べる余裕さえあり、そこが今後もこの馬の長所となってくれたら・・・と思います。

行き先は、同じ町内の育成場。

もしかすると、また彼に会える日が来るかもしれません。

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急に気温が下がってきました。

やはり秋。放牧地も、秋の色に染まっています。

当歳、遅生まれグループの放牧地。

9・紅・4頭
 

ここは、いつもイヌタデが繁茂する場所ですが、今年は夏の暑さが原因か、ずいぶん丈が長くなりました。

おかげで、稀に見る絶景ポイントに?

私の姿を見つけ、まっしぐらに歩いてくるのは、5月生まれアグネスタキオン牡馬。

続いて、ネオユニヴァース牝馬やプリサイスエンド牝馬、ディープインパクト牡馬も、みんなやって来ます。

一番最初にやって来た、やんちゃなタキオンは、どこでどうしてそうなったのか、もくしの金具にイヌタデの花や茎がしっかりと挟まれていました。

9・紅・タキオン1
 

まるでイヤリングをつけているかのような・・・。

こちらから見れば、きりっとした顔立ちなのに、思わず笑ってしまいます。

9・紅・タキオン2
 

続いて、やって来たネオちゃんが顔を出すと、「邪魔するな!」と、強気なタキオン。

9・紅・ネオ&タキ
 

体は小さくても、心はもう一人前。

ディープくんも、来ました。前髪の付け根をかいてあげると、気持ち良さそうに、首を下げます。

9・紅・ディープ
 

離れないで、ひたすら首をかいてほしがるディープに、横からお邪魔虫。

9・紅・タキ&ディープ
 

ディープは、この小さなタキオンが少々苦手の模様。

俊敏で、いろんなところを噛んでくるし、

9・紅・タキ&ディープ2
 

かなりしつこいのです。

9・紅・タキ&ディープ3
 

「いやぁ、やっとどこかへ行ったよ」と、戻って、また首をかいてほしがるディープ。

9・紅・ディープ再び
 

と思ったら、数分後には、また小悪魔登場。

9・紅・タキ再び
 

「だって、男同士で遊びたいんだよ!」

9・紅・タキオンイヌタデ
 

紅色のイヌタデに包まれて、草を食べる、タキオン。

一番茂っているところは、プリサイスエンド牝馬母さんさえも、こんなに埋まってしまうほどの、紅づくし。

9・紅・母馬も
 

滅多にないことなので、これも良しとしましょう。

母さんのそばで、匂いに反応してフレーメンをするタキオン。

9・紅・フレーメン
 

薄日がさしてきて、素敵な風景でした。

9・紅・プリ&ネオ牝挨拶
 

実際、この草は、どんな味なのでしょう。

9・紅・プリ
 

ネオちゃんに挨拶して、イヌタデ畑の中に入っていったプリちゃんが、花をムシャムシャ食べていましたが、感想はよくわかりませんでした。

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札幌1R。ネオユニヴァース2歳牡馬の2戦目。

今日は、牧場の人手が足りないので、馬を厩舎に入れる時刻までに帰って来なければなりません。

ただただ、数分間のネオくんの応援のためだけに、札幌往復することを覚悟して、とりあえず出発しました。

「パドックに間に合うかな」

急ぐ時に限って、道路はのろのろ。よく考えると、世の中は三連休。1車線しかない日高の国道は、こんな時、魔の道路に思えてしまいます。

「やっと着いた!」

