北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・03-18  ※瞬く間に
 ・03-13  ※細面と丸顔
 ・03-12  ※春の躍動
 ・03-11  ※広くて快適!
 ・03-10  ※ゴールドアリュールの牝馬、誕生

5月に入りました。新馬戦開始まで、あとひと月を切り、今年も、2歳馬たちが注目を集める頃となりました。

先月開催されたJRAブリーズアップセールでは、一昨年生産したアルデバランⅡ牡馬が、上場馬74頭中、8番目の高値で取引され、早速の活躍が期待されます。

それに負けじと頑張っているのは、バランくんと同じグループだった”白眉毛タキオン”こと、アグネスタキオン牡馬。

函館デビューに向け、産地馬体検査を済ませました。

育成牧場では、ここまで順調に調教が進んでいるようで、競馬場へ姿を現す日もそう遠くないかもしれません。

そして、その年唯一のディープインパクト産駒の牡馬も、”期待の星”。

数々の誌面に、写真付きで紹介されるようになり、”わくわく度”大幅アップの存在に。

今日は、連休のお客さんを空港へ送る途中、育成牧場へ寄り道する機会に恵まれ、その彼に会うことが出来ました。

あいにくの雨模様だったため、厩舎の中での見学となりましたが・・・・。

5・カサノヴァ 

大柄なディープくん。

5・2歳・カサノヴァ顔 

おっとりした顔はあいかわらずでも、駆けるとセンスの良さは抜群だとか。

競馬場へ行けなかった全姉の分まで、どうか順調に走ってくれますように。

5・2歳・カサノヴァ後ろ 

また、その年の一番末っ子だったアグネスタキオン牡馬。

5・2歳・カッシーナ顔 

こちらは、真面目にきびきび走るタイプだそうです。

気性が勝った馬でもあり、その点がレースでうまく引き出せれば・・・。

5・2歳・カッシーナ 

そのほか育成した馬たちが次々と出てくる中、生産馬の牡馬2頭の姿が見えないので聞くと、すでに移動した後でした。

栗毛のネオユニヴァース牡馬は、所属する栗東トレセン近郊の牧場へ。

漆黒のリンカーン牡馬は、ホッカイドウ競馬からデビューすることになり、門別へ。

牝馬は、プリサイスエンド牝馬が、美浦近郊への移動を前に、こちらで調教中。

5・2歳・ダンス 

懐かしい顔です。

5・2歳・ダンス顔 

当歳や1歳の頃と比べると、また一段と大きくなり、もうすっかり”お姉さま”。

幼い頃からの相棒、栗毛のネオユニヴァース牝馬は、本州の育成牧場で上々の評判と聞きます。

どの馬も、それぞれの持てる力をレースで十分に発揮できれば、結果がついてくるはず。

あとは、トレセンで待つ厩舎の方々に夢を託し、輝く時をただひたすら待ちたいと思います。

スポンサーサイト

関連タグ : アグネスタキオン, ディープインパクト, ネオユニヴァース, リンカーン, プリサイスエンド, アルデバランⅡ,

2010年生まれの生産馬の中で、移動の時に、一番てこずったのが、リンカーン牡馬でした。

小さい頃から、好奇心旺盛なやんちゃ坊主。

それでも人間の指示はきちんと聞けるので、心配していなかったのですが、

昨年の秋、育成牧場へ移動する前に写真を撮ろうとすると、てこでも動かず。

なんとか馬運車に乗せて、移動していった経緯があります。

行った先でも、「降りない」「進まない」「入らない」の頑固ぶり。

一時は、「どうなることやら」と心配した問題児が、ついに現れました。

1・育成2・リン
 

「いやぁ、いいんですよね」

厩舎長さんからは、移動後しばらくして聞いた言葉と、同じ言葉が返ってきて、一安心。

当初、迷惑をかけたにもかかわらず、運動を始めると、なかなかの動きを見せ始めたようで、楽しみな存在になってきました。

思い返すと、初めての整歯の時も、暴れていた馬。初めて何かをする時に、どうしても、頑固になってしまう性格なのでしょう。

壁を乗り越えれば、後はポンと一直線。そうなってくれるよう、願います。

1本目の坂路を終えて、2本目の坂路へ。

1・育成2・リン2本目へ
 

小顔で、きりっと男らしい顔は、また少したくましくなっているように感じました。

今度は、併せ馬。

1・育成2・リン坂路
 

隣の2歳馬は、以前のような覇気が無くなったとかで、調教にも試行錯誤を重ねているようです。

デビューまで、早いものでもあと数ヵ月。

育成牧場では、そこに持っていくまでの長い時間をどのように費やすか、1頭1頭に合わせたメニューを考えています。

話を聞きながら、これまでの経験と知識を重ね、日々馬と対する牧場の方々の努力には、頭が下がりました。

さて、馬場に入り、ゲート通過。

