Mr.Greeley’08♂

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■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・03-30  ※健康そのもの
 ・03-29  ※母の愛
 ・03-27  ※帰郷
 ・03-26  ※朝日にきらきら
 ・03-24  ※オルフェーヴルの栗毛の牝馬、誕生

昨日の勝利に引き続き、今日も、生産馬が1頭、初勝利をあげました。

京都第2レース、3歳未勝利戦、ダートの1200メートル。

2008年1月31日生まれのMr.Greeley牡馬、サクセスリアンです。

5馬身差の圧勝。圧倒的1番人気にこたえる、堂々たるレース。

そのレースを見た誰もが、最後は安心して、彼を見つめたことでしょう。

しかし、私たちは、彼の勝利を、いつもとは違う特別な思いで、かみしめていました。

リアン。フランス語で、絆。

彼にこの名が付けられたのには、深い訳があります。

幼い頃のリアン、Mr.Greeley牡馬は、栗毛が美しく、気品のある馬でした。

4・リアン・2008年2月1日
 

それでいて人懐こく、やんちゃ。

4・リアン・2008年2月3日
 

4・リアン・2008年3月1日
 

”優秀な血統のお坊ちゃま!”として、一目置かれながら、すくすくと育っていました。

4・リアン・2008年5月10日
 

それが、夏頃からでしょうか。

時折、お腹が痛い仕草を見せるようになったのです。

獣医さんに診てもらったり、様子を見たり。

「腸に原因がありそうだが、成長を待たないと、術がない」ということで、それから、はっきりしない敵との長い戦いの日々が始まりました。

なんとなく痛そうな素振りをするGreeleyくん。激痛ではなく、何かを訴えるように・・・。

青草を控えるように言われ、口かごをつけた日もあります。

「なぜ、僕だけ食べさせてくれないの?」と、悲しそうな目をするGreeleyに耐えられず、放牧地に行けなかったことも。

いつか激痛が走り、動けなくなってしまうのではないかという不安と戦いながら、なんとか長い冬を越し、彼が1歳になった時、手術。

腸の一部が、生まれながら奇形だったのではないかという見解で、バイパスを通す処置が施され、入院したまま経過を見ましたが・・・・。

再び痛そうな素振りを始めたGreeleyに、今度は、そばについていたリーダーが追い込まれました。

「もうダメなら仕方ない・・・」

電話口から聞こえるその言葉に、どうしても納得がいかず、家を飛び出した私。

入院先へ子供たちと急ぐと、そこには一見悲しそうな、でも強い目で「帰らせて」と訴えるGreeleyの姿がありました。

「なんで?大丈夫だよ。元気になるよ!」

直感でしゃべる私に加えて、担当獣医さんが切々と説いてくださり、やっと前向きに考え始めたリーダー。

それはそうです。馬として生きるのではなく、この仔は、競走馬として、過酷な道を歩んでいかなくてはならないのです。

勝つ見込みがない馬を生かすわけにはいかない。オーナーに迷惑はかけられない・・・。

生まれた時から、見に来られていた調教師さん、オーナーに、すべてを話しました。

すると、皆さんが温かく答えてくださいました。「頑張ろう!」「任しとけ!」

・・・・あれから、2年。

この仔の勝利は、馬を愛するたくさんの人の強い絆によって、もたらされたものです。

周りよりも成長が遅れてしまった彼のために、じっくりと時間をかけて、調整してこられた厩舎の方々。

温かく見守り続けてくださったオーナー。

獣医さん。育成牧場の方々。

たくさんの方の力で、彼はここに生きています。

大きな大きな1勝。本当に感謝しています。

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「クワッ、クワッ、クワッ・・・」 約8ヵ月ぶりに聞く、懐かしい声に誘われて、川の方へ歩いていくと、

