2007年産馬

ここでは、「2007年産馬」 に関する記事を紹介しています。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・08-30  ※札幌競馬場にて
 ・07-18  ※セレクションセール
 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて

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 午前8時半、晴れて穏やかな牧場に、1台の大きな馬運車が入ってきました。

5・帰郷・馬運車到着
 

乗っているのは、7歳サクラバクシンオー牝馬のトーホウプリンセス。

ひと月前のレースを最後に引退し、繁殖生活を送るべく、牧場に戻ってきたのです。

ここを巣立っていったのは、2008年の10月21日。

5・帰郷・2008年10月21日
 

1歳のプリンセスは、日焼けしたたてがみがすっかり尾花栗毛になった、美少女でした。

5・帰郷・プリンセス牧場出発時
 

あれから、5年と7ヵ月。

競走成績は、中央のみ23戦4勝。途中で、関西から関東に移るなど、決して平坦ではない道のりを歩いてきました。

馬運車が止まり、電動の扉が開きます。

ガタンガタンという音がして、バックで出てきたのは、あの懐かしい顔。

5・帰郷・見覚えのある顔
 

激しい競走馬生活を7歳まで過ごし、「やせて疲れている」と聞いていたので心配しましたが、さすが準オープン馬。

朝日を浴びた顔は、凛として、とても美しく映りました。

彼女が生まれた時に介助したリーダーも、思わず「お疲れ様!」と、感慨深げ。

5・帰郷・下車
 

懐かしい育成厩舎に入ったプリンセスを、現1歳馬たちが見守ります。

5・帰郷・厩舎で
 

隣にいるのは、幼馴染みの娘。

7歳ともなれば、先に引退した友達たちが、もう立派なお母さんになっているのです。

5・帰郷・プリンセス顔
 

5年と7ヵ月という歳月は、あまりに長く、彼女がどこまで思い出してくれるかわかりませんが、リラックスして第二の生活が始められるように、頑張っていこうと思いました。

厩舎の休憩室に飾ってある写真は、応援してくださった方からいただいた、貴重な1枚。

5・帰郷・競走馬だった頃

 これからも、ここに飾っておくつもりです。

すぐ近くの放牧地に、14歳になった母と、父キングズベストの半妹。

5・帰郷・母妹そして幼馴染み
 

そして、黒鹿毛の幼馴染みと、その2番仔ワークフォース牡馬。

5・帰郷・母と2頭
 

幼馴染みは、プリンセスの母に自分の仔の子育てを任せ、とても気楽に暮らしています。

5・帰郷・気楽に
 

早生まれの放牧地にも、幼馴染みが2頭。

5・帰郷・幼馴染1
 

5・帰郷・幼馴染2
 

この世代の仲間たちは、強運をつかみ、またオーナーにも恵まれて、計4頭も無事に故郷に戻ってくることが出来ました。

帰ってこられなくても、幸せをつかんでいる幼馴染みが、九州・福岡にいます。

ジャングルポケットの7歳牝馬、チェアフルハイジ。

先月、オーナーから1冊のフリーペーパーが届きました。

毎月1回、全国の高校などで配布されている、「ch FILES(シーエイチファイルズ)」九州版(九州・山口)の3月号。

そこには、牧場にいた頃「牛ちゃん」と呼んでいた、派手顔のハイジが、立派な乗馬となっている姿が!

5・帰郷・チェアフルハイジ
 

2007年の生産馬。

地方・園田で、まだ現役として頑張っている牡馬もいます。

人間のように、同窓会が出来るなら、さぞ盛り上がることでしょう。

亡くなってしまった馬にも思いをはせながら、皆が集まる姿を、つい頭に思い描いてしまいました。

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関連タグ : サクラバクシンオー, キングズベスト, ワークフォース, ジャングルポケット,

