2009年産馬

ここでは、「2009年産馬」 に関する記事を紹介しています。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・08-30  ※札幌競馬場にて
 ・07-18  ※セレクションセール
 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて

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 1月18日の午前9時半、1台の大きな馬運車が、牧場に入ってきました。

下りてきたのは、父ディープインパクトの5歳牝馬、サクセスセレーネ。

1・セレ・馬運車下車
 

中山金杯の日の7レースが、ラストラン。

競馬をしてからまだ日が浅いため、とてもスマートに見えました。

1・セレ・厩舎へ
 

長旅の末、極寒の大地に。

1・セレ・シルエット
 

「おかえり!」

19戦2勝。目立った戦績は残せなかったけれど、再び元気に会えたことは、何より。

たくさんの期待を背負って、今までよく頑張りました。

「調教では走るのに、レースに行くと走らない」 

そんなことを言われながら、5歳の誕生日を前に競走馬登録を抹消された彼女。

これからは、繁殖牝馬として、第二のスタートを切ります。

久しぶりの故郷。

1・セレ・横顔
 

到着直後は、「ここはどこ?」というふうに遠い目をして、口元に差し出されたニンジンすら食べませんでしたが・・・。

1・セレ・顔
 

午後に再びのぞいた時には、パクパクと食べてくれました。

「そうだ!ニンジン大好きな、ディープ姉さんだもん!」

大きく成長し、顔も長くなり、あの頃とはちょっと雰囲気が違いますが、基本は、変わらないはず・・・。

翌日からパドックに出たセレーネに、厩舎仕事の合間を見ては、ニンジンをあげました。

そして、青空の火曜日。

時間がとれたので、ゆっくりとセレーネのもとへ。

1・セレ・パドック
 

隅に立っていたセレーネは、私の姿を見て、雪深いパドックを歩いてきました。

1・セレ・こちらへ
 

おいしそうに、ニンジンを食べます。

「私たちにもちょうだいよ!」と、見つめるのは、放牧地の1歳ワークフォース牝馬とファルブラヴ牝馬。

1・セレ・ワークとファル
 

みんなにあげたいところですが、あっという間になくなってしまいました。

その後は、セレーネとの心の会話。

帽子を引っ張ったり、顔を擦り付けてきたり。

柵越しに甘えた仕草をみせるセレーネに、「あ、覚えてくれているんだなぁ・・・」と、感じます。

少し離れたところで動いているスタッフを目で追い、「ブブブブブブ」と、呼びかけるように小さく鳴いた時は、「まさにそうだ!」と確信。

1・セレ・速歩セレーネ
 

3年半前にここを巣立ってからは、北海道内でも2ヵ所の育成牧場を移動し、本州では、福島・滋賀・愛知・茨城と、色々な場所を巡ってきたセレーネ。

たくさんの人たちに見守られながらも、生まれ育ったこの大地と最初に出会った人間を忘れていませんでした。

1・セレ・アップ
 

雪を掘り返す姿を見て、5年前の記憶が一気によみがえります。

1・セレ・雪を
 

誕生2日目のあどけないセレーネ。

1・セレ・5年前生後2日目
 

生後1週間。パドックでゴロを打ち、雪まみれで飛び跳ねていたこと。

1・セレ・5年前生後1週間雪まみれ
 

お転婆だった少女が、またこの静かな場所に帰ってきました。

1・セレ・眺める2
 



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関連タグ : ディープインパクト, ワークフォース, ファルブラヴ,

