北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・04-21  ※春のハプニング
 ・04-20  ※新たに外へ
 ・04-19  ※雨上がりの朝
 ・04-14  ※久々に1歳馬
 ・04-13  ※4年半の時を経て

 7月14日、10時43分。

函館の陸上競技場のスタンドに立っていた私は、メールの着信音が鳴っていることに気が付きました。

受信トレイを開くと、そこには、「こんちには!!カーチス君勝利おめでとうございます(○´v`○)♥」の文字が!

「え!勝ったの?」

頭の中が、突然パッと明るくなりました。

急いで、リーダーに電話をして確認。

福島競馬場の2レース・芝1800mの3歳未勝利戦に、生産馬サクセスカーチスが勝ったのは、間違いありませんでした。

目の前で行われている小学生の陸上競技会に気をとられ、すっかり忘れていたカーチスのレース。

前日に、同じ福島の最終レースで、4歳ダイワメジャー牝馬のデイジーバローズが久々に好走し、流れが向いてきた感があったのですが、まさか7番人気で、勝利までつかむとは・・・・。

「ついに、やったー!」

昨年9月にデビューして、10戦目での初勝利。長い道のりでした。

特徴ある白斑。アグネスタキオン産駒の通称、白眉毛タキオンくん。

メールを送ってくださったのは、つい3日前に牧場見学に来られたばかりの女性でした。

レースが10時40分発走だったので、ゴール後すぐに送信してくださったものと思われ、

よく見ると「こんにちは」のはずが、「こんちには」となっていて、どんなに急いで送ってくださったかがわかりました。

その後も、このブログを通じて応援してくださっている方々から、ぽつぽつとお祝いメールが届き始め、そのたびに、とてもありがたく嬉しい気持ちになります。

そして、午後からの中京6レースでは、カーチスの幼馴染み、3歳ネオユニヴァース牡馬のトーホウスマートが、芝の2000m戦で初勝利!

こちらは2番人気と、ぞくぞくの緊張感で見守る中、直線で思わず絶叫の差し切り勝ち。

今まで勝機がありそうでなかった幼馴染み2頭の、同日ダブル勝利に、一気に気分が盛り上がりました。

幼馴染みということで、家に戻ってから、彼らのツーショットを探します。

当歳、4月。1月生まれのカーチスと2月生まれのスマートが合流して、初めて顔を合わせた頃のもの。

4・春・大接近
 

栗毛のネオくんと白眉毛のタキオンくん。ネオくんの方が控えめな馬でした。

4・霧雨・ネオ&タキオン2
 

5月。タンポポの花咲く頃。

7・祝・当歳5月カーチス&スマート
 

当歳の12月。離乳の山を越え、精悍な顔つきとなった2頭。

7・祝・当歳12月カーチス&スマート
 

1歳の元旦。仲良しグループ。

7・祝・1歳元旦カーチスほか4頭
 

真っ白な雪に覆われた大寒の頃。

1・大寒・ネオ&タキ
 

そして、9月。牧場を巣立つ前のカーチスと、

9・1歳・素顔のタキ
 

スマート。

9・ネオ・馬運車へ
 

同日初勝利という不思議な縁でつながる2頭は、今後、芝の中距離という共通点で、顔を合わせる機会があるかもしれません。

まだ勝負は始まったばかり。それぞれが、少しでも上のステップへ進み、ベストな状態でレースが出来るよう、さらに見守っていきたいと思います。


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朝霧のかかった大地に、明るい太陽の光。今朝は、美しい朝でした。

