コンデュイット’12♀

ここでは、「コンデュイット’12♀」 に関する記事を紹介しています。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・03-30  ※健康そのもの
 ・03-29  ※母の愛
 ・03-27  ※帰郷
 ・03-26  ※朝日にきらきら
 ・03-24  ※オルフェーヴルの栗毛の牝馬、誕生

 今年もいよいよ1歳馬の移動が始まりました。

育成牧場の馬房が空いたとの知らせで、思いがけず1番手になったのが、コンデュイット牝馬。

9・出発・コンデュ顔
 

コンちゃんは、私が外で花の手入れをしていると、窓から必ず顔を出す、愛くるしい馬でした。

じっと見つめられるので、顔を触りに行くと、気持ち良さそうに目を細めます。

知らんぷりをしていると、窓のふちを蹄でガンガンたたいて、アピール。

冬の放牧地で、ニンジンがほしくて首をぶんぶん振っていた姿を思い出しました。

しっかり自己主張が出来る馬。

隣にいるキングカメハメハ牝馬といい勝負で、いつもこうして並んで顔を出していました。

9・出発・キン&コン
 

ニンジンは、今でも大好き。

冷蔵庫に切ったニンジンが入っているのを思い出し、自転車でとりに行くと、最後の味をパクッと食べてしまいました。

9・出発・コンちゃん
 

そばに行くと、ほのかに馬のたてがみ用ローションの香りがします。

「朝のうちに、ブラシをかけてもらったんだね・・・」

午前9時、出発。

仕上げの手入れが終わり、肢巻きが取り付けられました。

9・出発・手入れ
 

芝生の上に出て、記念撮影。

9・出発・コンデュ横
 

幼馴染みの栗毛のゼンノロブロイ牝馬に見送られながら、歩いていきます。

9・出発・前を通り
 

北側の窓には、鈴なりの牡馬たち。

9・出発・鈴なり
 

同期の中で最初の出発なので、にぎにぎしく皆が送ってくれます。

9・出発・たくさんの見送り
 

もちろん、当の馬たちは、何も知りませんが・・・・。

馬運車の前で立ち止まり、乗車を嫌がったため、後ろ向きにして入れました。

9・出発・バックで
 

口にくわえているのは、車に誘うために見せた、青草。

そして、馬運車の扉はしまり、今年最初の1歳馬は、静かに出発していきました。

9・出発・馬運車
 

馬栓棒のカギを何度か抜き取った経験のある、知恵者のコンちゃん。

彼女も、来年の今頃には、勝利をあげてくれていることを強く願っています。



スポンサーサイト

関連タグ : コンデュイット, キングカメハメハ, ゼンノロブロイ,

残り2頭となった、当歳馬の離乳。

今日、同時に行われることになりました。

まずは、4月生まれの放牧地、コンデュイット牝馬を訪ねます。 

10・クロ・離乳前
 

どっしり落ち着いた母のおかげで、友達も”離乳”の山を越え、元気いっぱい。

「なに?なに?」と飛び出してきたキングカメハメハ牝馬。

10・クロ・キンカメ牝
 

あいかわらずの勢いに、思わず柵の外へ逃げ出しました。

すると、隣の空き家のトタン屋根をカラスがトントンと歩いたから、大変。

妙に響く音に、敏感なコンデュが反応して、走り出します。

10・クロ・コンデュ
 

続く2頭。

草を食べている母の周りで、栗毛のゼンノロブロイ牝馬も交わり、大はしゃぎ。

10・クロ・周りで跳ねる
 

これが、原因のカラス。

10・クロ・カラス
 

みんな興奮して、遠くまで行ってしまったので、「待ちなさい!」とばかり、母馬も珍しく走りました。

やっと落ち着いた3頭を引き連れて歩くクロちゃんの貫録十分。

10・クロ・3頭引き連れ
 

しめるところはしめ、これまで、きちんと仔馬たちを教育してくれました。

遊び盛りの3頭が、この母なしでやっていけるのか、少々不安も覚えますが・・・・。

10・クロ・クロと3頭
 

いよいよその時が来ます。

いつもと違う時間に近付いてくる人間に、顔を上げるクロ。

10・クロ・覚悟
 

いずれ自分の番がくることは、容易に察していたでしょう。

連れていかれるクロに、真っ先についていくのはキンカメ牝馬。そしてコンデュイット

10・クロ・外へ
 

出されたのは母だけで、「あれ?」という顔をしたコンデュは、「ヒヒン、ヒヒン」と小さい声でつぶやき始めました。

10・クロ・出口の前で
 

「なんで?あれ?どうしたのかしら?」

まさにそんな感じの、鳴き方。

