ディープインパクト当歳牝馬のお姉ちゃん、A.P.Indy1歳牝馬。
レントゲンで骨にも問題が見当たらなかったため、育成牧場への移動を前に、初期馴致を始めています。
三日目となった昨日は、晴天ながら、ものすごい強風が吹く荒天。
神経質な馬なら、キリキリしても仕方がないような音と風の中、ロンギ場に出されました。
仲間と行動することを好む馬は、こうして一頭でいることすら、試練。
最初は仲間を呼んでいなないていた彼女も、日に日に学習して、人間の指示が聞けるようになってきました。
壁に沿って走ること。
簡単そうに見えても、言葉の通じない馬には、これがなかなか大変で。
厩舎に帰りたくなってしまったA.P.は、入ってきた扉の前で立ち止まり、「出たいよぉ」と、目で訴えていました。
気を取り直して、再び開始。
舞い上がる砂、風の音にも負けず、けなげに頑張ります。
「よくやった」と、厩舎に戻った後は、洗い場で、シャンプーをしてもらいました。
人間と馬との信頼関係づくり、初歩段階は、本当に大変です。
がらんと空いた馬房は、先日、育成牧場へ移動していった、クロフネ1歳牡馬が使っていたところ。
彼は、ここでしっかり馴致を行った後、出て行ったので、すでに、乗り運動に入っているそうです。
きれいに掃除をし終わった馬房に、クロフネくんの名残はありませんが、目を閉じれば、彼の姿が浮かんできます。
離乳した当歳たちが、こちらへやって来る日まで、少し寂しい馬房です・・・。
今日は一日、雨が降ったりやんだりの、寒い日でした。
けれども、土手のエゾヤマザクラは、こんなにつぼみを膨らませ、「いまや遅し」と春を待っています。
開花は、秒読み。
昼休み、いつもより厚手の黒い上着を着て、一歳牝馬の放牧地へ入ると、「何?なに?」と、みんな目を丸くして顔をあげました。
見慣れぬ格好の侵入者に、一瞬緊張が走り、私も硬直。
数秒後に、見慣れた人間だと認められ、緊張状態は解けましたが、今度は「何しに来たのよ?」と、取り囲まれてしまいました。
写真は、ディープインパクト’08の半姉で、父はA.P.Indyです。
彼女は人懐こく、まったく害はないのですが、一頭くせものがいるので、そそくさと柵外へ出ました。
これ、これ、この馬です。
とても気位が高く、気に入らないものは、人であろうが馬であろうが、蹴るまねをします。
牡馬のように、パワフル!
そこが彼女の良さでもあるので、それを殺さないように、馴致することを心がけています。
今日は、雨で体をぬらし、かゆいのか、草の上でごろごろしていました。
こういう姿を見ると、かわいいものです。
しかし、また、起き上がると、みんなの中に駆け込み、A.P.Indy嬢は、ちょっと迷惑顔で、走っていました。


