1・育成2・リンゲート
 

問題なく、メニューをこなしたリンカーン牡馬が、戻ってきました。

1・育成2・リン馬場にて
 

みんなと同じように、手入れをしてもらいます。

1・育成2・リン手入れ
 

クリッとした大きな目。これからも、自分のペースで一歩ずつ歩んでくれるでしょう。

同じく生産馬である、プリサイスエンド牝馬は、別の厩舎で会うことができました。

1・育成2・プリサイス
 

中期育成をしたフジキセキ牝馬。

1・育成2・フジキセキ牝
 

ブラックタイド牡馬も、順調です。

1・育成2・タイド
 

今後の成長を楽しみにしつつ、まだ遠い春を待ちたいと思います。

関連タグ : リンカーン, プリサイスエンド, フジキセキ, ブラックタイド,

こちらは、日曜の未明に降った雪で、ますます白くなった放牧地。

12・育・当歳馬雪中にて
 

土曜の朝は、この冬一番のマイナス15℃を記録するなど、厳寒の日が続いています。

今日も、最高気温がプラスにならない真冬日でした。

冬毛がびっしりと生えた当歳馬たちは、ふかふかの雪であし抜きの良くなった大地を、元気に駆け抜けています。

さて、同じ北海道・日高地方といえど、場所によっては、雪の降り具合がまったく違うらしく・・・。

車で1時間半少々走った、この育成牧場辺りは、ほとんど雪が積もっていません。

12・育・ディープ出動
 

これは先週火曜の画像ですが、今週も雪はほとんどないとか。

そんな中調教に励んでいるのは、昨年生まれた1歳馬、ディープインパクト牡馬です。

10月にこちらへ移動してから、順調に運動が進んでいます。

「あれ、うちから行った馬ですよね」と厩舎長さんに確認して、急いで追いかけましたが、

よく見ると、こちらでは、5月生まれのアグネスタキオン牡馬が出てきていて、

12・育・タキオン牡
 

「うわっ!どうしよう!」

とりあえず、グッドタイミングで調教の始まったディープに専念することを決め、静かに見守りました。

12・育・ディープ馬場にて
 

角馬場で体を動かした後、ほかの2頭と共に、コースへ入るディープ。

互いに距離を空け、単走でキャンター。極力邪魔にならない位置から見ていると、あっという間に終わってしまいました。

12・育・ディープコースを出る
 

反抗もせず、ひたすら真面目に走っている印象。

角馬場では、常歩でじっくり乗られ、最後はゲートもすんなりと。

12・育・ゲート練習
 

きっと最初は緊張しただろうな・・・と想像しながら、ここまでの努力をたたえたい気持ちでいっぱいになります。

12・育・調教終了
 

洗い場で馬具を解かれると、なんだかホッとした表情のディープ。

12・育・洗い場
 

「君も、ここでしっかりとメンバーの一員になってるね・・・・」

12・育・ディープ顔
 

厩舎に戻ると、やはりこの育成牧場で育成中の1歳ネオユニヴァース牡馬やリンカーン牡馬は、外に出された後で、すでに馬房内に入れられており、残念でしたが、

違う厩舎へ移動すると、ついこの間までうちにいた懐かしい面々に再び会うことが出来ました。

生産馬、プリサイスエンド牝馬。

12・育・プリサイス牝
 

預かっていたブラックタイド牡馬。

12・育・タイド牡
 

フジキセキ牝馬。

12・育・キセキ牝
 

ゼンノエルシド牡馬。

12・育・エルシド牡
 

ダイワメジャー牡馬。

12・育・メジャー牡
 

みんな1ヵ月から2ヵ月の間に、また立派に成長している様子。

進度の差こそあれ、それぞれに頑張っていることがよく分かりました。

もう一度、先ほどの厩舎に戻り、写真を撮れなかった2頭の生産馬のもとへ。

皆、運動や手入れが終わり、昼前の飼い葉をもらったばかり。

ネオくんは、びっくりして顔をあげた後、近付いてきてくれ、どうやら覚えている表情。

12・育・ネオ牡
 

調教の動きも良く、現時点では、タキオン牡馬と共に、目をひく1頭のようです。

出発前に困らせてくれたリンカーン牡馬。

12・育・リンカーン牡
 

この仔は、学習してしまえばなかなか良いそうで、今ではすっかりここに慣れ、真面目に走っている様子。

生まれてから1年半。初めて違う場所へ移動し、今までとはまったく違う生活が始まった彼ら。

私たちのもとを去り、少し遠い存在に感じながらも、”うちの仔”として見守る愛情は変わりません。

「来年もまた会いに来よう・・・」そう思いました。

関連タグ : ディープインパクト, アグネスタキオン, プリサイスエンド, ブラックタイド, フジキセキ, ゼンノエルシド, ダイワメジャー, リンカーン, ネオユニヴァース,