急ぎ足で向かったパドック。すでに周回は始まっていて、1レースのわりには、ぐるっと人の群れが取り囲んでいました。

「写真、撮りづらいなぁ」

そこへ、突然思いがけない小雨が降ってきて、人々は屋根のあるところへわらわら。

こんな雨、ミストシャワーくらいにしか感じない私は、「ラッキー」と笑顔。

前走とは逆に、1番枠をひいたネオは、ほか13頭の馬たちと共に、パドックを歩いていました。

2歳未勝利といえば、皆すでに何戦かした馬ばかり。

新馬戦とは明らかに違い、どの馬も落ち着いたもの。

ネオも、口周りに着けたリングを嫌そうに気にしながらも、静かに歩いていました。

9・2戦・パドック2
 

人気はといえば、「あいかわらず微妙だな・・・」

函館輸送で、中一週。前走よりマイナス12㎏。

今日は、不安材料ばかりが頭に浮かんでしまう私。「2戦目。ここで大敗したら、本物ではない・・・」

9・2戦・パドック3
 

地下馬道へ消えた瞬間、いつものように馬場へ。

9・2戦・パドック4
 

返し馬に見とれ、発馬機が運ばれてくるのをじっと眺めているうちに、

9・2戦・返し馬
 

いよいよ馬たちがこちらへやって来て、

9・2戦・ゲート前へ
 

ゲート前の輪乗り。

9・2戦・輪乗り2
 

その時、小さな子供の声がして、ハッと隣を見ると、なんと偶然にも、この春、倶知安に転居した友人一家がいるではありませんか!

「あー!!」

ひとしきり話に花を咲かせているうちに、ゲートイン。

9・2戦・スタートを待つ 

スタート後は、とにかく祈るような気持ちで、ターフビジョンを見つめていました。

ゴール前に移動しながら、「あー!!」

写真どころではありません。「3着?4着?」

惜しいけれど、とにかく良かった・・・・。最終的に6番人気の4着。

デビュー戦よりひとつ着順を上げ、またもや低い人気や不安材料を吹き飛ばしたネオには、脱帽。

戻ってきたところを、らちの間から、とにかくパシャパシャ写すことで、気持ちを抑えました。

9・2戦・走り終え
 

 
9・2戦・走り終え3
 

この後、先ほどの友人家族と内馬場で語らい、駐車場へ向かったのは、11時前。

結局、正味1時間ちょっとの札幌でしたが、私にとっては、充実・大満足の内容。

友人との再会を招いてくれたネオに、不思議な気持ちで感謝です。

家へ戻ると、「終いがしっかりしているから、あの馬はすぐに勝てる!」というボスのお墨付きをいただき、ますます良好。

今年は体を休めるために仔馬を出産しなかった母馬のところへも、報告に行きました。

なんと、今日のレースに勝った馬のお母さんは、彼女のすぐ上の姉。

「ネオもきっと勝てるよ」
9・2戦・母 

聞いているのかいないのか、草を食べるのに夢中の母は、集牧の時間になると、突然張り切って走り出し、「私が一番よ!」と健在ぶりをアピールしていました。
9・2戦・駆ける母 

この後は、きっとテレビでしか観戦できないけれど、不思議なパワーを持つネオは、いつかやってくれるはず。

そう遠くない日に、その日がやって来ることを信じて、見守っていきます。

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”雨降って地固まる”

さまざまな門出の際に、そう表現されます。彼女たちも、そうあってほしい・・・・。

今朝、小雨の中、ディープインパクト1歳牝馬が、育成牧場へと旅立ちました。

入念な手入れの後、さあ、出発!

