キングズベスト’14♀

ここでは、「キングズベスト’14♀」 に関する記事を紹介しています。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・02-14  ※お知らせ
 ・02-13  ※穏やかな日の幸福
 ・02-10  ※父ヘニーヒューズの牝馬、誕生
 ・02-07  ※久々の展示会
 ・02-04  ※嬉しい勝利

 今年の1歳馬最後の移動は、2頭のキングズベスト牝馬。

朝5時過ぎ、牧場は、真っ白な霧に包まれていました。

昼夜放牧をしている放牧地。

呼んでも来ない2頭を、スタッフが捜しに行きます。

出口で待っていると、山の方から、牡鹿の声が響いてきました。

野生のシカたちは繁殖シーズンの真っ最中。

でも、その声は物悲しく、霧の中、ひとりで立っていると、自然への畏敬の念を感じずにはいられません。

キングたちは、ずっと奥の方にいたとみえ、それから、しばらくしてから、馬と人の姿が浮かび上がってきました。

10・霧・奥から
 

いよいよ、お別れ。

10・霧・厩舎へ
 

厩舎の中へ戻った2頭のうち、すぐに出発する鹿毛キングの手入れが行われます。

10・霧・入る
 

昨年の11月にやって来たので、ほぼ1年の間、ここで過ごしました。

5月生まれの小柄な体型でしたが、寂しがり屋な一面と、気が強く負けず嫌いな一面がある個性派。

仲間が去り、栗キングと2頭になってからは、本当にのびのび過ごしていました。

一度立ち止まり、慎重に馬運車に乗り込みます。

10・霧・鹿毛キング
 

まだ薄暗い中を、出発する馬運車。

10・霧・馬運車
 

馬房で飼料を食べていた栗キングの顔が出てきます。

「何してるの?」

10・霧・キング窓
 

馬運車から聞こえてきた鹿毛キングの鳴き声に反応して、鳴き返す栗キング。

10・霧・鳴く
 

友だちとの別れ。

5頭の当歳馬たちも、車を見送っていました。

10・霧・5頭
 

ノヴェリスト牡馬とエイシンフラッシュ牡馬は、仲良くグルーミングをした後、ダッシュ。

10・霧・ノヴェ&フラッシュ
 

ハーツクライ牝馬、そして栗毛のノヴェリスト牡馬がここに入り、栗毛のオルフェーヴル牡馬と共に。

10・霧・ハーツノヴェオル
 

みんなで駆けてきました。

10・霧・駆ける
 

栗オルくんの鼻筋には、新しく出来た模様・・・・ならぬ、すりむいたあと。

10・霧・栗オルたち
 

この話は・・・・・、またの機会にとっておきたいと思います。

繁殖牝馬たちの寝藁上げを終えた頃、霧はすっかり晴れ、すがすがしい秋の空が広がっていました。

家に戻ると、次女のパジャマが無造作に床に脱ぎ捨てられていて、ハッとします。

そういえば、昨晩、栗キングの移動の話をした時、何か言っていた!