 うっすらと積もった雪が、午前中のうちに姿を消してしまいます。

11・近況・雪
 

雪景色には、まだ早い、ここ浦河。

先日まで、川で産卵していた鮭も、生きているものはすっかりいなくなりました。

岸に流れ着いた”ほっちゃれ”を、キタキツネが放牧地へ引きずり、その食べ残しをカラスがつついています。

11・近況・サケとカラス
 

空を悠々と飛んでいるのは、オオワシ。

11・近況・オオワシ
 

海からやって来た恵みと、命をつなぐ動物たち。

今年もまた、変わらない自然の姿があります。

そんな中、牧場に届いた、一通の手紙とアルバム。

中を開けてみると、5年前にここで生まれた馬の写真が、たくさんはさんでありました。

11・近況・アルバム1
 

チェアフルハイジという競走馬名をもらったこの馬は、2007年に生まれた、父ジャングルポケットの牝馬。

競走馬を引退した後、乗馬をされるオーナーご家族が、そのまま引き取り、乗馬クラブに預けていらっしゃるとのこと。

ブログを通じて生産馬たちを応援してくださるファンの方が、そんな彼女に会うために、わざわざ九州まで足を運び、写真を撮ってくださったのでした。

数年ぶりに見る、彼女の元気そうな顔に、懐かしさがこみ上げてきます。

手紙には、「馬をこよなく愛するクラブのオーナーさんとそのご家族、スタッフの方々、そして馬主さんに囲まれ、ハイジはとても幸せだと思いました」と、書かれてありました。