2日間で、3頭の1歳馬が出発していきました。

昨日は、昨年の10月からまる1年預かったフジキセキ牝馬。

10・移動・キセキ牝 

親仔でやって来て、母だけ連れて帰られたため、いつまでも寂しそうに鳴いていた記憶が蘇ります。

少し内気な性格だったけれど、徐々にこちらに気を許してくれるようになり、堂々と落ち着いた仔になりました。

10・移動・キセキ馬運車へ 

彼女の相棒として、同じ時期に離乳した、プリサイスエンド牝馬。

10・移動・プリサイス見送り 

1歳牝馬は次々と移動していき、最後に残っていたキセキちゃんともお別れ。

動き出した馬運車から聞こえてきた「ヒヒヒヒーン」といういななきに応え、大きな声で鳴き返していました。

でも、ご心配なく。彼女も、同じ育成牧場に、今朝、出発していったのです。

10・移動・プリサイス横 

お天気に恵まれなかったのは、残念でした。

10・移動・プリサイス馬運車 

小雨の降る中、馬運車へ向かうと、1歳厩舎へ移動してきた、当歳早生まれ4人娘がお見送り。

北向き窓からは、ゴールドアリュール牝馬とカンパニー牝馬。

10・移動・アリュール&カン 

南向きの窓からは、草の実を前髪にいっぱい付けたハーツクライ牝馬と、

10・移動・ハーツ 

ディープインパクト牝馬。

10・移動・ディープ牝 

まだひと回りもふた回りも小さな彼女たちですが、ちょこんと窓から顔を出し、先輩の退厩を見守ります。

当歳馬には、10月から、新しい仲間も加わりました。

ホワイトマズルの牡馬。

10・移動・マズルくん 

彼は、なんともいえず穏やか。初めてやって来たにもかかわらず、まったく動じず、太い性格をしています。

今から、牡馬グループとの合流が楽しみなところ。

さて、午後からは、昨年の3月に生まれた、リンカーン牡馬が出発ということで、最後の放牧風景を撮っておきました。

10・移動・リンカーン放牧地 

無心で草を食む、リンカーン牡馬。

小さい時は、わんぱくだったリンくん。

10・移動・メジャー&リン 

負けん気は今でも変わりませんが、新しいことに臆病で頑固な性格・・・。

昼前に手入れをすることになり、人の気配を察知して、出入り口を見つめるリンくん。

10・移動・リン顔 

駆け出していく辺りは、とても賢く良い仔でしたが・・・・。

10・移動・リン集牧 

案の定、洗い場に入るのを嫌がり、ひと騒動。

写真を撮るために外へ出るのも、断固拒否。

馬運車へは、後ずさりで入れるという裏技を使い、なんとか出発にこぎつけましたが、到着した先でも、「降りない」「進まない」「入らない」のあれやこれやで、すっかり先方の手を焼かせるはめになってしまいました。

精神的に、成長してくれることを願います。