晴れていく霧の中で、合流3日目の繁殖牝馬のグループも、揃って食事中。こちらまですがすがしい気分になります。

10・育成・霧の朝
 

さて、今朝は、ディープスカイ牡馬の出発。

10・育成・スカイ手入れ
 

4月から、6ヵ月半を過ごしました。

10・育成・スカイ
 

残っている友達2頭は、放牧地の奥で遊んでいたため気付かず、見送ってくれたのは、来たばかりのディープインパクト当歳牡馬。

10・育成・ディープ牡
 

2日目からパドック放牧を始め、6日目となる今日は、もう慣れたもの。

とても人懐こく、べたべた触っても動じない、愛嬌者のディープくんです。

いつまでも遊んでいたいところですが、今日は、育成牧場にいる1歳馬の撮影を頼まれていたため、スカイの馬運車に飛び乗ります。

動き出した馬運車の窓から、当歳3月生まれグループの4頭が、楽しそうに遊んでいるのが見えました。

10・育成・馬運車から
 

遊ぶのを中断し、走り去る馬運車を振り返るディープたち。

10・育成・馬運車を見送る当歳たち
 

成長を続ける当歳馬は、どの仔もとても楽しみな存在です。

片道1時間半の道のりを経て、到着した育成牧場には、これまでに何頭もの馬たちが運ばれてきました。

全部の馬たちをのぞいてみたいところながら、昼休み前でもあり、忙しそうなので、我慢。

今日は、1歳シンボリクリスエス牡馬の撮影が目的だったため、それをまず果たそうとしますが、あいにく太陽が雲に隠され、それも出来ずにいると・・・・。

4歳ディープインパクト牝馬、サクセスシルエットに会うことが出来ました。

10・育成・シルエット
 

競馬場では、どうしても入れ込み、体を細くしてしまいます。到着時は390㎏。

あの小さい頃の快活な少女時代を知っているだけに、憂いをおびた今の顔が寂しげに映ります。

10・育成・シルエット顔
 

「もうひと花」という願いは、私も一緒。弾ける姿を頭に描き、勝利の夢を再び追いかけます。

2歳アグネスタキオン牡馬にも会えました。シルエットの半弟は、来月の移動を目指し、調整中。

10・育成・カッシーナ
 

そして、やっと大きな雲が動き、太陽がまぶしく光り出したので、クリスくんの撮影準備開始。

10・育成・クリス撮影準備
 

運動を始め、体が締まってきたクリス。乗り出してからの評判は良く、楽しみな馬。

10・育成・クリス
 

大らかで、いたずらもする性格がまた、スタッフさんにも人気とか。

10・育成・クリス顔
 

兄を超える活躍を期待し、これからも見守っていきます。

雲が出てきて、撮影終了。

10・育成・帰るクリス
 

最後に、3頭の1歳ディープインパクト牝馬に会ってきました。

食事を中断され、怒り気味の2月生まれディープは、早くも上々の評判。

10・育成・ディープ牝
 

3月生まれディープは、さく癖バンドをつけていたので撮影しませんでしたが、覚えてくれているようでした。

4月生まれディープ。彼女も、一瞬「あれ?」という顔をして、嬉しそうに身を乗り出します。

10・育成・ディープ4月生
 

新しい場所で頑張っている生産馬たちの姿に、元気をもらった牧場訪問でした。


関連タグ : ディープスカイ, ディープインパクト, アグネスタキオン, シンボリクリスエス,

今日、来春母となる馬たちを、出産予定日が近い者どうしで、組み替えました。

10・牝・合流したルクール
 

この黒鹿毛の馬は、生産した、5歳アグネスタキオン牝馬のルクールダンジェ。

今年の3月に競走馬を引退し、一時的に戻っていましたが、種付けシーズン中は、近くの牧場でお世話になっていました。

10・牝・ルクール到着
 

無事に受胎が確認された9月に、改めての帰郷。

そして、出産予定日が遅いこのグループに、もう1頭の相棒と共に、加わることになったのです。

さあ、馬たちには、特有の初対面の儀式があり、「どうなることやら」と気をもんで見ていると・・・。

まずやって来たのは、今年キングカメハメハ牡馬を産んだ、6歳アグネスタキオン産駒のお母さん。

10・牝・ルクールとワイド
 

同じ父の匂いがするのかと見守りますが、どうやら互いに相手の出方を伺っている様子。

3頭でかたまっているのは、先に一緒に放れていた仲間で、彼女たちには、もう完全に仲間意識が芽生えているのです。

10・牝・ルクールと3頭
 