厳しい競走馬の世界で、こうして生き続けるのは、大変なこと。

関わってくださる方々に感謝しなければなりません。

このブログを始めた2008年に、彼女は1歳でした。

2月、雪の中で遊ぶハイジ。

11・近況・2008年2月24日
 

5月、水を飲むハイジ。

11・近況・2008年5月12日
 

7月、放牧地を歩くハイジ。

11・近況・2008年7月15日
 

特徴的な顔なので、どこにいてもすぐにわかります。

幼馴染みだった牝馬は、今、3頭がここに戻り、繁殖生活を始めています。

11・近況・ルクール
 

11・近況・ワイン
 

11・近況・ゴーランド
 

次の世代も見守ってくださる、彼女たちの馬主さんにも、やはり感謝しなければなりません。

アルバムの中のハイジと、牧場にいる幼馴染みたち。

11・近況・アルバム2
 

吸っている空気は違えども、流れている空気は、きっと変わらないことでしょう。

馬を愛する人が増えることを第一に願い、これからもこの大地で馬たちとの生活を続けていきます。


関連タグ : ジャングルポケット,

今年の1月に、競走馬を引退し牧場へ戻ってきた、父A.P.Indyの5歳牝馬、ワインレッド。

血液検査の結果を受けて、晴れて、同じ上がり馬の牝馬たちと合流することが出来ました。

広い放牧地に放れ、気持ち良さそうなワイン。

3・繁殖・遠景
 

好奇心旺盛のシンボリクリスエス1歳牡馬が、小川をはさんだ向こう側の放牧地から、のぞいていました。

人間の姿に、深い雪をザックザックと踏みながら、やって来ます。

3・繁殖・ワインこちらへ
 

3月下旬並みの気温となり、2枚重ねの馬着がいよいよ暑苦しくなったのか、ゴロンゴロン。

その様子を見て、ささっと現れたのが、父サクラバクシンオーの5歳牝馬、サクセスゴーランドでした。

3・繁殖・ゴロ
 

共に2007年の3月生まれ。1年半をここで過ごし、出て行った日も同じ。

その後の育成牧場も、入った厩舎も同じという珍しい境遇の2頭。

共に放牧された牧場時代はともかく、調教が始まれば、同じ所にいても、接する機会はほとんどないはずですが、

覚えているのでしょうか・・・・。

3・繁殖・ワインとゴーランド
 

共に顔を合わせ、匂いをかぎあった後に、どちらからということなく、グルーミングを始めました。

3・繁殖・グルーミング
 

それは、なんともいえず温かで、穏やかな瞬間。

孤独だったワインの心が、喜びで満たされていくのを感じるような、素晴らしい時間でした。

リラックスして、再度、ゴロンゴロン。

3・繁殖・ワイン
 

興味津々のゴーランドに、先に友達になっていた6歳牝馬が、あわててついていきます。

3・繁殖・2頭
 

「私が友達でしょ?仲間でしょ?置いていかないでね」

思い出の放牧地に戻ったワインは、その後、思い切り、駆け回りました。

3・繁殖・走るワイン
 

かゆいのか、嬉しいのか、もう私にも分かりません。

道路をはさんだ向こう側の放牧地で、生みの母がじっと見つめていました。

3・繁殖・はしゃぐワイン
 

長女の帰郷を知るはずもないでしょう。

「元気な馬がいるな」 そう思っているだけかもしれませんが、そうでないかもしれません。

3・繁殖・一緒に
 

共に走り出したゴーランド。

3・繁殖・1歳の6月
 

4年前の姿と一緒。

3・繁殖・1歳の5月
 

この頃を共に過ごしたほかの仲間は、中央バリバリの現役、準オープンまで上っている仔もいれば、地方競馬で頑張っている仔、地方を引退して乗馬として迎えられている仔、別の牧場で繁殖牝馬となった仔などさまざま。

それぞれの道を今、懸命に生きているところです。

3・繁殖・ワイン立ち止まる
 

立ち止まって、何かに耳を傾けるワイン。

遠くから懐かしい音でも響いてきたのでしょうか。

しばらくすると、3頭は自然に寄り添い、雪を掻き分けて、地面の草を探し始めました。

3・繁殖・皆と一緒に
 

彼女らが歩んできた道を思いながら、私は、任されたこれからの時を見守っていこうと思います。

関連タグ : A.P.Indy, サクラバクシンオー, シンボリクリスエス,

昨年の11月に牧場に戻ってきた父サクラバクシンオーの5歳牝馬、サクセスゴーランド。

同じ頃、繁殖に上がってきた6歳牝馬の友達と、最近は、仲良く放牧されています。

久しぶりに、ニンジンを持って、放牧地へ。

寒さで凍りついたニンジンに苦戦しながらも、大喜びでパクつく2頭。

ゴーランドは、次第に、「早くちょうだい!私にちょうだい!」と、せかさんばかりについて来るので、ポケットいっぱいに詰め込んだニンジンは、あっという間になくなってしまいました。

牧柵の外へ逃げ出して、やっとこさ記念撮影。

1・上がり・仲良し
 

額をなでると、どちらも嫌がらず、かわいいもの。

ニンジンの匂いのする手袋を引っ張るゴーランドに、茶目っ気たっぷりだった子ども時代を思い出しました。

2・上がり・2頭顔
 

さて、ニンジンがなくなってもついて来る2頭に、何かあげるものはないかと、牧柵の付け根を見下ろすと、雪の中からわずかにのぞく草が・・・。

「やっぱり、これしかないか」とむしると、再び、争奪戦が。

2・上がり・ちょうだい
 

「早くちょうだい!」と前掻きをするゴーランドは、次第に活発になってきて。

「ちょっと、落ち着きなさいよ!」なんて、相棒に注意されたものだから、さあ大変!