そして、動揺を隠せず、走り出します。付き合うのは、キンカメ。

10・クロ・捜す
 

生まれつき敏感で、繊細なコンちゃん。「ああ、やっぱり大騒ぎするんだろうなぁ・・・」と思った私でしたが・・・。

今回も、思いのほか、静かでした。

友達のキンカメと栗毛のロブロイが、まったく動揺せず、普通に立っているので、気持ちが高ぶらないのです。

まるで「落ち着いて」と言っているような、ロブちゃんのグルーミング。

10・クロ・栗ロブに
 

そのうち、キンカメと栗ロブの2頭が、仲良くグルーミングを始め、

10・クロ・グルーミング
 

気が付くと、その中にコンデュも入り、3頭で、まったく見事なグルーミングをしていました。

10・クロ・3頭グルーミング
 

母馬がいなくても、十分やっていけそうな3頭。いつの間にか、大きく成長していました。

さて、連れていかれた母はといえば、今年は種付けを休んだので、不受胎馬のグループに仲間入り。

最初は、好奇心旺盛な栗ロブ母に、ついこの間まで一緒だったにも関わらず追い回されるなど、なんだか忙しそうでしたが、

10・クロ・母
 

挨拶が終わると、途端に我が仔のことが気になり出します。

10・クロ・我が仔よ
 

ブヒヒヒヒーン。野太いクロちゃんのいななき。

耳を澄ますと、わずかに、娘コンデュイットのいななきも聞こえてきます。

友達のおかげで大騒ぎはしないまでも、やはり母が恋しくて、ひとり捜し歩いているのでしょう。

賢いクロは、また頭を下ろし、草を食べ始めます。

足もとの水たまりでは、ようやく赤くなったアキアカネのペアが、盛んに産卵を繰り返していました。

10・クロ・アキアカネ
 

漂う秋の気配の放牧地。親仔の絆をひしひしと感じた、コンデュイット牝馬の”離乳”でした。


関連タグ : キングカメハメハ, コンデュイット, ゼンノロブロイ,

西日を浴びる放牧地。

生後3ヵ月半のコンデュイット牝馬が、こちらに気付きました。

8・夕暮れ・コンデュイット 

歩き始めたな、と思ったら、突然こちらにまっしぐら。

8・夕暮れ・まっしぐら 

思わずよけようかと身構えましたが、急停止して、目の前にちょこんと立っていました。

近くにいた栗毛のゼンノロブロイ牝馬も走ってきます。

8・夕暮れ・ロブ
 

ロブちゃんは、コンデュイットに興味津々。

8・夕暮れ・ロブちゃん 

そして、お転婆キングカメハメハ牝馬が走って来て、なんだか騒然としているうちに、みんな走り去ってしまいましたが・・・。

2分もしないうちに、再びこちらに向かって走り出したコンちゃん。

8・夕暮れ・コンデュ駆ける 

幼い頃、人見知りだった彼女は、個性的な娘に育ちました。

私の背後で、ぴたっと止まると、

8・夕暮れ・コンデュ後ろ姿
 

再び体をくねらせて始動。

8・夕暮れ・再び駆ける 

栗毛のロブも一緒に走っていきます。

8・夕暮れ・続く 

長い肢が特徴。半兄や半姉の姿と、重なりました。

8・夕暮れ・コンデュ 

触発されて、キンカメも走り出しますが、

8・夕暮れ・駆ける 

どうも、キンカメちゃんは、まだ栗毛のロブちゃんのことをうっとうしく思っているらしく・・・・。

8・夕暮れ・来ないで 

「私のそばへ来ないで!」とお尻を向けます。

勢いよく走り続ける、キンカメ牝馬。

8・夕暮れ・キンカメ 

そっとコンデュイット牝馬のそばへ近づくと、

8・夕暮れ・近づく 

やがてグルーミングを始め、甘えるような表情さえ見せました。

8・夕暮れ・仲良し 

そして、寄って来た栗毛のロブちゃんを、再び威嚇。

8・夕暮れ・威嚇 

なんとも独占欲の強い、キンカメちゃん。

大らかなコンデュイットちゃんをロブちゃんにとられるのが嫌で、目を光らせているのです。

それでも、ロブは平気。

8・夕暮れ・仔馬たち 

そんな小さなことに負けてたまるか!

自分は、みんなの仲間だと信じ、そばを離れません。

たくましい馬たちの姿。

奥の放牧地では、今年出産しなかった母馬や新たに繁殖牝馬となった馬たちが、静かに草を食んでいます。

8・夕暮れ・放牧風景 

夜の闇の中も、こうして皆、仲間たちと共に、過ごしていることでしょう。




関連タグ : コンデュイット, キングカメハメハ, ゼンノロブロイ,

どんよりとした曇り空の下、雨でぬかるんだパドックから、ビシャッバシャッという音が聞こえてきます。

生後2日目のコンデュイット牝馬。元気いっぱい。


4・クロ・元気! 