「なんだか気難しそうな方たちね・・・」 そう思っているのでしょうか。

柵の向こうから、身を乗り出してきたのは、やはり来春母となる、幼馴染みの5歳サクラバクシンオー産駒、サクセスゴーランド。

10・牝・ゴーランド
 

彼女と一緒に放れていたなら、あるいは、昔の記憶がよみがえっていたかもと思いをめぐらせますが、あいにく予定日が離れていて、同じグループになれませんでした。

そればかりか、あの頃幼馴染みだった他の牝馬たちのお母さん2頭と一緒に放れることになったのです。

相棒の4歳牝馬は、気が弱いとみえ、はるか遠くで、草を食べているし、

10・牝・友達は
 

ひとり、3頭の馬と関わろうとするルクールは、プライドが高く、リーダーになりたい意志を表しているようでした。

「そうはさせないわよ!」

10・牝・フェア
 

今年キングカメハメハ牝馬を産んだお母さん。彼女は、周りでちゃかちゃかと騒ぐタイプ。

すでに出産を経験している母馬たちの圧力はじわじわ。

10・牝・にらむ
 

少し敬遠気味のルクールに対し、にじり寄る感じで、にらみをきかせています。

10・牝・団結
 

「なかなか手強いわね」

10・牝・ルクール
 

飛び出してきた馬と再び、あいさつ。

10・牝・様子を伺う
 

しかし、しばらくにらみあった後、ヒヒンという甲高い声と共に、お尻を突き出して、ぶつかり合い。

10・牝・威嚇
 

馬たちはルールをわかっていて、余程のことがない限り、怪我をすることはありませんが、気をもんで見ている私の横を、その時突然走り抜けた者がありました。

10・牝・友達駆けつける
 

驚いたことに、さっきまで、遠くで草を食べていて、こちらのにらみ合いにまったく無関心を装っていた、ルクールの相棒牝馬。

彼女が、友達の悲鳴を聞いて、駆けつけてきたのです。

10・牝・2頭
 

これには、感動しました。彼女は、やはり3月に繁殖にあがり、これまでルクールと共に過ごしてきた馬。

気が弱いのに、勇気を振り絞って、友達を助けに来た、その優しさに、グッときました。

今年、ゼンノロブロイ牝馬を産んだお母さん。彼女の威嚇スタイルは、もっぱら前肢を高く上げるもの。

10・牝・アスカ前掻き
 

普段、おとなしい母馬たちも、初対面の相手には、とにかく厳しいのです。

10・牝・ルクール考え中
 

幸い、馬たちの試練は、長くても2日程度。

互いのことを理解し始めると、すぐに一団の群れになっていきます。

この後、皆が無事に過ごし、元気な仔馬を産んでくれること。

それが私たちの一番の願いであり、喜びです。


関連タグ : アグネスタキオン, キングカメハメハ, ゼンノロブロイ, サクラバクシンオー,

昨日、小雨降る中、育成牧場を訪ねました。

急きょ決めたため、到着は午前のぎりぎりの時間となってしまいましたが、厩舎に行くと、ディープインパクト牡馬がちょうど騎乗中とのこと。

「あ、あれだな!」額の星に見覚えあり。雨にも負けず運動する姿を、とらえることが出来ました。

育成・カサノヴァ調教を終え 

一昨年、唯一生産したディープインパクト産駒。

おっとりした優しい顔が特徴の彼は、育成牧場での評判が良く、周囲の期待も高まっています。

洗い場で、馬装をといてもらいながらも、カメラ目線。

育成・カサノヴァ馬装をとく 

オレンジ色のかっぱを着ている私が目立つからか、それとも、いつもカメラをかかえて彼を追い回していた私を覚えているのか・・・。

できれば後者であってほしいと願いながら、視線を送り続けます。
育成・カサノヴァの顔 

「ほんとに立派になったものだなぁ・・・・」

牧場にいる当歳馬や1歳馬と比べると、さすがに2歳馬はビッグサイズ。
育成・カサノヴァ洗い場にて 

左後一白。秋、関東でのデビューを目指して、調整を続けています。

そして、厩舎に戻ると、同期のアグネスタキオン牡馬に会うことが出来ました。

育成・カッシーナ 

彼は、来月の下旬あたりにも関西に向けて出発予定。

やはり左後一白。半兄と同じ厩舎に入ります。
育成・カッシーナ斜めから 

その半兄、父ディープインパクトの3歳サクセスフェイトは、なんと弟の二つ隣の馬房で、食事中でした。

特別に、扉を開けさせてもらって、撮影。

育成・フェイト食事中 

彼は、デビュー戦快勝後、中1週でレースに挑み敗戦。

