現役馬

ここでは、「現役馬」 に関する記事を紹介しています。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・08-30  ※札幌競馬場にて
 ・07-18  ※セレクションセール
 ・07-17  ※函館の空の下
 ・06-09  ※水たまり発見
 ・06-02  ※私も入れて

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 8月26日、土曜日。生産馬・育成馬の応援に、札幌競馬場へ。

どちらも、3歳未勝利戦。「ここで(未勝利脱出を)決めてほしい!」という思いしかありませんでした。

まずは、4レース。

1歳の4月に、1ヵ月間だけ預かった父Frankelの3歳牝馬ファヴォーラ。

短い付き合いでしたが、その時の強気な性格が印象深く、陰ながら応援を続けてきました。

あの頃の迫力をもって、どんな競走馬に成長するのかと期待したものの、これまで5戦して、2着1回。

なかなか思い描いたような姿は見られません。

2年数ヵ月ぶりにみる彼女は、発汗していたせいか、少し疲れた顔にも見えました。

8・札幌・ファヴォーラ
 

人間に制御される競走馬なので、当然かもしれません。

8・札幌・ファ返し馬
 

自由に生き生きと振る舞える、牧場の草原の上とは、表情が違います。

レースは、先行して、直線では一瞬前に出かけたものの、

8・札幌・直線
 

後ろから来た馬たちに次々と抜かれ、結果的に6着。

8・札幌・ゴール
 

なんだか寂しい気持ちで、見つめてしまいました。

8・札幌・戻る
 

昼休みをはさんで、6レース。

気持ち新たにパドックで待ち続けた私の前に、父ディープインパクトの3歳牡馬オーシャンセブン登場。

16頭が、数珠つなぎになって通過していく中、黙々と歩く彼の姿は、とても立派でした。

8・札幌・セブン
 

社台スタリオンの展示会で見る父にも似て、牧場にいる母にも似て・・・。

「走らないはずがない」と信じている1頭。

距離は、芝の2000m。ライバルたちも必死のメンバーで、電光掲示板の数字は、どんどん変わっていました。

8・札幌・掲示板
 

華やかに飾られた、ワールドオールスタージョッキーの国旗の前を通り、

8・札幌・馬場へ
 

馬場に出た彼は、一瞬、ものすごい闘志を見せ、返し馬へ。

8・札幌・やる気
 

しかし、かかることもなく、待機所へスムーズに移動。

8・札幌・返し馬
 

「いける!」そう信じて、私は、ゴール前で待つことにしました。

スタートを切ると、一度ゴール前を通過していきます。

8・札幌・スタートして
 

前の方につけ、どこからでもスパート出来る、良い位置取り。

8・札幌・良い位置に
 

向こう正面に入ると、ターフビジョンを凝視して、彼の位置を確認しました。

4コーナー手前で、先頭!