母は、産後の回復が順調でなかったため、獣医さんに診てもらいながら子育て中。

どんなに体調が悪くても、気丈に乳を飲ませる姿に、頭が下がります。

私がミントキャンディを持っていることを知っていて、痛い肢をゆっくり動かしながらやって来ました。

コンデュイットちゃんも、一緒に来て、ぺったり。


4・クロ・コンちゃん 


飴をあげた後、まだそこを離れないクロちゃんに、脇に生えていた青草をあげようとしゃがむと、


4・クロ・クロちゃん 


緑の中に、ポッと明るいピンク色の花を見つけ、心が温かくなりました。


4・クロ・ピンクの花 


寒さで丈の伸びていない、ホトケノザでしょうか。

春の花たちが、これから辺りをいっぺんに賑わわせてくれると思うと、気持ちも上向きになります。

乾草のところへ戻った母についていくコンデュイットちゃん。

4・クロ・横から 


星のある鹿毛馬。お父さんは栗毛なので、いったい誰に似たのでしょうか。


4・クロ・顔 


母に甘えるように、いえ、いたわるようにも見えるのが不思議です。「ねえねえ、お母さん!」


4・クロ・お母さん! 


静かに草を食べる母の周りを、嬉しそうに跳ねまわる女の仔。


4・クロ・駆ける 


当たり前の母と仔のツーショットが、とても貴重に思える、目の前の彼女たち。


4・クロ・母と仔 


クロちゃんの具合が早く回復し、離乳の秋まで、この姿がずっと続いてくれるように祈りました。

関連タグ : コンデュイット,

まるで誰かに起こされたかのように、ハッと目が覚めた、といいます。

別室で、お産馬房のモニターテレビをつけたまま寝ていたリーダー。

その歩いてくる音と、「生まれそう」という小声に起こされ、私も飛び起きました。

時計は、午前2時40分。

(夕方、乳ヤニが両方ついたと言っていたクロちゃんのことか・・・。)

突然、心臓がバクバク鳴り出しました。昨年、難産の末、仔馬が亡くなってしまったクロちゃん。

汚れてもいい上着を重ね、少し遅れて、厩舎へ。

まだ真っ暗な空からは、しとしとと優しい雨が降っていました。

廊下にリーダーの姿はなく、クロちゃんの馬房の中で、酸素ボンベを持って座っている人の影が見えます。

傍らには、黒っぽい小さな馬体。

慌てました。急ぎ、手伝いに入ると、その仔馬はくたっとして動かず、一瞬またあの悪夢がよみがえります・・・。

その思いは、リーダーも同じでした。「いや!動いてる!」

酸素マスクの向こうで、首をもたげた仔馬は、やがて大きく抵抗し始め、 「自発呼吸できてる!大丈夫だ!」

少しだけ力が抜け、しかし、周囲に飛び散っている異様な赤い血に不安を覚えながら、産後の処理を続けます。

母馬のクロちゃんは、昨年と同じ態勢で藁の上に座り込んだまま。

リーダーが駆けつけた時には、すでに仔馬の体が半分出ていたとか。

ほぼ自力で産んだものの、その途中で何かあったのか、通常より出血の目立つ馬房。

「こっちも生まれるんだよ!」

隣のお産馬房では、座って仔馬の肢が出かかっている母馬の姿あり!

なんと、ダブル出産!

両方をにらみながらの対応となり、カメラを向ける余裕もありませんでしたが・・・・。

どうやら落ち着いているクロちゃんの様子に、一息をつきました。

コンデュイットの鹿毛の牝馬。

4・コン・誕生後 

1時間近く、立とうともがいては休憩していたその仔も、

とうとう立ち上がります。

4・コン・立った 

心配したクロちゃん。後産は普通に落ちたものの、何らかの原因で陰部が赤く腫れていました。

それでも、苦しい素振りはいっさい見せず、時折わが仔をぺろぺろとなめる様子に、こちらが励まされるくらい。

4・コン・なめる母と 

本当は、痛みがあったことでしょう。

立ち上がった仔のそばへスッと体を向けると、「飲みなさい」というふうに、じっとしています。

4・コン・クロちゃん 

仔が乳を飲むようになるにはまだ早い時間。

しかし、昨年、我が仔に乳を飲ませることが出来なかったクロちゃんにとっては、待ちに待った時間だったのかもしれません。

4・コン・乳を探す 

隣の仔馬が起立するのを確認して、私は家へ戻りました。

少し明るくなった空からは、まだ細かい雨粒が落ちています。

産後の状態を今しばらく観察しなければいけませんが、今年はなんとか迎えることができた、クロちゃんの新しい命。

しっかり守りたい、そう思いました。

関連タグ : コンデュイット,