休養にやってきたこちらの育成牧場で、またぐんと良くなり、最近見に来られた調教師さんも笑顔で帰られたそうです。

「良かったね・・・・」

育成・フェイト顔 

デビューまで長い道のりでした。関東、関西、九州と色々なところでお世話になっていて、この育成牧場で、さて何軒目になるのでしょうか。

次のレースまで、ゆっくり調整が続くことになるでしょう。

育成・フェイト水を飲む 

そして、同じくディープインパクト産駒の3歳牝馬サクセスセレーネは、牝馬の厩舎で、食事中。

育成・セレーネ食事中 

函館から来た当初は400㎏台しかなかった体が、430㎏台まで回復。

こちらは、早ければ札幌の最後辺りで走ることを目標に、調教を始めたそうです。

競馬場のパドックで見せる顔とは大違い。

穏やかな顔をして、ごとごと音をたてながら、飼い葉桶に顔をうずめていました。

育成・セレーネ顔 

涼しい北海道で夏を越し、また元気に競馬場で駆けてくれることを祈ります。

久々に出会えた懐かしい馬たち。

いつまでもそこにいたい気分を振り切り、私は帰路につきました。



関連タグ : ディープインパクト, アグネスタキオン,

”近々移動”の報を受け、木曜日に、育成牧場にいる2歳馬、そして休養中だった4歳牝馬、サクセスシルエットに会いに行ってきました。

着いて早々、アグネスタキオン2歳牡馬の屋内馬場調教を見学に行きます。

5・育成・カーチス1 

すでに産地馬体検査を受け、馬名登録済みのタキオンくん。

そう、目の上の白い星が最大の特徴である、通称、”白眉毛タキオン”。

5・育成・カーチス2 

しばらく会っていませんでしたが、1月生まれのため、体もダイナミック。

動きも目を見張るものがあると、評判です。

5・育成・カーチス3 

他馬と合わせると、どこまでも走ってしまうということで、この時は、単走で周回を重ねていました。

リーダーも、以前見た時より、さらにパワーアップしていると、絶賛。
5・育成・カーチス4 

函館もしくは札幌でのデビューが検討されているようです。

冷たい風の中も、びっしょりの汗をかき、まだまだ元気いっぱい。

5・育成・カーチス5 

屋内馬場を出て、ダウンをしている時に、撮った姿。

5・育成・カーチス7 

後ろに咲いているのは、スモモの花でしょうか。

白い花をバックに、ますます気高く、力強く見えるタキオンくん。

競馬場に行っても、自分の力が最大限に出せるよう、祈っています。

馬装を解く前に、姿が消えたので探していると、発見しました!

5・育成・カーチス9 

青い草がいっぱい生えたリラックスゾーンで、ちょっと一息。

スタッフさんの優しい気遣いでしょうか。

あふれるほどの草を口に頬張り、ムシャムシャやっているタキオンを、ほほえましく見ていると、今度は、下の厩舎から、ディープインパクト4歳牝馬、サクセスシルエットが登場。

大慌てで、写真を撮りに行きます。
5・育成・シルエット 

「うーん」 しばらく会ってなかったのですが、思わずうなるほど、大きく成長していました。

顔も、ほりが深くなり、すっかり古馬の貫録です。

5・育成・シルエット顔 

昔の愛らしい女の仔が、素敵な女性になって現れた・・・・という感覚でしょうか。

表情も落ち着いて、毛艶も良く、ここへ戻って来た時から比べると、ずいぶん変わった印象でした。

競馬場へ行っても、この成長分を生かし、大きく羽ばたいてくれますように・・・・。

彼女が休養に入ってから、共に戦ってきた相手たちにも、色々な変化がありました。

オープンで、ばりばり走っている馬。ダートに転向して、1600万クラスで活躍している馬。

秋華賞に出走し、期待されながらも、この冬、急死してしまった馬。

さまざまな馬たちの生きざまを横目に、遠く北の大地で、静かに充電していた彼女は、今、再び次の扉を開けます。

「明日、函館に出発します」 間に合って良かった・・・・。

馬房に戻ったシルエットに手を出すと、ぺろぺろといつまでもなめてくれたので、名残惜しくなりました。

さて、再び、リラックスゾーンから戻ってきた、タキオンくん。

5・育成・カーチス後 

彼は、これから最初の扉を開けます。

5・育成・カーチス横 

夢いっぱいの2歳馬。

「応援に行くから、頑張ってね!」 今からドキドキの夏競馬が、もうすぐ始まります。

関連タグ : ディープインパクト, アグネスタキオン,