9・移動・ディープ横
 

先に行くのは、1月生まれディープちゃん。

9・移動・ディープ
 

緑に囲まれた放牧地をあとにして、

9・移動・連れられて
 

馬運車へ。

「ドン、ド、ドン」乗り込む際の自分の足音に驚いて、立ち止まり、後ずさり。

9・移動・馬運車へ
 

しかし、お尻を追い鞭でうながすと、思ったよりもすんなりと、箱の中に入ってくれました。

片道約1時間の育成牧場へ。今日は、午後から運ぶ、2月生まれディープと合わせて、2往復。

私は、午前便のディープ姉さんのみ、見送りに行くことにし、馬運車へ急ぎました。

厩舎で休んでいる馬たちも、みんな揃って、同郷の姉さんを送ります。

9・移動・見送る馬たち
 

近道の山道は、カーブやでこぼこが多いので避け、海岸沿いの国道へ。

9・移動・車窓
 

振動に気を配りながらの運転でしたが、停車中に小窓をのぞくと、前を向いて、じっと立っているディープの顔が見えました。

9・移動・車内
 

「気は強いけれど、賢いんだな」

時間と共に、太陽が現れ、すっかり明るくなった頃、目的地に到着。

スタッフの皆さんが待っていてくれ、すぐに降ろされたディープ。

9・移動・下車
 

新しい場所を確かめるように、左右に目を配りながら、堂々と入場。

9・移動・到着
 

入った馬房は、なんと、この間まで、ディープ2歳牝馬がいたところ。

敷き詰められた新しい寝藁の感触を確かめるように歩いた後、早速乾草を食べる辺りは、大物感十分。

周りに馬たちがいるので、寂しがって鳴きもせず、落ち着いたものでした。

ここには、半兄のMr.Greeley牡馬もいます。兄と同じ厩舎に入る予定のディープ姉さん。

9・移動・半兄
 

きっと、大輪の花を咲かせてくれることでしょう。

そして午後、今度は、妹分のディープ2ちゃんが出発です。

自転車で、見送りに走る途中、母馬と目が合いました。

9・移動・母馬
 

普段は遠くにいるのに、今日はなぜか、出入り口近くにいたクロちゃん。

彼女も、我が仔の門出を感じとったのでしょうか。

いざ、出発!

9・移動・ディープ2顔
 

しかし、こちらは少し時間がかかりました。

馬運車の前で、断固拒否。

9・移動・馬運車の前で
 

”押してだめならひいてみな”今度は後ろ向きにしてみますが、それでもびくともしません。

9・移動・後ろ向きで
 

「よし、二人で押すぞ」牝馬は、単純な牡馬と違い、むやみやたらと追い回すと、精神的にも傷が残るので、慎重に。

よくゲートインを嫌う馬を、数人で組んで押すように、しっかりと。

9・移動・乗りたくない
 

一歩一歩、歩を進めながら、最後は、私の摘んできた青草誘導作戦で、無事、完了。

その後がとても気になりながらの出発でしたが、何事もなく、着いたようです。

馬運車が去っていった牧場には、幼い頃、仲良しだった、アドマイヤムーン牝馬の顔。

9・移動・ムーン
 

そして、放牧に出された、シンボリクリスエス牝馬は、友達が一気に2頭もいなくなったことを、敏感に感じとり、狂ったように、疾走。

9・移動・疾走するクリス
 

遠くを見つめる顔は、離乳した昨年、母と別れた直後の顔とそっくり。

9・移動・クリスエス
 

しばらくは、草を食べながらも、「ヒヒヒヒーン」と、寂しげにディープ2頭を呼ぶ声が、響いていました。

今日、出発した2頭。乗り運動を終え、ひと段落した頃、一度またリフレッシュに戻る予定もあり、永遠の別れではありません。

それぞれの道を歩み出した1歳馬。これからは、外野から見守っていきます。

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ディープインパクト1歳牝馬の2頭が、明日、育成牧場へ出発します。

1月生まれディープ姉さんと2月生まれディープちゃん。

セリに出て、既に移動したデュランダル牡馬、ダイワメジャー牝馬を除けば、最初の出発。

今日は、彼女たちの最後の放牧風景を撮るため、外に出ました。

手土産は、久しぶりのニンジン。

まず最初に気がついたのは、2月生まれディープ。

9・出発・ディープ2見る
 

敏感なネオユニヴァース牝馬が歩き出すと、続いてシンボリクリスエス牝馬がやって来て。

9・出発・クリス
 

ディープインパクト牝馬2頭。

9・出発・ディープ2こちらへ
 

あっという間に、4頭に取り囲まれた私が、刻んだニンジンを取り出すと・・・。

くんくん。匂いをかいだ後に、「うわーっ、それ、私の好きなニンジンでしょ?」とばかりに、ディープ姉さんが、暴れ始めました。

9・出発・ディープ駆けながら
 

予想通り。

しかし、ひとくち、ふたくち、3切れほど食べたところで、意外にも、それ以上は追って来ず、下を向いて、青草を食べ始めたので、びっくり!