どんどんと移っていく1歳馬。明日は、黒鹿毛ネオユニヴァース牡馬と、生産馬では最後となるディープインパクト牡馬の出発。

明るい太陽の下で送り出したいものだと、空を眺めて思いました。

関連タグ : フジキセキ, プリサイスエンド, リンカーン, ホワイトマズル, カンパニー, ゴールドアリュール, ディープインパクト, ハーツクライ, ネオユニヴァース,

先週、1歳馬の整歯を行いました。

5・整歯・ネオ
 

初めての整歯に、戸惑いを隠せない若駒たち。

こういう時こそ、その馬の性格が最も現れます。

一番時間を要したのが、リンカーン牡馬。

5・整歯・リンカーン
 

緊張して、反抗しようとする様子に、「彼は、普段からうるさいんですよ」と、解説しかけたところ、

「彼が、一番ナーバスだね」と、馬歯科医さん。既に、お見通しでした。

大きな馬を相手に、ひとつも動じず、ある時は優しく声をかけ、ある時は厳しく注意し。

生まれた国の馬文化の違いでしょうか。

いつも、その見事な扱い方には、感心させられます。

たとえ相手が自分より大きくても、怖がってはいけない。自分(人間)が上であることを示すために、堂々と・・・。

そんなふうに、目で見て感じました。

とても私には、すぐに出来そうもありませんが、常に意識したい、そう思います。

ディープインパクト牡馬。

5・整歯・ディープ
 

「父ディープインパクトは、とてもおとなしい。でも彼の仔は、うるさいのが多いね」

最初はおとなしかった、うちのディープくんも、だんだんと立ち上がるようになり、例にもれず。

遅生まれのアグネスタキオン牡馬。

5・整歯・遅生まれタキオン
 

彼も少々手がかかりましたが、歯科医さんの見事な腕前に、やがて静かになっていました。

さて、歯もきれいに整い、昼夜放牧に慣れてきた馬たちは、このところ元気いっぱいです。

早生まれ組も、

5・整歯・リン&タキ
 

5・整歯・黒ネオ&メジャー
 

遅生まれ組も、

5・整歯・エルシドたち
 

牡馬らしく、相撲をとったり、追いかけあったり。

5・整歯・エルシド&ディープ
 

ゼンノエルシド牡馬とディープインパクト牡馬が、レスリングを思わせる、迫力ある戦いを繰り広げているな、と思ったら、

5・整歯・エルシド&ディープ2
 

どこからともなくサウスヴィグラス牡馬も参戦。

5・整歯・ヴィグ参戦
 

ディープくん、「ここはいったん、引き上げるか」と、退去。

5・整歯・退去
 

「そっちのおいしそうな草、ちょうだい」と、人間のところへやって来て、ムシャムシャ口を動かしていました。

5・整歯・草食むディープ
 

食べ盛りの1歳。頼もしい1歳です。

関連タグ : リンカーン, ディープインパクト, アグネスタキオン, ゼンノエルシド, サウスヴィグラス,