北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて
 ・06-01  ※ベストパートナー
 ・05-31  ※2歳戦を前にして

 土曜日の中京メインレースで、父シンボリクリスエスの4歳牡馬、サクセスグローリーが勝利しました。

 「調子が良い」と聞いていましたが、最後の直線、数馬身差を保って突き進んでいく姿を見るまでは、ドキドキ。

終わってみれば、「やっぱり強かった!」と、誇らしい気持ちでいっぱいになりました。

あっという間にオープン馬へと駆け上がった全兄に比べれば、地道にこつこつ勝ち上がっている印象のグローリー。

息の長い活躍を、期待しています。

1歳時を振り返ると、みんなより一回り大きい体で、先頭を走るのが大好きでした。

12・優勝・グローリー1歳9月
 

前向きな性格と、恵まれた体格。

12・優勝・先頭
 

彼が競馬場をわかせる姿を、何度もイメージしたものです。

12・優勝・立ち止まる
 

人懐こい性格で、どこへ行っても、人気者。

12・優勝・グローリー
 

ちょっと”天然”な雰囲気が、競走成績にも表れているような気がして、憎めません。

12・優勝・グローリー横顔
 

準オープン馬となり、これからが正念場。

12・優勝・出発前
 

5歳となる来年が、充実の年となるよう、願っています。

年が明ければ17歳になる母は、晴天に恵まれた昨日、放牧地で、気持ち良さそうに、昼寝をしていました。

12・優勝・母寝る
 

真っ白な日高山脈と青い空。

12・優勝・あれ?
 

暖冬といわれる今年は、まだ、暖かい草の上での昼寝が可能です。

お祝いのニンジンも、座ったまま、ボリボリ。

12・優勝・ニンジン
 

穏やかな冬の日。

繁殖牝馬として、昨年、第8子となるハービンジャー牡馬を出産し、無事に育て上げたお母さん。

高齢になるにつれて、後肢球節の沈下が進み、歩行が少しずつ困難になってきました。

今は、空胎馬のグループで、過ごしています。

立ち上がって、「まだ、ニンジンあるんじゃないの?」と、見つめる母。

12・優勝・母
 

体は衰えても、目には威厳があります。

12・優勝・目
 

そばを流れる川から、バシャッという音がしました。

傷ついてボロボロになりながらも泳ぐ、シロザケの姿。

12・優勝・鮭
 

12月も半ばとなり、もういないと思っていた鮭が、まだ生きていました。

故郷の川に戻り、子孫を残す鮭の姿は、馬たちと重なります。

大海原へと飛び出していった子どもたちが、大きくなって、また戻ってくる。

どちらも、それは、ほんの一握り。

さあ、準オープンです。

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関連タグ : シンボリクリスエス, ハービンジャー,

 日曜日、福島6レースで、父サウスヴィグラスの4歳牡馬、サウスキングが勝利しました。

当歳の12月から1歳の9月まで、約9ヵ月預かった、中期育成馬。

4年前に、当歳でここへやって来た時は、やんちゃな生産馬3頭と同じグループに。(アリュール・タイド・クリス・ヴィグ)