「まさか!」と思い、もう一度、外に出ると、やっぱりいました。

10・霧・栗キングと
 

栗キングのところです。

いつも朝ごはん前のギリギリまで寝ている彼女が、目覚まし時計をかけて、栗キングに最後のお別れをしていました。

私は、なんともいえない気分で、遠くで見ていました。

母馬が亡くなった直後、幼い栗キングが寂しがらないよう、ずっと付き添っていたのが、この次女。

やはり、特別な思いで、この馬の成長を見守ってきたのでしょう。

そっと立っている私の姿を見つけた当歳馬早生まれグループが、駆けてきました。

「そこで、何してるんだよう!」

10・霧・メジャ&オルフェ組
 

そして、午前9時過ぎ、いよいよ栗毛のキングちゃんの出発。

10・霧・栗キング
 

手入れをしている間、さまざまな事を思い出していました。

届いた手紙やニンジン・会いに来てくださった方の顔。

この先、デビューして、どんな競馬成績になろうと、出会った方々の心に残る一頭になってくれたら・・・・と、そう思います。

10・霧・馬運車へ
 

秋の色に変わった山の向こうへ、彼女の道は、まだまだ続いています。

10・霧・秋の山





スポンサーサイト

関連タグ : キングズベスト, ノヴェリスト, ハーツクライ, オルフェーヴル, エイシンフラッシュ,

 昨年生まれた栗毛のキングズベスト牝馬が、満1歳の誕生日を迎えました。

ファンの方からプレゼントとしていただいたニンジンを持って、朝の厩舎へ。

夜間放牧から戻り、飼い桶の飼料を食べ終えた頃で、まったりとしていたキングちゃん。

大喜びで、ボリボリと音を立てながら、食べていました。

4・人参・キング1
 

ここなら、誰にも邪魔されることはありません。

4・人参・キング2
 

控えめな性格のキングちゃん。

約2ヵ月で母を失ったことも、関係しているのでしょうか。

もともと人懐こく、明るい性格の仔でした。

母が結腸捻転で亡くなった後、ミルクをもらいながら、ほかの親仔馬たちと一緒に集団生活。

今では、みんなと変わらずに、群れでの生活を続けています。

「誕生日、おめでとう!」

4・人参・キング3
 

元気だった1年前の母の姿も、懐かしくよみがえってきました。

ボリボリというニンジンをかじる音に、即座に反応して、顔を出し始めた仲間たち。

4・人参・みんな
 

隣のハーツクライ牝馬は、「私にもちょうだい!」と、身を乗り出してきます。

4・人参・ハーツ
 

みんなニンジンが大好き。

黒鹿毛のヴィクトワールピサ牝馬は、得意の舌出しで、アピール。

4・人参・黒ピサ
 

Frankel牝馬は、ニンジンをあげ始めてわずか数日で、大好物となりました。

4・人参・フラン
 

その好奇心と、臆せぬ態度に感心します。

ディープインパクト牡馬も、

4・人参・ディープ牡
 

キングズベスト牡馬も、ニンジンに目がありません。

4・人参・キング牡
 

「ちょうだい!」という視線が強くて、後ろ髪をひかれます。

ハービンジャー牡馬は、小さい頃、キングちゃんにいたずらばかりしていました。

4・人参・ハービン
 

今ではすっかり落ち着いたお兄さん。

子煩悩な母のおかげで、一匹狼のくせがついたキンシャサノキセキ牡馬。

4・人参・キンシャサ
 

やって来たばかりのエンパイアメーカー牡馬。

4・人参・エンパイア
 

最近元気な流星ディープインパクト牡馬。

4・人参・流星ディープ
 

甘えん坊のエンパイアメーカー牡馬。

4・人参・流星エンパイア
 

キングちゃんの幼馴染み、ワークフォース牡馬は、大型馬になりました。

4・人参・ワーク
 

額に星のあるヴィクトワールピサ牝馬。

4・人参・星ピサ
 

環境の変化に敏感なディープインパクト牝馬。

4・人参・ディープ牝
 

キングちゃんによく似た、鹿毛のキングズベスト牝馬。

4・人参・鹿毛キング
 

そして、パドックには、最近移動してきた、父Candy Rideの牝馬。

4・人参・Candy Ride
 

慣れた頃、生産牝馬の早生まれグループに入る予定。

あれから、1年。

大きく成長した1歳馬は、まだ成長途上。

秋に、胸を張って送り出せるように、もうひと踏ん張りします。


関連タグ : キングズベスト, ハーツクライ, ヴィクトワールピサ, Frankel, ディープインパクト, ハービンジャー, , キンシャサノキセキ, エンパイアメーカー, ワークフォース,