「え?これ、まだあるわよ」と、再度、口元へ持って行っても、匂いをかぐだけで、すぐに無視。

確かに、冬場にニンジンを食べたことを覚えているようですが、それ以上に青草がおいしいのか、あの頃のような情熱はまったくありませんでした。

クリス、ディープ2も、同じ。

「あーあ、せっかく喜んでくれると思ったのに」

肩透かしをくらった私は、一路、サクセスブロッケンのところへ。

9・出発・ブロッケン
 

寂しがりやな彼は、いつも人の動きを観察しています。

9・出発・ブロッケン顔
 

近付くと、大喜びで、ボリボリ。

ついでに周りにあった青草をあげると、喜んでついて来て、「ブブブブ、ブブブブ」と呼んでいました。

9・出発・ブロッケン顔2
 

「かわいいんだよなぁ」と、スタッフ誰もが認める性格の良さ。

しかし、青草を食べさせた後、再度ニンジンを見せると、やはり先ほどよりは、勢いがなくなり・・・。

馬はニンジンが好物、といえども、この時期の青草のおいしさにはかなわない、ということが、今さらながら分かりました。

さて、向かい側の放牧地には、2月生まれディープちゃんの幼馴染み、ゴールドアリュール牡馬。

9・出発・アリュール
 

1年半前、一緒に遊んでいた姿を思い出すと、月日は早いものだな、と感じます。

アリュールくんは、今、ほか4頭の仲間たちと、牧場最後の時を過ごしています。

9・出発・アリュールほか1歳牡馬
 

再び、牝馬の放牧地。

9・出発・ネオ牝
 

明日には、出発する2頭。

9・出発・3頭の
 

すっかり仲良くなった仲間たちと、こうして肩を並べて、草を食べることも、これからはなくなるでしょう。

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「虹が出てる!」という声で外に出た、先日の夕暮れ。

ここは晴れているのに、遠くでは降っているのか、半円形の見事な虹が現れていました。

一番近くの放牧地へ急ぎます。

9・虹・ムーン
 

アドマイヤムーン1歳牝馬。

虹を背に、黙々と草を食べていました。

涼しくなって、まさに”天高く馬肥ゆる秋”。

戻ろうとすると、同じ放牧地にいるブライアンズタイム牝馬が、追いかけてきました。

9・虹・タイムこちらへ
 

彼女とそっくりな姿をした半兄は、日曜日に中山でデビュー。

「まだ足りない」と聞いていましたが、3着に健闘しました。

特徴のある、ハイソックスは、競馬場でも目立ちます。

続けてやって来たムーンちゃん。

9・虹・ムーンこちらへ
 

彼女は、あいかわらず優しい性格をしています。

牧柵の外の草をむしって食べさせていると、ほかの馬がやって来て、威嚇。

9・虹・ムーン攻撃される
 

驚いたムーンは、あわてて下がっていました。

ネオユニヴァース牝馬が、ディープインパクト牝馬たちのグループに移動してから、このグループの力関係も変わってしまったようです。

攻撃的なジャングルポケット牝馬とゴールドアリュール牝馬。

マイペースなタイムは、少し離れたところで、「我かんせず」と、食事。

9・虹・マイペース
 

よく考えてみれば、ムーンは、周りの馬を威嚇するところを見たことがありません。

「競馬にいって、優しい性格が災いしなければいいけれど・・・」本当に優しい馬です。

いつものように柵の間から顔を出し、秋の草花を味見。

9・虹・草
 

「やっぱり、牧草をちょうだいよ!」

9・虹・柵の間から
 

しばらくすると、みんな、放牧地の草を食べるために、移動しました。

9・虹・みんなで
 

こうして共に並んで草を食べるのも、あとわずかです。

つるべ落としの秋の陽。

急に風が冷たくなり、1歳馬との別れが近付いてきていることを感じずにはいられません。


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ディープインパクト2歳牝馬が、いよいよ入厩です。

「7日に育成牧場を出る」と聞いたので、昨日のうちに会いに行って来ました。

久しぶりの再会は、楽しみ半分、寂しさも半分。

途中で買ったニンジンを手に厩舎へ入ると、また少し成長した顔のディープちゃんがいました。

9・東上・ディープ牝馬房で
 

「みんなの人気者だったから、いなくなると寂しいですよね」

スタッフの皆さんが、口々に言われます。

「皮膚が薄くて、触ると本当に気持ちいいんですよ」

彼女は、いつ見ても、つやつやでした。

体重426キログラム。「小柄だけど、トビは大きいんですよね」

走れば、全身バネ。先日も、彼女の走りを見た栗東の調教師さんが、「すごい!」とうなられていました。

「とにかく性格が良くて」

普段はおとなしくて甘えん坊。しかし、騎乗したとたん、スイッチが入るそうです。