月曜日から、季節が逆戻りしたような寒い日が続いています。

その影響もあるのか、長男が幼稚園から拾ってきた流行病が私にまでうつり、撃沈。

やっと今日復活し、数日間手入れの出来なかった、厩舎周りのビオラの花柄摘みに出ると、集牧中の1歳馬たちが顔をのぞかせてきました。

6・2年前・厩舎の1歳 

ゴールドアリュール牡馬、シンボリクリスエス牡馬、ディープインパクト牝馬と、順におでこを触っていると・・・・。

「ねえねえ、こっち来てよ!」とでも言いたげなクリスくん。

6・2年前・クリス 

「よしよし」と、またクリスのところへ戻ると、今度は、ディープちゃんが、前掻きして催促。

6・2年前・ディープ 

何とも人間くさい2頭に後ろ髪をひかれながら、扉をはさんで反対側の馬たちの様子をのぞきにいきます。

ハーツクライ牝馬。

6・2年前・ハーちゃん 

彼女もとても人懐こい馬。
6・2年前・ハーツ顔 

目のふちに付いた目やにを取ってあげると、髪の毛を引っ張って遊んだり、上着の袖をかじったり。

ふと、3歳年上の半兄、ネオユニヴァース牡馬のことを思い出しました。

「性格は、お兄ちゃん似だね・・・・」

先週末、ハーツクライ牝馬の2歳年上の半姉で、父ダイワメジャーのデイジーバローズが、デビューから13戦目、ほぼ11ヵ月という長い戦いの末、勝利をつかみました。

最後の直線、馬群を割って、するすると抜け出す姿に、テレビの前で絶叫。

兄ネオくんが果たせなかった1勝を、妹がなんとか果たしてくれた瞬間でした。

メジャーちゃんは、2年前の6月、翌月に行われるセレクションセールに備え、馴致の真っ最中だったことを懐かしく思い出します。

6・2年前・デイジー1 

目立って人懐こいタイプの仔ではなかったけれど、真面目に運動するタイプ。

6・2年前・デイジー2 

常歩の練習をする彼女を興味深そうに見ていたのは、サウスビクトルやミッキーシャインという競走馬名をもらった、育成馬たちです。

6・2年前・ギャラリー 

セレクションセールにて、日本中央競馬会に競り落とされ、やがて2歳のブリーズアップセールにてオーナーが決定。
6・2年前・デイジー4 

再び半兄と同じ勝負服で走ることになった彼女には、知らず知らずたくさんの人の夢がつまっていたように思います。
6・2年前・デイジー5 

彼女の勝利は、母や妹にも、一筋の光を運びました。

本当に、貴重な1勝。

さて、彼女が勝利した前日の土曜日には、父ディープインパクトの3歳牡馬、サクセスフェイトが勝利。

なんとこれがデビュー戦という、遅咲きの花でしたが、ここまで大事に育ててくださった厩舎の方々の熱意がなければ、なしえなかったことでしょう。

彼の2年前の画像を探していると、7月に芦毛のディープインパクト牡馬と共に歩いていたものを見つけました。
6・2年前・フェイト1 

育成馬だった芦毛のディープくん。彼はまだデビューしておらず、どんなに遅咲きでも、美しく開花してくれることを祈っています。

勝った馬には、また次の挑戦が待ち受けていて、まだまだ終わることのない戦いの日々。

けれども、これだけ人に感動を与え、心を揺さぶる競走馬たちに、感謝の気持ちを覚えます。

今回は、ブログを通じて、共に応援してくださっている方々の温かいメッセージをたくさん受け取り、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