11・遡上・オジロワシ
 

「あっ、オジロワシ!」

上空を旋回するオジロ。

川原に降りて、カラスをけん制しながら魚をついばむのは、まだ黒っぽい若鳥。

「あっ、あれは!」

対岸の木の枝には、白いラインがはっきりとしたオオワシ。

11・遡上・オオワシ
 

人間の姿に気付くと、大きな羽をゆっくりと上下させ、悠々と飛び去っていきました。

11・遡上・オオワシ飛翔
 

あちらにも、こちらにも。

今年は、11月になって、川を遡上する鮭の数が増えたせいか、今までに見たことのないほどの数のワシたちが、集結しています。

川をのぞいてみると・・・・、いました。

11・遡上・サケ
 

浅瀬で、上流に向かうための英気を養っているのか、それともここで産卵しようとしているのか、無数の鮭たちの姿。

体がぼろぼろになっても、故郷の川の上流を目指して、さかのぼるシロザケ。

彼らがここで生まれ、川を下ったのは、数年前。

大海原を回遊し、再びここへ戻ってくるまでに、私は何をしていただろう。

地球の端からやって来る鳥や大きな海を泳ぎ回る魚たちと比べると、人間は、なんて小さな存在だろう。

11・遡上・川
 

きらきらと光る川や真っ白く雪化粧した日高山脈を眺めていると、ついついそんな気持ちになります。

11・遡上・山脈
 

悠久な大自然の営み。

しかし、鮭が生まれた川に戻ってくる率は、たったの5パーセント。

数年の間に、運悪く敵に見つかったものや弱いものは、淘汰されていく運命。

それだけに、目の前にいる鮭たちが、選ばれし、特別な存在にも見えてきます。



・・・・さて、そんな中、今日は、休養していた3歳馬を、育成牧場へ戻す馬運車に乗り込みました。

実は、その牧場で調教を積んでいた2歳生産馬が、本州へ出発するという情報を得たので、見送りがてら。
 
馬運車を降りると、突き刺すような北風が吹き付け、薄着で来てしまったことを後悔するはめになりましたが、

11・遡上・アイニー
 

お目当ての2歳Mr.Greeley牡馬は、馬房の中で馬着をはおり、じっと出発の時を待っていました。

11・遡上・Mr.馬房
 

彼は、会うたびに、こちらをじっと見て、甘える仕草をするので、「覚えているんだろう」と勝手に思い込んでいます。

今日は、手のひらをペロペロ。

記念撮影をさせてもらうと、また成長した部分を感じました。

11・遡上・Mr横 

しかし、まだ時間をかける必要があるとか。

栗東へ向かう前に、福島で、もうひと調教。

約束の時間より少し遅れ、やって来た業者の馬運車に、縄もくしをつけて、向かいます。

11・遡上・出発
 

相棒の2歳馬がなかなか乗り込まないので、じっと待っていましたが、

11・遡上・順番を待つ
 

それでも拒否する相棒にかわり、先に乗車。

そして、相棒も無事乗り込み、とうとう出発していきました。

北海道を出て、本州へ。

それは、成長しながら川を下りていった鮭の稚魚が、いよいよ大海へ出て行く姿と重なります。

これから始まる苦難の道。

彼は、それを栄光にかえられることができるだろうか。

生まれた北の大地に帰り、子孫を残す、数パーセントの馬になれるだろうか。

生産馬を送り出す時、思いはいつも一緒。

頂点を極めることが出来るのは、ほんのわずかな馬だとわかっていても、それが、いつも自分が育てた馬であってほしい。

冬の足音が聞こえ始め、2歳馬のレースもどんどん進み、「まだまだ」と思いながら、一方で焦る気持ちも沸いています。

11・遡上・馬運車出発
 

今日は、どうしても、動き出した馬運車が見えなくなるまで、その場を離れることが出来ませんでした。

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1歳の生産馬3頭が、相次いで、牧場を巣立っていきました。

4日の午後移動した、ジャングルポケット牝馬。

11・見送り・ジャンポケ 

昨日、出発したのは、Mr.Greeley牡馬と、

11・見送り・Mr 

Orientate牝馬。

11・見送り・Ori 

これで、1歳の生産馬の移動は、すべて終了です。

「あの馬たちは、どうしているだろう・・・」気になるのは、その後の各馬の状況。

Mr.Greeley牡馬の移動先には、ディープインパクト牝馬が先に入厩しているので、ふと思い立ち、馬運車で育成牧場まで同行することにしました。

片道1時間の道のり。出る前は、晴れ間もさしていたのに、徐々に雲行きが怪しくなり、到着地は小雨。

朝は、どしゃ降りと聞いていたので、「それよりは、いいか」と、気を取り直し、外へ。

新しいスタッフの方にひかれていく、Mr.Greeley

11・見送り・到着 

それを見守る、新しい仲間たち。

11・見送り・厩舎の馬たち 

近付くと、どの馬も澄んだ瞳をして、1頭1頭、いい顔をしていました。

本来なら、サンシャインパドックに放れている時間ですが、雨なので、運動していない馬は、みな厩舎に入っていた模様。

そして、「あっ!!」

11・見送り・ジャンポケ姉 

「そうか、まだ、いたんだね」忘れられない強烈な顔の持ち主。2歳のジャンポケちゃん。

1歳ジャンポケ牝馬の全姉は、まだここに残っていました。

もう1頭。

11・見送り・フジキセキ 

ジャイアントとあだ名を付けたくなるような、この顔。2歳フジキセキ牡馬。

この2頭のほかは、すべて、トレセンやその近辺の牧場へ移動した様子。

会えない寂しさよりも、デビューへの期待の方が、ふくらみます。

そして、離れの厩舎には・・・、1歳ディープインパクト牝馬!いました!