「え?まだ、早い!そこじゃない!」

ゴール前にいる私からは、はるかかなたで先頭に立ったオーシャン。

どう考えても、スパートをかけるのが早過ぎます。

「うわー!!」

8・札幌・案の定
 

気をもむ私の目に、案の定、後ろから猛然と追い込んでくる馬の姿が映りました。

「変わらないでー!!」

8・札幌・最後の
 

の願いむなしく、アナウンスから聞こえてくる勝ち馬の名前は、別の馬。

ため息しか出ませんでした。

ゴールを過ぎても、先頭に立って走っている彼。

8・札幌・残念
 

「君は、悪くない」

8・札幌・戻って
 

「本当に、よく頑張った」

8・札幌・来る
 

「一生懸命、走った」

8・札幌・2着
 

「全力出した」

8・札幌・隣の馬
 

「君は、まったく悪くない」

8・札幌・外して
 

レースを終え、戻って来た彼に、心の声で、つぶやき続けました。

全身、汗びっしょり。

8・札幌・汗びっしょり
 

「こんなに頑張っているのになぁ・・・」

8・札幌・後ろ姿に
 

あっという間に、厩舎へ下がっていく彼を、ただ見送るしかありませんでした。

8・札幌・去っていく
 

生産・育成馬しか眼中にない私は、その後、さっさと帰宅。

途中、高速道路上で、ゲリラ豪雨に遭遇し、パーキングで休憩を余儀なくされましたが、夕方には、戻れました。

そして、オーシャンセブンの母の放牧地へ。

8・札幌・母
 

「本当は、祝勝報告といきたかったね」

8・札幌・待つ
 

賢い母は、何もかもわかっているような顔をして、見つめます。

8・札幌・にゃ?
 

真面目に頑張っている馬たちが、報われる日が来てほしいものだと思いました。


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関連タグ : Frankel, ディープインパクト,

 日曜日、福島6レースで、父サウスヴィグラスの4歳牡馬、サウスキングが勝利しました。

当歳の12月から1歳の9月まで、約9ヵ月預かった、中期育成馬。

4年前に、当歳でここへやって来た時は、やんちゃな生産馬3頭と同じグループに。(アリュール・タイド・クリス・ヴィグ)

12・育・当歳馬雪中にて
 

最初は、みんなから”よそ者”扱いされていた彼が、徐々に仲良くなり、いつも元気いっぱいに遊んでいた様子が、昨日のことのように思い出されます。

12・新・アリュール&ヴィグ
 

12・新・追われて
 

実は、この4頭のうち3頭が、中央で勝ち上がり、1000万円以下のクラスに揃いました。

あの頃の仲間たちが、共に同じクラスまで上がってくれたことに、感慨を覚えます。

ここまでの道は、決して平坦ではありませんでした。

デビューは3歳の5月と遅れ、中央5戦未勝利で南関東に移った、サウスキング。

大井で3勝をあげ、中央復帰後いきなり勝利するも、4歳の夏の編成で、再び降級。

待ちわびた勝利でした。

たとえ3歳未勝利で終わっても、粘り強く頑張れば、こうして上がって来られる・・・。

そんな勇気を与えてくれます。

共に育った、父ゴールドアリュールのサクセスラディウスも、同じように、地方・園田から中央復帰を果たし、その初戦で勝利。

1・草・アリュール
 

2・牡・両サイドから
 

今は、北海道の育成牧場で、次のレースに向けて、英気を養っています。

華々しく勝ち上がっていく馬たちと比べると、まったく目立ちませんが、そうやってじっくり戦っている馬にも、拍手を送りたい思い。

一番体が大きく、気も強かった父シンボリクリスエスのサクセスグローリーも、次のレースに備えていることでしょう。

6・1歳・クリスとヴィグ
 

そして、中央デビューが叶わなかった父ブラックタイドの牡馬は、立派な馬場馬(乗馬)になったと聞いています。

9・タイド・木に興味
 

年が明ければ、5歳となる旧友たち。

9・タイド・ヴィグ手入れ
 

それぞれの場所で、また力強く生きていってくれることを願っています。

パソコンの中に眠る、数々の画像を引っ張り出しながら、色々なことを思い出しました。


関連タグ : サウスヴィグラス, ゴールドアリュール, シンボリクリスエス, ブラックタイド,

 不意に、嬉しい知らせが届きました。

2007年に生産した、7歳のフジキセキ牡馬・バトルアステアが、園田で頑張っているとのこと。

2・アステア・1歳5月
 
バトルアステア(左)・1歳時(2008年5月)