競走馬がつないでくれた”絆”に、「ありがとう」

関連タグ : ダイワメジャー, ディープインパクト, ネオユニヴァース, ゴールドアリュール, シンボリクリスエス, ハーツクライ,

4月26日午前、生後8日目のハービンジャー牡馬が、亡くなりました。

あまりのショックに、弱い私は、放牧地に行けなくなりました。

仔馬の顔を見ると、あのとびきり人懐こかったハービンを思い出してしまうからです。

ブログをやっていることも、ものすごく後悔しました。「書けない・・・」

信じて預けてくださっている繁殖牝馬(母馬)のオーナーに、なんと言ったらよいのか。

茫然自失。

それは、病気でもなんでもなく、放牧中に突然起こった事故でした。

片眼を損傷してしまったハービンは、すぐに獣医師センターへ運ばれましたが、戻って来てはくれませんでした。

私が最後に見たのは、母馬のあとについて、お尻を押されながら、馬運車の箱の中に消えていったハービンです。

後ろ姿や歩きには何ら問題もなく、「助かる」といういちるの望みにすがりついていたものの・・・。

幼稚園の参観日から帰ると、待っていたのは、「ダメだった。片目だけじゃ競走馬になれないんだ・・・」と力なく言うリーダーの言葉だけ。

リーダー本人が一番責任を感じ、一番衝撃を受けていることが分かるので、それ以上、話す気にもなれず。

沈黙。

「大変なことが起こってしまった・・・・」

放牧中の事故は、これまで大なり小なり経験しています。

それらが皆、良い経過をたどってきたことで、いつしか牧場に小さな油断が生まれていたとも考えられます。

あるいは防げる事故だったのかも、と思うと、やるせなく。

そして、私の頭の中には、昨日までの元気なハービンの姿が次々と浮かん来るのでした。

キンカメ牝馬の出産時、馬房の格子戸から顔をのぞかせていたこと。

パドックで顔をなでていると、おもむろにお尻を向けてきたこと。そこを掻くと嬉しそうに鼻を伸ばしたこと。

人懐こいので、子供たちが「一番かわいい!」と、特別気に入っていたこと。

これから当然、牧場の主役になりそうだったハービン。 穴は、あまりに大き過ぎました。

布団にもぐって何も考えたくない、そんな心境でしたが、目の前の仕事や家事をこなさなければならず、時折にじむ涙をぬぐい、無表情に淡々と動くのみ。

それは、牧場内の誰もがそうであり、知らず知らず、ハービンの話題を避けていたように思います。

そして、土曜日。競馬の日。

心理とは不思議なもので、1頭の生産馬が出走を予定していましたが、正直、私は、まったく勝てる気がしませんでした。

「また負けちゃうんだろうなぁ・・・」

いつも前向きだった心が、完全に後ろを向いてしまっていました。

とある研修会参加のため、車で子供と外出していた私が、携帯電話を忘れたことに気付いたのは、午後になってから。

むろん競馬のことは、すっかり忘れ・・・・。

別の用事のために、やっとの思いで公衆電話を探し、家へ電話をかけると、「勝ったよ」の声。

さっきまで、オーナーと電話で話していたと、少し明るくなったリーダーの声を聞き、私の心にもポッと灯がともりました。

実は、亡くなったハービンジャー牡馬は、そのオーナーの所有馬。

すでに仔馬の死は伝えてありましたが、損失を考えると、私たちはいつ怒鳴られてもおかしくない状況でした。

リーダーが遠慮がちに送った”優勝お祝いメール”の後にすぐ、口取りをされたオーナーから明るいトーンの電話があったらしく、そのお心の広さに、ただただ救われました。

オーナーにも、トレーナーにも、感謝の気持ちしかありません。

そして、なんでしょう・・・。不思議な感覚です。

生まれ故郷の牧場にいる人間たちの窮地を、遠くから、ふわりと救ってくれたセレーネ。

彼女にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

悲しい事実にふたをすることは出来ません。私たちは、次に生かすと心に誓い、這い上がるのみ。

今、だんだんと心の整理がついてきています。

関連タグ : ハービンジャー,

昨日、小倉の3レースで、3歳馬ジャストザブレインが勝利!