オンとオフの切り替えが出来る、賢い仔。

入厩する予定の美浦の調教師さんが、最終チェックに来られるというので、待つ間、ほかの馬たちを見て回りました。

現役の重賞勝ち馬から、やっと未勝利を抜け出せた馬まで、休養馬も色々。

そして、2歳馬には、生産馬のMr.Greeley牡馬と、

9・東上・Mr.Greeley
 

中期育成をした、ハーツクライ牡馬、

9・東上・ハーツクライ牡
 

栗毛のアグネスタキオン牝馬らが、まだ残っていました。

Greeleyくんとハーツくんは、まだまだ成長途上のため、しばらくはここで調教を積みます。

久しぶりに見た、Greeleyが、あまりに大きくなっていて、驚きました。

やんちゃなハーツは、ボロを噛んだ口で、いろんなところをかじります。

美女タキオンは、近々移動予定。

調教師さんが到着し、馬体のチェックが始まりました。

9・東上・ディープ横から
 

常歩。

9・東上・ディープ常歩
 

きちんと分かっていて、ピッと静止する、ディープ。

9・東上・横顔
 

雑談の最中は、スタッフの方に甘える仕草。

9・東上・甘える仕草
 

輸送熱を避けるため、一度福島で降ろされ、ワンクッションを置いてから、美浦に入るそうです。

猛暑の続く本州、どうか早く涼しくなってくれますように・・・。

帰り際に、最後の「頑張れ!」を言おうと、馬房へ行きましたが、ディープは立ったまま、目を閉じて、うつらうつら。

起こさないように、そっと去ることにしました。

9・東上・育った厩舎
 

心の中で、「勝って、またここに帰って来るんだよ」と、つぶやいて・・・・。

9・東上・秋の雲
 

空は、すっかり秋の雲。

彼女がデビューする頃には、関東の空も、こうして涼しげな雲が浮かんでいることでしょう。

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ネオユニヴァース2歳牡馬。木曜日に、メイクデビュー札幌の出走が確定し、慌てふためきました。

「うわぁ、予定が入ってる日だ!どうしよう」

調教の時計を見る限りでは、今ひとつと言える出来。

「まだ、早いと思うけどなぁ」

前日発売の新聞の評価も、その通り低め。

出走メンバーに、有力馬が揃ってしまったし、トーンは下がりっぱなしでしたが・・・・。

「私たちが応援に行かなくて、どうするの!」

我らのネオくんが、北海道でデビューするというのに、無視するわけにはいかない、と、さんざん迷った挙句、予定をキャンセルし、家族全員で、札幌に向かうことにしました。

朝の仕事を終えてから、競馬場へ直行。

着いたのは、前のレースが始まる直前でしたが、昼休みがあるため、簡単な軽食を買い込んで、パドックへ。

がらんとしたパドック、蒸し暑い札幌に閉口しながらも、ただただ、ネオくんを待ちます。

「出てきた!」

新馬戦。初めての体験ということだけあって、出てくる馬たちは、皆、キョロキョロしている印象。

12番。最後に登場したネオも、ちょっと緊張気味でした。

9・札幌・パドック1
 

「ネオ!」高まる感情。声をかけたいのを我慢して、とにかく見守ります。

何周も、何周も。

9・札幌・パドック2
 

最初は、顔を上げていたネオも、次第に落ち着いて歩くようになりました。

「11番。やっぱ鉄板だよな」「6番、7番。入れ込んでるけど、ああいうのが、意外と走るんだよ」

周囲の人たちの声が、耳に流れ込んできますが、私には、ネオくんしか見えません。

時折見上げる電光掲示板の単勝オッズ。

70倍台のネオは、下から数えて3頭目の人気。

確かに、パンパンに仕上げてきている馬と比べると、まだ幼い印象ですが、

「なんで?確かに、時計は良くないけど、彼は走るんだよ!絶対、走る馬なんだよ!」

次第に、あまりに低い評価に反発心が芽生え、不安より自信がみなぎり始めた私。

不思議なものですね・・・・。

ジョッキーが乗り、気合いも十分。入れ込みもきつくないし、デビュー戦としては、上々、上々。

9・札幌・パドック3
 

後ろ姿に、「頑張れ」とつぶやき、今度は、馬場側へ直行。

9・札幌・パドック4
 

とにかく最前に待ち構えて、返し馬を見守りました。

9・札幌・返し馬1
 

「芝は、やっぱりいいなぁ・・・・」

緑のターフ。観客から近いところを駆けていくネオ。

9・札幌・返し馬
 

1800メートルのスタート地点は、観客席の目の前だったので、すぐ近くで見ることが出来ました。

9・札幌・スタート地点で輪乗り
 

返し馬に入る前に、らちをすこーんと蹴っていた馬が、血を流していたため、馬体検査を行うことになり、ますますじっくりと。

9・札幌・スタート地点で
 

そして、その1頭が除外となり、ゲートイン。

9・札幌・ゲートイン
 

スタート!!