2・上がり・威嚇
 

「え?今、私のこと、威嚇した?」

2・上がり・イラッ
 

放牧地の端まで、駆け下り、戻ってくると、顔を合わせます。

2・上がり・顔を寄せ
 

その目の鋭さといったら・・・・。

「何か文句あるんだったら、言いなさいよ!」

2・上がり・ブンブン
 

首を上下左右にブルンブルンと振って、強くアピール。

まるで、「走って勝負つけようじゃないの!」とでも言うかのように、再び、挑発。

2・上がり・当たり散らす
 

「何やってるの・・・」と知らんぷりしていた友達も、

2・上がり・何やってるの
 

その辺りをビュンビュン走っては、側に戻ってくる相手に、

2・上がり・爆走
 

とうとう乗せられ、

2・上がり・意地
 

馬着を振り乱し、走り出しました。

2・上がり・2頭で
 

どちらも、

2・上がり・ゴーランド
 

かなり本気。

2・上がり・アース
 

この春の種付けに備え、十分栄養をとっているので、まだ母になる自覚もない今は、競走することしか思い浮かばないのでしょう。

まさに、走るために生まれてきた馬。この気合いも、すべてが、競走馬の源です。

やっと落ち着いた2頭は、鼻を大きくふくらませ、慌しく呼吸をしていました。

2・上がり・白い息を吐き
 

どちらも、まだまだ走る気は十分。母になる日は、まだ遠い先のことながら、その変化を見守る楽しみが出てきました。

関連タグ : サクラバクシンオー,

今朝の気温は、マイナス5℃。今季一番の冷え込みとなりました。

数日前から、時折小雪がちらつきますが、幸い、まだ積雪にはいたっていません。

パドックに放れている馬が気になり、そちらへ。

11・到着・ゴーランド朝
 

彼女は、6日に競馬をしていたサクセスゴーランド

昇級初戦も良い戦いをし、来年の春先まで競走を続ける予定でしたが、3ヵ月程度の軽い骨折が見つかり、繁殖馬となることに。

暖かい本州から、急に極寒の北国に連れてこられたので、体調管理に気を配っています。

吐く息が白い冷たい朝。

到着から4日が経ち、ようやく落ち着いた様子。

日曜日に、業者の馬運車から降りてきた時は、少し興奮気味でした。

11・到着・馬運車より
 

「ここは、どこなのだろう?」

11・到着・厩舎へ
 

中央、地方と渡り歩いた彼女には、また知らない場所へ連れてこられた感覚だったかもしれません。

11・到着・厩舎
 

2007年3月に、この地で生まれた4歳サクラバクシンオー牝馬。

3年ぶりの故郷の風を、この時はまだ感じる余裕もなかったでしょう。

11・到着・顔
 

隣のパドックには、やはり6日に競馬をしていた5歳牝馬が、その3日前に繁殖として上がってきており、お互いにびっくり目玉で、対面していました。

11・到着・アース
 

やがては相棒になるであろう、2頭の上がり馬。

穏やかに晴れた今朝。朝日を浴びて、うとうとしているところに、そっと近付きました。

11・到着・2頭
 

ゴーランドは、3年前に見せた優しい顔をこちらに向け、じっとしています。

「そろそろ思い出してくれたかな・・・」

変わらないスタッフ。変わらない景色。きっと、少しずつ何かを取り戻しているはず。

11・到着・ゴーランド目
 

距離を空けてしばらく見つめた後に、顔を近づけると、すっと受け入れてくれました。

額を触らせたり、顔をすり寄せてきたり。「覚えているよ」そんな声が聞こえてきそうでした。

19戦4勝。うち地方3勝。決して良い成績とはいえませんが、母や兄が活躍したおかげで、今この時があります。

ここから生まれたたくさんの馬たち。戻ってこられるのは、ほんの一握り。

そして、無事に繁殖となっても、結果が残せなければ、また旅立っていく馬もいます。

ゴーランドを触っている私を、じっと見ている隣の牝馬に気付き、彼女にも青草をあげました。

外国生まれ。初めての出会いですが、今まで彼女にたずさわってきた方々のためにも、大切に迎えようと思います。

11・到着・アース朝日に
 

朝日に映える彼女の姿を見ながら、この秋、別の繁殖牝馬を見にはるばる栗東からやって来た助手さんのことを思い出しました。

「元気だったか!」自分が調教していた馬。こんな人に側にいてもらえたら、馬もさぞ幸せだったことでしょう。

11・到着・辺りを見る
 

この先は分かりません。まだ、彼女たちは、繁殖牝馬としてのスタートラインに立ったばかり。

少しでも良い結果が出せるよう、今度は、私たちが尽力する番です。

関連タグ : サクラバクシンオー, サクセスゴーランド,

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