扉の網越しに声をかけると、すぐに分かったよう。

廊下に出していただくと、きちんと手入れされた、つやつやのディープがいました。

11・見送り・ディープ 

訪ねてきた私より、担当の厩務員さんに、甘える仕草。

相当、念入りに手をかけてくださっている様子で、嫉妬する反面、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

「愛される馬に育ってくれて、良かった・・・」

持参したニンジンを、最初はけげんそうに。そして、段々と喜んで。最後は、前掻きしながら、ペロリ。

いつまでも去りがたい、ディープとの再会。

外では、雨の中、2歳馬の調教準備が始まっていました。

ジャンポケ姉ちゃん。

11・見送り・ジャンポケ2歳 

霧でけむる育成牧場の、屋内走路へ。

11・見送り・調教 

彼女の背中には、オーナーや調教師さんの夢と共に、私たち生産者の思いも、いっぱい詰まっています。

焦らず、ゆっくり・・・。「頑張れ!」そう声をかけ、静かに見送りました。

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昨日、離乳した、早生まれの仔馬。

今朝は、厩舎脇のパドックに牡・牝別に放しました。

一晩中、母を求めて鳴き続け、声がかれてしまった馬もいる中で、比較的元気な馬が一頭。

皆が、パドックをそぞろ歩きする中、にょきっと顔をのぞかせたのは、Mr.Greeley牡馬でした。

8・離乳2日目・Mr. 

以前から、ちょっと個性的な馬だなぁ・・・と思っていましたが、こんな時、本性が現れます。

飄々と草を食べる相棒につられて、一緒にいる牡馬もムシャムシャ。

8・離乳2日目・牡馬 

仲間と共に過ごす中で、優しかった母を忘れるしかありません。

8・離乳2日目・牡馬2 

気まぐれな雨が、降ったりやんだりする一日。

一番遠くの放牧地に放れた、母馬たちは、といえば・・・。

最初、出入り口付近を行ったり来たりしていましたが、やがて、奥へ移動して、草を食べ始めました。

「落ち着いたかな」と思ったところに、低いいななきと共に、駆けてくる馬が一頭。

8・離乳2日目・Mr母 

どうしてもあきらめきれず、出入り口付近に、また戻ってきたのは、皮肉にも、Mr.Greeley牡馬のお母さんでした。

8・離乳2日目・母捜す 

初めての仔。

今年、初めて母となった彼女にとって、我が仔は、宝物だったに違いありません。

まさか、その我が仔と、離れる日が来るなど、思いもしなかったのでしょう。

8・離乳2日目・母の目 

いつまでも、仔を探し歩く姿が悲しく、時々強く降る雨の音が、その彼女の寂しそうないななきをかき消してくれるのだけが、今日は唯一、救いに感じました。

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新しい仔馬が生まれると、そちらにばかり目が行ってしまいますが、「僕も忘れないでよ」と歩いてきたのは、Mr.Greeleyの牡馬です。

Mr.Greeley08来る Mr.Greeley08アップ

母馬のお腹に入って、昨年末、アメリカから空を飛んでやって来ました。

無事に生まれた瞬間、ホッとしたのは言うまでもありません。

彼は、生まれながらのやんちゃ坊主。

人間が大好きで、ひとたび放牧地に入れば、服を引っ張ったり、立ち上がったり。

遊びたくて仕方がないようです。

Mr.Greeley08顔

真冬に生まれたので、びっしり生えていた毛。今ようやく、目の周りを中心に、顔の大部分が抜けてきました。

額の白い部分も、引っ張ると、面白いように抜けます。

ぶちぶちと引っ張っていると、相棒が来て、お尻をカプッ。

怒ったGreeleyジュニアは、威嚇して、そのまま走っていってしまいました。

そして、母親を見つけて、授乳タイム。

Mr.Greeley08母仔

大人っぽくなったなぁと思っていたら、まだまだ子供なんですね。

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