 オルフェーヴル牡馬が誕生して、あっという間に半月が経ちました。

パドックの出入り口にかけてあるシートから、顔が出せるようになり・・・・。

2・休日・顔
 

いつも、こんな顔でのぞいてきます。

今日は、土曜日。

毎週末、どこかのスケート大会に出ていて不在だった子どもたちが、シーズンオフと共に、スケートから解放され、早速、牧場探検。

「パドックの仔馬と遊ぶ」と言っていたので、しばらくしてから見に行くと、ここにはもういませんでした。

2・休日・母と仔
 

北風に乗って、かすかな声が聞こえてきたので、捜すと・・・・。

1歳牝馬たちの放牧地で発見。

2・休日・1歳牝馬
 

興味津々で集まっている6頭でしたが、よく見ると、キングズベスト牝馬だけは、ターゲットが違いました。

2・休日・キング1
 

大きい方には目もくれず、

2・休日・キング2
 

小さい方へ、まっしぐら。

2・休日・キング3
 

それに気付いて、笑顔で、なでなで。

2・休日・キング4
 

そして、キングは、ほかの馬たちが来ると、争いを避けるように、そっとその場を離れていました。

2・休日・キング5
 

小さい時に、よく一緒に遊んだことを覚えているのでしょう。

目で追っている、栗毛のキングちゃん。

2・休日・キング6
 

ディープインパクト牝馬を中心にした、幼馴染み3頭は、

2・休日・見つけた
 

私の姿を見つけると、まっしぐら。

2・休日・まっしぐら
 

「ニンジン!」

2・休日・ちょうだい
 

放牧地の雪は、ずいぶんとけてきています。

バリッバリッと、日陰の氷割りを楽しんでいる子どもたちに反応して、馬たちも嬉しそう。

2・休日・元気いっぱい
 

額に星のあるヴィクトワールピサ牝馬と、キングズベスト牝馬2頭。

2・休日・星ピーキング
 

マイペースなハーツクライ牝馬。

2・休日・ハーツ
 

いつまでも追ってくる1歳牝馬たちと別れ、再び、パドックへ。

人間と馬の小さい者どうしで、手袋の引っ張り合いが始まります。

2・休日・手袋オルフェ
 

「今日は、にぎやかだなぁ」

2・休日・見つめる
 

いつものように、尻っ跳ねを繰り返すオルフェくん。

2・休日・跳ね
 

明るい陽射しを浴びて、今日も元気いっぱいでした。


関連タグ : キングズベスト, ハーツクライ, ディープインパクト, ヴィクトワールピサ, オルフェーヴル,

 4月生まれグループの仔馬たちは、ハービンジャー牡馬が離乳した昨日のうちに、1歳育成厩舎へ移動。

今朝から、牡馬と牝馬に分かれての放牧が、早速始まりました。

ところが、とたんに雨が降り出し、激しさを増したり小降りになったり。

午後になっても、なかなか止まないので、傘をさして様子を見に行くことに・・・・。

まずは、牡馬グループ。

思った通り、ハービンジャー牡馬とワークフォース牡馬は、しっかりとくっついていました。

10・新・ワークとハービン
 

3月生まれのディープインパクト牡馬とキングズベスト牡馬。

少し間を置いて、新入りディープインパクト牡馬。

10・新・ディープキングディープ
 

キンシャサノキセキ牡馬は、外傷のため、舎飼い中。

「案の定、幼馴染みどうしで、くっついてるなぁ」と思ったら、つかつかと新入りディープくんのところへ向かったハービンくん。

「ねえねえ!」

10・新・ねえねえ
 

さすが、社交性に富んだ馬。

少し控えめなワークも、そんなハービンのおかげか、みんなの中にスッと入り、新しい群れがちゃんと出来上がっていました。

10・新・みんなで一緒に
 

そして、牝馬グループは・・・。

たった1頭で、生まれの早いお姉さん方の中に入れられたキングズベスト牝馬。

10・新・遠くで
 

さっくりと、みんなの輪の中に入っています。

「偉い!!」

ただ者ではありません。生後2ヵ月で母を亡くし、これまで、ひとりで他の親子と暮らしてきた馬。

その精神力の強さ、そして、世渡りのうまさ。

あまりに嬉しくて、「キング!」と、思わず大声で叫びましたが・・・・。

10・新・キング
 

「何?」と顔を上げただけで、こちらへ駆けてくるようなことは、ありませんでした。

人間が思うより、ずっと強くて、たくましいようです。

「ハハハ・・・・」

寂しくて、一目散で駆けて来るかな・・・と思っていた私は、苦笑い。

また、雨が強くなり、みんなで一列になって、移動し始めた牝馬グループ。

10・新・みんなで
 

出入り口の方へ近付き、集牧を待っている気持ちが伝わってきます。

先頭で引っ張っているのは、ディープインパクト牝馬。

10・新・再びどしゃぶり
 

これ以上ないと思うような雨が、また降ってきて、馬たちも自然とスクラムを組んでいる様子。

10・新・これ以上ない雨
 

ハーツクライ牝馬。

10・新・ハーツ
 

3月生まれヴィクトワールピサ牝馬。

10・新・星ピー
 

2月生まれヴィクトワールピサ牝馬。

10・新・黒ピー
 

キングズベスト牝馬。

10・新・キング雨
 

みんな、「早く厩舎に入りたい・・・」という目で、こちらを見つめます。

さっと雨が止んだので、傘を置いて、パドックにいた乗用馬を先に入れていると、ディープが、顔を出していました。

10・新・ディープ
 

傘に興味があったのでしょうか。

ほかの仲間たちは、いつの間にか、放牧地の真ん中へと戻っていました。

10・新・草を食べ始めた仲間たち
 

(後編に続く)