明日、笠松で開催される”オッズパークグランプリ”に出走することを、現調教師さんに教えていただきました。

なんでも、現在のオーナーさんから、このブログのことを聞き、幼い頃の経緯などをご存じだとか。

お二人とは、まったく面識がないのですが、ブログを通じてアステアを大事に思ってくださっていることが、とてもありがたく、感謝の思いでいっぱいになりました。

4年前に、京都でデビューしたバトルアステア。(過去記事・2010・1・12

中央では勝つことが出来ず、地方へ移りました。

そこで念願の2勝を手にし、再び中央へ。

時間をかけていただいたにも関わらず、結果が出ずに、また地方・園田へ。

しかし、それからの戦績は目を見張るものがありました。

昨年1年間で、6勝。

ネットでぽつぽつと情報を得ながら、「居場所が見つかって、良かった」と、胸をなで下ろしていたところでした。

それでも、「勝てなくなれば、いつの間にか消えてしまうんだろうな・・・・」という不安を、いつも抱いています。

決して口に出したくはありませんが、それが、競走馬の宿命。

そんな中届いた、調教師さんからの知らせの中には、今の馬主さんが、「アステアに無理のないように」とおっしゃっていることや、「引退後のことも考えている」ことなど、心がパッと明るくなるような内容ばかりが、とても丁寧に綴られていて・・・・。