12・育・当歳馬雪中にて
 

最初は、みんなから”よそ者”扱いされていた彼が、徐々に仲良くなり、いつも元気いっぱいに遊んでいた様子が、昨日のことのように思い出されます。

12・新・アリュール&ヴィグ
 

12・新・追われて
 

実は、この4頭のうち3頭が、中央で勝ち上がり、1000万円以下のクラスに揃いました。

あの頃の仲間たちが、共に同じクラスまで上がってくれたことに、感慨を覚えます。

ここまでの道は、決して平坦ではありませんでした。

デビューは3歳の5月と遅れ、中央5戦未勝利で南関東に移った、サウスキング。

大井で3勝をあげ、中央復帰後いきなり勝利するも、4歳の夏の編成で、再び降級。

待ちわびた勝利でした。

たとえ3歳未勝利で終わっても、粘り強く頑張れば、こうして上がって来られる・・・。

そんな勇気を与えてくれます。

共に育った、父ゴールドアリュールのサクセスラディウスも、同じように、地方・園田から中央復帰を果たし、その初戦で勝利。

1・草・アリュール
 

2・牡・両サイドから
 

今は、北海道の育成牧場で、次のレースに向けて、英気を養っています。

華々しく勝ち上がっていく馬たちと比べると、まったく目立ちませんが、そうやってじっくり戦っている馬にも、拍手を送りたい思い。

一番体が大きく、気も強かった父シンボリクリスエスのサクセスグローリーも、次のレースに備えていることでしょう。

6・1歳・クリスとヴィグ
 

そして、中央デビューが叶わなかった父ブラックタイドの牡馬は、立派な馬場馬(乗馬)になったと聞いています。

9・タイド・木に興味
 

年が明ければ、5歳となる旧友たち。

9・タイド・ヴィグ手入れ
 

それぞれの場所で、また力強く生きていってくれることを願っています。

パソコンの中に眠る、数々の画像を引っ張り出しながら、色々なことを思い出しました。


関連タグ : サウスヴィグラス, ゴールドアリュール, シンボリクリスエス, ブラックタイド,

 忙しさに加え、カメラの故障という不運が重なり、ひと月もの間、更新がストップしてしまいました。

日々が経過するうちに、心配して連絡をくださる方が増え、続けることの大切さを痛感。

たった一人でひっそり始めたブログですが、いつの間にかたくさんの方々に支えられていることに改めて感謝して、また始めていきたいと思います。

この一ヵ月は、とても暑い夏でした。

7月下旬、暑さと共に始めた当歳馬の昼夜放牧。

最初の頃は、夕方になると、いつものくせで、出入り口に集結していた馬たち。

8・昼夜・栗オルあくび
 

元気いっぱいだった栗毛のオルフェーヴル牡馬も、大あくび。

8・昼夜・栗オルあくび2

 「厩舎で、休みたーい・・・」

8・昼夜・休みたい
 

みんな、アブを払いながら、憂鬱そうな顔をしています。

あきらめの早い、遅生まれ組の写真を撮っていると、やっと誰かが動き出し、放牧地の奥へと戻っていった面々。

8・昼夜・遅生まれ
 

次に、早生まれの仲良しグループを写していると・・・。

8・昼夜・早生まれ
 

いつの間にか、また出入り口に集合している、中生まれ組。

8・昼夜・フラッシュ
 

「ねえねえ」と、栗オルくん。

8・昼夜・栗オル
 

気休めに水遊びを始める、エイシンフラッシュ牡馬の母。

8・昼夜・水遊び
 

しばらくすると、またあきらめたように、放牧地の奥の方へ。

8・昼夜・帰る
 

気付いた栗オルくんも、

8・昼夜・栗オル帰る
 

遅れまいと、猛ダッシュ。

8・昼夜・ダッシュ
 

今年は、本州の夏を思わせる、こうした蒸し暑い日が何日も続きましたが、ここ一週間で、急に朝晩冷え込むようになりました。

夜は、窓を閉めなければ、寒いほど。

このまま、秋が来るのでしょうか。

そして、現役の競走馬たちは、この1ヵ月、毎週、誰かが勝ち星をあげてくれました。

8月2日、小倉7レース・ダート1700mのサクセスグローリー。

シンボリクリスエスの4歳牡馬。

8・1歳・クリス
 

8月8日、小倉7レース・芝1200mのスーパールミナル。

ゼンノロブロイの3歳牝馬。

9・栗・洗い場3
 
 
8月16日、小倉6レース・芝2000mのクリスバローズ。

5ヵ月預かった、父ディープインパクトの3歳牡馬。

9・整歯・青鹿毛ディープ3
 

8月22日、札幌7レース・芝2000mのシップーコウライ。

約11ヵ月預かった、父バゴの3歳牡馬。

9・母・バゴ顔
 

携わった馬たちが、ゴール板を1着で駆け抜ける姿は、本当に嬉しいものです。

それぞれの馬たちの、あの頃の性格を振り返りながら、今、どんなふうに過ごしているのかと、思いをはせる日々。

秋の気配の牧場は、これから当歳馬の離乳や1歳馬の移動が始まっていきます。

8・昼夜・今
 

新たな思いで、彼らの記録を残していきます。

8・昼夜・シルエット






関連タグ : オルフェーヴル, バゴ, シンボリクリスエス, エイシンフラッシュ, ディープインパクト, ゼンノロブロイ,

 この顔に見覚えあり!