関連タグ : ヴィクトワールピサ, ディープインパクト, ハーツクライ, キングズベスト, キンシャサノキセキ, ワークフォース, ハービンジャー,

 長袖を着て、ちょうど良い涼しさとなった昨日の、正午前。

訪問客を待ちながら、放牧地を観察していると・・・・。

寝ていたハービンジャー牡馬のお母さんに対して、ワークフォース牡馬が近付いていきました。

8・秋・ワークん気付く
 

「どうしたの?」

8・秋・どうしたの?
 

息子のハービンもやって来ます。

8・秋・ハービン来る
 

「ねえねえ!」

8・秋・ねえ
 

前肢をからめて、ごそごそ。

8・秋・ごそごそ
 

「起きてよ!」と、言いたげ。

いつもなら、仕方なく起きるお母さん。

体を起こすものの、その体勢から動こうとはしません。

先ほどから、時折、前掻きをしたり、横になったり。

「おかしいな・・・」と私も感じていました。

疝痛の症状。

1歳馬の放牧のために、スタッフは育成厩舎で、作業中。

ひとりではどうにもならないため、リーダーに連絡して、助っ人を待ちます。

「困ったなぁ・・・」と、ハービンジャー牡馬。

8・秋・困った
 

キングズベスト牝馬は、その時、隣の放牧地の馬が気になり、反対の方向にいました。

8・秋・隣をのぞく
 

それでも、突然思い出したように、走ってみんなのところへ戻ってくると、

「あれ?どうしたの?」

8・秋・気付いて
 

そして、私に気付き、「ねえねえ、何か変だよ」

8・秋・何か変だよ
 

しかし、一番困っていたのは、やはりハービン。

乳を飲みたくなったらしく、懸命に腹のあたりを突いています。

8・秋・心配
 

ゴロゴロ。

8・秋・ゴロ
 

ようやく立ち上がった、母馬。

8・秋・立ち上がる
 

授乳を試みるものの、やはり痛いのか、動いてしまいます。

8・秋・授乳
 

そんな頃、ようやくスタッフが到着しました。

厩舎へ。

8・秋・ついていく
 

そして、当たり前のように後をついていったキングズベスト牝馬は、出口のところで、閉め出されてしまいました。

「え!なんで、私は一緒に行けないの?」

8・秋・置いていかれた
 

大騒ぎ。

そうです。母の代わりだった、ハービン母がいなくなったのです。

「どうして?」

8・秋・なんで
 

彼女の気持ちを察するには余りあります。

8・秋・暴走
 

自分の母を亡くし、人間にミルクで育てられながら、仲間たちと生活する日々。

8・秋・納得いかない
 

心のよりどころ。

8・秋・ねえ!
 

友達やその母が、生きていく上での心の支えになっていることは、言うまでもないでしょう。

8・秋・暴走2
 

心の叫びを、体いっぱいに表して。

8・秋・駆ける
 

「心配しなくても、大丈夫だよ」というように、突然現れたミケ。

8・秋・ミケ
 

興味津々で、近付いてきたキング。

8・秋・心配そうに
 

ワークフォース牡馬の親子がいることで、すぐに平静を取り戻しました。

そして、ハービンジャー牡馬のお母さんも、獣医さんに鎮痛剤をうってもらうと、ほどなく、いつもの姿に。

さく癖がある馬なので、注意が必要とのこと。

大事にならず、ホッとしました。

今朝。

8・秋・翌朝
 

14度まで気温が下がり、秋の様相の放牧地に、そのハービンジャー牡馬の母と、キングの姿がありました。

見えない糸で結ばれた絆。

離乳の日まで、もうしばらく、彼女の力を借りたいと思っています。


関連タグ : キングズベスト, ワークフォース, ハービンジャー,