正直、体の震えが止まりませんでした。

「ここにも、馬思いの方がいた!」

アステアは、幸せな馬です。

誕生と共に母を亡くし、乳母に育てられましたが、母ゆずりののんびりした性格が、どこへ行っても気に入られ、皆さんに愛されている様子。

お礼のメールを送ったところ、また細かく、現在のアステアの姿を教えていただくことが出来ました。

今でも、本当におとなしく、手のかからない馬であること。

放馬した馬が向かってきても、頭を少し上げただけで、普通に歩いていたこと。

かと思えば、散歩中のポメラニアンの子犬に吠えられて、あわてて速歩で逃げたことなど。

けれども、レースが近付くと、ガラッと雰囲気が変わり、追い切り後などは、気合いが入り過ぎるほどだとか・・・。

私の知らないアステアの顔。

競走馬として生まれてきた彼の、本当の姿なのかもしれません。

添えられていた画像。

2・アステア・園田より
 

そして私が、1歳の5月に撮ったアステアの懐かしい画像。

2・アステア・1歳5月大樹
 

倒れてしまって、今はない大木が、彼のお気に入りでした。

2・アステア・1歳5月木の2の元
 

明日は、相手が格段に強くなりますが、兵庫代表として、仲間たちの分まで頑張ってくれることでしょう。

「うどの大木だねぇ」と、笑っていたあの頃を思い出しながら、7歳になったアステアを心から応援したいと思います。


関連タグ : フジキセキ,


北海道は、暑い日が続いた後、またじめっとした天気に戻ってしまいました。

昨晩は、ここ日高でも、今までに経験したことのないような、ゲリラ的な豪雨が発生。

横殴りの雨に、厩舎の片側は、馬房の中まで、ぐっしょり。

1歳馬は、夜間の放牧を中止していたので安全でしたが、いまどきの雨、「近くの川から濁流が流れ込んできたら・・・」などと思うと、気が気ではありませんでした。

その1歳馬。牡馬グループに、7月末より、新しい仲間が入っています。

8・新加入・5頭
 

ディープインパクト牡馬3頭とゴールドアリュール牡馬の組に、すっかり馴染んでいるのは、タニノギムレット牡馬。

セレクションセールで落札された馬で、育成牧場へ移動するまでの短期間、預かることになりました。

8・新加入・ギムレット
 

新顔ぶりは微塵も見せず、堂々として、とても雰囲気のある馬です。

近寄ろうとすると、食いしん坊のアリュールが、我先にとやって来ました。

8・新加入・アリュール
 

「何にもないの?」

ギムレットくんもすぐに来て、顔を触っても、嫌がる素振りをせず、なかなかの度胸。

草をあげると、喜んで食べてくれました。

8・新加入・ギム顔
 

「僕にもちょうだい!」と、真っ黒ディープくん。

8・新加入・黒ディープ
 

夏の盛りを過ぎた放牧地は、雑草の匂いでムンムンしています。

おもむろに、ヨイショと腰を下ろしたギムレットは、黄色い花の草の上で、ゴロゴロ。

8・新加入・ゴロゴロ
 

背中がかゆかったのか、匂いをつけたくなったのか。奇妙な動きもまた魅力的な”天然くん”。

威張りん坊のアリュールともうまくやっているようで、また楽しみが増えました。

8・新加入・挨拶
 

そして、8月初旬より、こちらで休養している現役馬が1頭。

8・新加入・散歩
 

なんと、GⅠ馬のサクセスブロッケン

疲れきった体を休め、ゆっくりと英気を養うために、当歳の秋から1年間過ごしたこの牧場へ、戻ってきました。

緑豊かな採草地で散歩をした後、洗い場へやって来たので、観察していると、さすが現役のGⅠ馬!

8・新加入・ブロッケン洗い場
 

体のしなやかさが、断然違います。

首を上げ下げ。多少うるさいところを見せながらも、シャワーの水を直接飲んだりと、お茶目な一面も。

体高が168センチ。ひいている人間の頭と馬の背が、まったく同じ高さで、顔は見上げるところにあります。

8・新加入・廊下
 

外に出たので、青草を持っていくと、すぐに食べてくれました。

8・新加入・ブロッケン顔
 

精悍な顔つき。これまで戦ってきたレースの壮絶さを、思い返せずにはいられません。

「少し柔らかい顔になるまで、休んでいきなさい」・・・森の奥から、そんな声が聞こえてきそう。

再び王者となれるよう、しばらくは私たちも、彼を手伝うことになります。

関連タグ : タニノギムレット, ディープインパクト, ゴールドアリュール, サクセスブロッケン,

今週は、小倉で連日、生産馬が出走。暑い競馬場に、応援に行ってきました。

土曜日の5レース。

1月の新馬戦を応援に行って以来になる、バトルアステア。

その後、2戦したものの、惜しい競馬が続き、いまだ未勝利。

「今日こそ頑張れ!」という気持ちで、パドックを見つめます。

地下馬道から現れた、アステア。

地下馬道より
 

大柄な馬に、小柄なベテラン厩務員さん。

パドックアステア
 

いつものコンビで歩くその姿も、炎天下のもとで見ると、なんだかかわいそうに思えてしまいます。

「北海道の夏を基準に考えると、ここは地獄だぁ!」

この暑さの中、全速力で走る馬たちの負担はいかほどかと推測。

それでも、勝たなければならない、未勝利の馬たち。

顔
 

おっとりした馬も、この時ばかりは苦渋の顔に見えてしまいました。

本馬場入場。

馬場入り
 

ドキドキのスタートが切られ、目の前を猛スピードで駆け抜けるアステア。

1周目
 

最後の4コーナーまで先頭をキープしていましたが、直線でさされ、0秒5差の6着。

ゴール前アステア
 

再び先頭ゴールインは逃しましたが、堅実に走るその姿に、心を打たれました。

そして、今日、日曜日の5レース。

今度は、新馬戦以来、約10ヵ月ぶりのレースとなる、ルクールダンジェ。

パドック
 

成長の、プラス16キロ。

しかし、久々のためか、少々入れ込んでいるようにも見えます。

重賞レースがあり、さらにフリーパスの日であるためか、前日よりはるかに混雑している競馬場。

オーナーさんのご厚意で、スタンドから観戦させていただくことになり、今日は高みから。

返し馬
 

見つめる返し馬。

1000メートルのダート。

ゴール前ルクール
 


最後は、メンバー中最速の上りで駆けてきましたが、逃げた馬にクビ差届かずの2着。

1番人気、そしてオーナーさんのご期待にこたえられず、心苦しい気持ちになりましたが、無事走り終えたことに感謝。

彼女の力は、しっかりと見てあげることが出来ました。

きっちりと仕上げられた上での2着。後は、彼女の運を頼るしかないのでしょうか。

”勝ち上がることの難しさ”を痛感した2日間。

生産・育成者として、何が出来るかを考えさせられる2日間でもありました。

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