嬉しい今年の2勝目(生産馬)は、先週勝ったマウントフジの一つ下の弟でした。

この日は、3頭の3歳生産馬が出走を予定。

どの馬も上位人気で、絶対に見逃せないレースだったのですが、あいにく小学生のスケート大会と重なり、結果は友人・知人からの電話で知ることとなります。

「勝った?やったぁ!」 

すぐに母馬の顔が浮かび、心の中で「良かった。ありがとう!」と叫びました。

その後、京都でレースをした2頭は、とても残念な結果に・・・。

とにもかくにも、3頭のレースリプレイを見たくて、夜中の11時半を待つ間、彼らが生まれた3年前を画像で振り返るべく、CD-Rを開き始めました。

「あっ、こんな顔してたんだぁ」

1・ブレイン・誕生翌日
 

ジャストザブレイン、3歳のデュランダル牡馬が生まれたのは、2009年2月6日の夜。

翌朝、光を浴びた馬房の中で、あどけなくも凛々しい顔を見せる男の仔。

初めて出たサンシャインパドックで、普通は、乾草の上に寝るところを、真っ白な雪の上で爆睡。

1・ブレイン・雪寝
 

「そうそう、寒くないかと心配したんだった・・・・」

ぴったり寄り添っている母馬の愛情を受け、すくすくと育っていきました。

1・ブレイン・パドック2月
 

まるで、古いアルバムをめくるような感覚で、画像ファイルを次々とクリックしていくと、やがて、最初の友達、サクセスセレーネが出てきます。

1月生まれのちょっとばかりお姉さん、ディープちゃん。

1・ブレイン・セレーネ近付く
 

デュランくんと遊ぼうと、近付くと、お母さんに怒られてしまいました。

1・ブレイン・怒られるセレーネ
 

それでも、隙を見て、挨拶するふたり(2頭)。

1・ブレイン・セレーネと挨拶
 

「そんな時もあったなぁ」

懐かしくて、ついつい笑みがこぼれます。

それからは、いつも一緒でした。

1・ブレイン・当歳3月
 

母親どうしも仲良くなり、自由に遊び始める、元気な2頭。

1・ブレイン・当歳3月31日
 

お転婆とわんぱくの組み合わせ。

1・ブレイン・当歳4月
 

いつの間にか、競走を始めるふたり。

1・ブレイン・当歳4月セレーネと
 

昨年、先に1勝をあげた、ディープインパクト産駒のサクセスセレーネは、ひとつ上の3歳500万条件戦を戦っています。

今回、父デュランダルが得意だった芝の短距離戦で勝ち、幼馴染みのセレーネと並んだブレイン。

「さて、もうそろそろかな?」

時計が11時半を回り、契約しているチャンネルの、京都のレースリプレイが始まったので、テレビの前に移動しました。

デイジーバローズこと、3歳ダイワメジャー牝馬の5レース。

そして、サクセスセレーネの6レース。

「あー!」画面でも分かるほど汗をかいたセレーネは、最後の直線で先頭に立ちますが、1番人気の真っ白なアイドル馬にさされてしまいました。

「うー、悔しい!!」

我が仔が、ゴール手前で抜かされ、2着になってしまう悔しさ。何ともいえません。

パドックはやはり気合いが入りすぎたようですが、それでも一歩一歩着実にレース慣れしているという情報もあり、気を取り直します。

小倉のレースリプレイまでまだ時間があるため、一度テレビを消し、再びパソコンの前に戻った私は、続きを始めました。

まだ春浅い4月。居眠りから目覚めたブレインは、隣で夢を見ているセレーネを起こそうとします。

1・ブレイン・当歳4月セレーネ起こす
 

「何よぉ!」

1・ブレイン・セレーネ起こす2
 

「ちょっと、私の邪魔するのやめてくれる?」

1・ブレイン・セレーネ起こす3
 

怒りモードのセレーネに、たじたじのブレイン。

パソコンの右下にある時計が午前0時を回り、「もう、そろそろかな?」「いや、3レースだから、まだ大丈夫」

自問自答しながら、「よし」と腰を上げ、廊下を歩いて、テレビのスイッチを入れると・・・・。

なんと!映ったのは、小倉の4レース!