9・札幌・スタート
 

「あ、1頭出遅れてるけど、うちのではない」

馬と共に、駆け出した私は、ターフビジョンを斜めに見ながら、ゴール前に移動。

3,4コーナー。「なんか、いいよ、いいよ」

「あっ、はさまれた!あー、もったいない!」

9・札幌・ゴール前
 

直線で不利を受けながらも、何とか持ち直し、5位入線。

低い人気を弾き飛ばすような強い走りに、正直、スカッとしました。

「良かったぁ。やっぱり走るでしょ?」

5着で、こんなに喜んだことがあったでしょうか。

負けたとはいえ、無事に行けば、まだ1年間、走るチャンスは十分にあります。

駆け出した私が向かったのは、小倉5レースの実況モニター。

ネオくんの亡くなった兄の幼馴染み、3歳のバトルアステアは、今日も1番人気で、惜敗してしまいました。

必死で走っている未勝利の馬たちを見ていると、切なくなります。

「時間がない・・・」

生産した馬たち、どの馬にも勝ち上がってほしいのが、生産者の親心。

走れる限り、いつか希望の光が差し込んでくる気がして、彼らの姿を追います。

その先に何が待っているのか分からないけれど、どうしても階段を上がらなければいけない。

それが、競走馬の運命なのです。

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遅生まれ組の先発隊、生後5ヵ月を過ぎたネオユニヴァース牝馬とディープインパクト牡馬が、ついに離乳です。

昨日の集牧前。最後の授乳をしているネオちゃん。

9・離乳・最後の授乳
 

これから”離乳”が行われることなど露知らず、のんびりと。

ディープくんと母は、先に馬房へ。

9・離乳・ディープ親仔
 

順番を待つ間、ネオちゃんは母親から、「もう、わずらわしいわねぇ」と一喝。

9・離乳・強気な母
 

仲が良いのか、悪いのか。互いに主張を持った、親仔でした。

9・離乳・ネオ親仔
 

しかし、離れる時、本当の愛の深さを知ることになります。

離れの馬房へ入れられたネオちゃん。「どうして私だけここなの?」と大騒ぎ。

9・離乳・ネオ馬房で
 

すぐに窓から顔を出し、いなないて母を捜しました。

9・離乳・ネオいななき
 

もちろん、同時に分けられたディープくんも動揺。

9・離乳・ディープ馬房で
 

狭い馬房の中を、飛ぶように、走り回っていました。

迷子になった子供のような顔をして・・・・。

9・離乳・ディープ顔
 

そして、いつも放任主義のわがままママに見えた母馬も、この時ばかりは必死。

9・離乳・ネオ母
 

クールな顔をしていても、根底ではしっかりとつながっているのが、親と子。

9・離乳・ディープ母
 

この夜は、暑くて窓を開けっぱなしにしていたこともあり、一晩中、仔馬の小さないななきが聞こえました。

「今のは、ネオかな、ディープかな」

哀しみの夜が明け、今朝の放牧地。

9・離乳・遅生まれ組
 

また気温がぐんぐん上がり、蒸し蒸しとした原っぱには、もう大騒ぎする仔馬の姿はありませんでした。

2頭のお母さんにはさまれ、また何事もなかったかのように、草を食べるネオとディープ。

しかし、見ているうちに、ネオだけは、時折母を思い出し、鳴いていることが分かりました。

9・離乳・ネオ放牧地で
 

驚いたことに、ディープは・・・・。

9・離乳・ディープ帽子
 

平常心。

まったく、いつもの姿と何ら変わらず、私を突付きに来たり、帽子を取ったり。

9・離乳・ディープ&ネオ帽子
 

一晩のうちに、彼は何を悟ったのでしょう。

不思議な馬。

9・離乳・帽子ディープ
 

またもや、ひとりで放牧地のすみっこに、母を捜しに歩いていったネオちゃん。

それを目で追い、微動だにしなかったディープ。

9・離乳・ネオ眺めるディープ
 

「馬は面白い」 そう思います。

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