2・育成・キン♂
 

そうです。2012年生まれの2歳キングカメハメハ牡馬。

やんちゃなキンカメくん。

昨日、育成牧場へ立ち寄る機会があり、約5ヵ月ぶりに生産2歳馬たちと対面してきました。

まずは、サンシャインパドックに何頭か出ているというので近付くと、1頭の鹿毛馬がこちらを向いて大騒ぎ。

柵を蹴ってガンガン音を立てたり、伸び上がって頭を出そうとしたり。

「あれ・・・、見た顔だなぁ。もしかして、キンカメ!」

間違いありませんでした。

額に、うっすらと刺し毛が生えていて、ちょっとでこっぱち。

優しい目をしたキングカメハメハ牡馬。

2・育成・キン♂顔
 

覚えているのでしょうか。懐かしさが込み上げます。

あいかわらずのやんちゃぶりで、頼もしくなりました。

首が太くなり、体高も出てきて、まだまだ大きくなりそうな予感。

隣には、悪友の栗毛のバゴ牡馬(約10ヵ月育成)もいて、移動してからも引き続き、心の友となっているようです。

2・育成・バゴ
 

次に向かったのは、牝馬の厩舎。

ここには、3頭の生産馬がいました。

おでこが広くて、いたずら好きなキングカメハメハ牝馬。

2・育成・キン♀
 

外は風が吹き寒いので、廊下での見学。

2・育成・キン横
 

逆光でシルエットしか写りませんでしたが、体は一回り大きくなり、重厚感が増していました。

キンカメちゃんといえば、コンちゃん。仲良しだったコンデュイット牝馬は、ここにはいません。

その代わり、向かいにゼンノロブロイ牝馬がいました。

2・育成・ロブ横
 

彼女は、現時点で、動きや落ち着きなどの面でとても評判が良い馬。

2・育成・ロブ前から
 

私が声をかけ、額に手を載せると、じっと思い出すような顔をして、「やっと来てくれた」というふうに甘えてきました。

馬房に戻された後も、ずっとこちらを見つめています。

その斜め向かいにいたのは、ディープインパクト牝馬でした。

廊下に出そうとしたスタッフさんにお尻を向けてきて、いきなり気難しい面を、目の当たりにさせられます。

2・育成・ディープ牝
 

1歳時も、ピリッとしたところのある繊細な馬でしたが、さらにその性格が表に現れているよう。

この気の強さこそ、”競走本能の現れ”といきたいものです。

2・育成・ディープ牝顔
 

そして、午前の調教を終え、馬房に戻ってきたばかりのディープインパクト牡馬。

2・育成・ディープ牡横
 

評判は上々。単走から併走へと、調教の中身が変わってくると、意外なことに、寄られると嫌がるとか。

現サクセスグローリーこと、シンボリクリスエス牡馬もそういう面があったようなので、今後の練習の積み重ねで、慣れていくものと信じています。

名残惜しくて、もう一度、生産馬たちの馬房を訪ねます。

落ち着いた性格のディープくんは、やはり私のことを覚えていました。

2・育成・ディープ牡顔
 

手袋を軽く噛んでみたり、肩から下げていたバッグをかじってみたり・・・。

半年前と同じような仕草。

甘えん坊のロブちゃん。

2・育成・ロブ顔
 

かじり魔のキンカメちゃん。

2・育成・キンカメ牝顔
 

繊細ディープちゃんは、最後にやっと気付いたようで、少しだけ顔をのぞかせていました。

最後に、別の厩舎にいる育成馬たちのところへ車で移動して、ちょっとだけ見学。

中でも、当歳の秋から11ヵ月半育成した、黒鹿毛ディープくんは、走りの評判が良いようです。

2・育成・黒ディープ
 

愛想がよく、隙間から鼻を出して、「遊ぼう!遊ぼう!」と、元気いっぱい。

2・育成・黒ディープ顔
 

皆の成長をこの目で見て、ワクワク感の増した帰り道、「今度は暖かくなってから、ゆっくり来よう」と思いました。




関連タグ : ディープインパクト, キングカメハメハ, バゴ, ゼンノロブロイ, シンボリクリスエス, コンデュイット,

 2月15日、京都2レース新馬戦に、父シンボリクリスエスの3歳牡馬、サクセスグローリーが、出走。

2着馬に大差(2秒1)をつける圧勝で、鮮烈デビューを果たしました。

GⅠ馬サクセスブロッケンの全弟ということで、注目を集めたグローリー。

以前から「兄よりも上」という情報を耳にしていたのですが、走ってみるまではわからないのが、この世界。

朝からドキドキで出走を待っていたところ、積雪がさらに時間を遅らせ、ヤキモキ。

”不良馬場”という言い訳を頭の隅に用意しながら、テレビにかじりつきます。

ちょうど、夜明け前に五輪のフィギア男子・羽生選手が金メダルをとったばかり。

フリーの得点が発表される前に、彼が両手を合わせていた姿が頭に残り、スタート前の緊張の一瞬は、とにかく同じように、祈りをささげていました。

「どうか、お願い!勝たせてください!」

結果は・・・・・、案じた自分が恥ずかしくなるような、圧勝劇。

「強い!やっぱり強かった!」

彼は、生まれた時から、とても目立った大型馬でした。

2・祝・生まれた直後
 

普通なら誕生後1時間以内で立つはずなのに、あまりに大き過ぎ、自力ではなかなか体を持ち上げられません。

人間の介助でようやく起立した後も、なんだかスローモー。

生後3日目。

2・祝・グローリー生後3日半身
 

まだまだ大きな体を持て余し気味。

生後1週間。

少しずつ速く走れるようになり、パワー全開。

2・祝・生後1週間
 

そして、子育てはベテランの母と共に、マイペースに暮らす日々。

2・祝・生後1週間母仔
 

5・中生まれ・クリス牡
 

常々、大きな体から繰り出される、ものすごい力に、驚かされました。

「これが競馬にいったら、どんな走りになるんだろう?」

そう感じたことを思い出します。

1歳の秋に育成牧場へ移動し、そこで最後に会ったのは、昨年の9月。

2・祝・昨年9月
 

やんちゃで憎めない性格は、どこへ行っても変わらず、誰からも好かれると、よく聞きます。

鮮烈デビューの後は、どのようなレースが待っているのか、またまた緊張の日々が続くことになりそうですが・・・・。

牧場では、母が、

2・祝・母
 

1歳の妹が、

2・祝・妹顔
 

7歳の姉が、

2・祝・半妹
 

そして、生まれたばかりの姪っ子が、彼を応援しています。

2・祝・めいっこ


関連タグ : サクセスブロッケン, サクセスグローリー, シンボリクリスエス,