目を疑いました。

当然、ジャストザブレインの勝ったレースのリプレイは、すでに終わっています。

「あー!大失敗!」・・・・・・・。

いえ、きっと近いうちに、また次のレースを勝ってくれるでしょう。

3歳500万条件戦を勝つのは、セレーネが早いかブレインが早いか、この幼馴染みを楽しみに見守っていこうと思います。


関連タグ : ディープインパクト, デュランダル, ダイワメジャー,

生産したシンボリクリスエス2歳牝馬が、美浦トレセンに入るという知らせが入り、金曜日に育成先へ行ってきました。

マイナス10℃まで冷え込んだ、その日の朝。

太陽が出て、いくぶん暖かくなっても、車の示す外気温は、マイナス5℃。

しっかりと防寒して外へ出ると、育成牧場は、いつものように、きびきびと動く人の流れがありました。

ふっと気がつくと、目の前にいたのは、白眉毛アグネスタキオン1歳牡馬。

12・育成・白眉タキオン
 

「うわっ、眉毛くん!」思わず、そう口から出てしまいましたが、この顔なら、どこにいても間違うことはありません。

久しぶりに見た、懐かしい顔。向こうも「あれっ?」という顔をして、目線がこちらに。

そして、少し間を空けて、出発を目前に控えたシンボリクリスエス2歳牝馬。

12・育成・ベルーナ準備
 

彼女は、なんだか見違えるほど、落ち着いた雰囲気を漂わせ、静かに馬装をしていました。

額にわずかな刺し毛がありますが、黒々とした体は、全兄のサクセスブロッケンを彷彿とさせます。

12・育成・ベルーナ騎乗
 

「成長したなぁ・・・」昨年、うちへ戻ってきた時より、体はずっと大きくなり、顔も大人びて。

ピリピリした性格も、ここではあまり感じられません。

目の輝きといい、仕草といい、周りをを引き付ける魅力が出てきたようにも思えます。

12・育成・ベルーナ待機
 

さて、一緒に馬場入りする仲間を待って、屋内馬場へ。

タキオンくんも、ゲートをすんなり通過し、これまでの練習の成果を見せてくれました。

12・育成・タキオン馬場へ
 

最初は、ダクで周回する馬たち。クリスは、しっかりとした足取りで、目の前を通過するのに対し、

12・育成・ベルーナ1周目
 

タキオンは、目をキョロキョロさせて、こちらをうかがいます。

12・育成・タキオンダク
 

普段いない人間がそこに立っているので、気になって仕方がないのでしょう。

騎乗スタッフさんに声をかけてもらいながら、体だけはしっかり前進。

さすがに1歳馬と2歳馬の違いを感じました。”ひよっこ”の1歳馬、当然のことです。

しばらくダクが続いた後、キャンターへ。

これも、素晴らしい勢いのクリスエス。

12・育成・ベルーナキャンター
 

タキオンは、相変わらず、こちらが気になるようで、顔だけは横向き。

12・育成・タキオンキャンター
 

それでも、一生懸命、騎乗者の指示どおりに動いていたので、見ている方は、笑みがこぼれます。

「まだまだ、これから!頑張れ」

2歳馬は、速い時計を出すため、1歳馬が抜けた後も、周回が続きました。

12・育成・ベルーナ最終
 

そして、屋外へ。

すぐ脇の放牧地で、馬ならぬエゾシカが、何頭も草を食べていて、思わず見とれているうちに、

12・育成・エゾシカ
 

ダウンをしていたタキオンたちは、厩舎へ向かっていました。

白い息を吐きながら、調教が始まったばかりの1歳馬と、これから競馬が始まる2歳馬。

12・育成・ベルーナとタキオン
 

クリスは、その後も入念に常歩。

12・育成・ベルーナダウン
 

馬装が解かれたタキオンは、体から湯気を出しながら、ちょっと疲れた顔で、洗い場へと向かいます。

12・育成・タキオン運動後
 

戻ってきたクリス。

12・育成・ベルーナ運動後
 

洗い場でのタキオン。

12・育成・タキオン洗い場
 

馬着を着せてもらう、クリス。

12・育成・ベルーナ馬着
 

すっかり育成牧場の娘や息子になって、どの馬も、いつもの生活を私に見せてくれました。

そうそう、見覚えがあると思った顔は、預かっていたブライアンズタイム1歳牝馬。

12・育成・タイム牝
 

そして、この厩舎には、休養にやって来た、ディープインパクト3歳牝馬、サクセスシルエットの姿もありました。

ここで別れたのは、1年と3ヵ月前。

競馬場へ観には行っても、直接触れるのは、1年3ヵ月ぶりなので、高ぶる気持ちを抑えて・・・。

スタッフの方に扉を開けてもらうと、少し落ち着きなく顔を振るディープが、そこにいました。

それでも、来た当初よりずいぶん良くなったとか。

到着時には、輸送減りもあり380kg台だった体が、50㎏近く増え、精神面でかなりリラックスできている様子が伺えます。

大好きだったニンジンを見せると、ポリポリ。

12・育成・シルエット馬房
 

1年前よりまた大きくなった顔を触ると、次第に私のことを思い出すかのように、穏やかな目になってきました。

「やっぱり、ディープだ・・・」

出発するクリスのために残しておいたニンジンの匂いがするのか、肩にかけたバッグを鼻で探るディープ。

そんな愛らしい仕草は、昔のまま。

12・育成・シルエット顔
 

競馬って、難しい・・・。生きて、心を持った馬が走るだけに、備わった能力が、そのまま結果として表れるわけではありません。

12・育成・シルエット立ち
 

「また、頑張るんだよ」そう言って、扉を閉めてもらうと、なんだか名残惜しそうに、こちらを向いていました。

さあ、あれから3日。今日は月曜日。

シンボリクリスエス2歳牝馬は、今朝、トレセンへ向けて出発していったそうです。

土曜の夜から日曜にかけて降った雪で、この辺りは一面の銀世界。

彼女も、柔らかい雪を踏みしめて、馬運車に乗っていったことでしょう。

これから、自らの真っ白いキャンパスにどんな色を塗っていくのか、まだ誰にも分かりません。

12・育成・ベルーナ後ろ姿
 

けれども、私たちは、明るい未来が待っていることだけを信じ、送り出しています。


関連タグ : シンボリクリスエス, アグネスタキオン, ブライアンズタイム, サクセスシルエット, ディープインパクト,

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