現役馬

ここでは、「現役馬」 に関する記事を紹介しています。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・04-21  ※春のハプニング
 ・04-20  ※新たに外へ
 ・04-19  ※雨上がりの朝
 ・04-14  ※久々に1歳馬
 ・04-13  ※4年半の時を経て

 日曜日、福島6レースで、父サウスヴィグラスの4歳牡馬、サウスキングが勝利しました。

当歳の12月から1歳の9月まで、約9ヵ月預かった、中期育成馬。

4年前に、当歳でここへやって来た時は、やんちゃな生産馬3頭と同じグループに。(アリュール・タイド・クリス・ヴィグ)

12・育・当歳馬雪中にて
 

最初は、みんなから”よそ者”扱いされていた彼が、徐々に仲良くなり、いつも元気いっぱいに遊んでいた様子が、昨日のことのように思い出されます。

12・新・アリュール&ヴィグ
 

12・新・追われて
 

実は、この4頭のうち3頭が、中央で勝ち上がり、1000万円以下のクラスに揃いました。

あの頃の仲間たちが、共に同じクラスまで上がってくれたことに、感慨を覚えます。

ここまでの道は、決して平坦ではありませんでした。

デビューは3歳の5月と遅れ、中央5戦未勝利で南関東に移った、サウスキング。

大井で3勝をあげ、中央復帰後いきなり勝利するも、4歳の夏の編成で、再び降級。

待ちわびた勝利でした。

たとえ3歳未勝利で終わっても、粘り強く頑張れば、こうして上がって来られる・・・。

そんな勇気を与えてくれます。

共に育った、父ゴールドアリュールのサクセスラディウスも、同じように、地方・園田から中央復帰を果たし、その初戦で勝利。

1・草・アリュール
 

2・牡・両サイドから
 

今は、北海道の育成牧場で、次のレースに向けて、英気を養っています。

華々しく勝ち上がっていく馬たちと比べると、まったく目立ちませんが、そうやってじっくり戦っている馬にも、拍手を送りたい思い。

一番体が大きく、気も強かった父シンボリクリスエスのサクセスグローリーも、次のレースに備えていることでしょう。

6・1歳・クリスとヴィグ
 

そして、中央デビューが叶わなかった父ブラックタイドの牡馬は、立派な馬場馬(乗馬)になったと聞いています。

9・タイド・木に興味
 

年が明ければ、5歳となる旧友たち。

9・タイド・ヴィグ手入れ
 

それぞれの場所で、また力強く生きていってくれることを願っています。

パソコンの中に眠る、数々の画像を引っ張り出しながら、色々なことを思い出しました。


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関連タグ : サウスヴィグラス, ゴールドアリュール, シンボリクリスエス, ブラックタイド,

 不意に、嬉しい知らせが届きました。

2007年に生産した、7歳のフジキセキ牡馬・バトルアステアが、園田で頑張っているとのこと。

2・アステア・1歳5月
 
バトルアステア(左)・1歳時(2008年5月)

明日、笠松で開催される”オッズパークグランプリ”に出走することを、現調教師さんに教えていただきました。

なんでも、現在のオーナーさんから、このブログのことを聞き、幼い頃の経緯などをご存じだとか。

お二人とは、まったく面識がないのですが、ブログを通じてアステアを大事に思ってくださっていることが、とてもありがたく、感謝の思いでいっぱいになりました。

4年前に、京都でデビューしたバトルアステア。(過去記事・2010・1・12

中央では勝つことが出来ず、地方へ移りました。

そこで念願の2勝を手にし、再び中央へ。

時間をかけていただいたにも関わらず、結果が出ずに、また地方・園田へ。

しかし、それからの戦績は目を見張るものがありました。

昨年1年間で、6勝。

ネットでぽつぽつと情報を得ながら、「居場所が見つかって、良かった」と、胸をなで下ろしていたところでした。

それでも、「勝てなくなれば、いつの間にか消えてしまうんだろうな・・・・」という不安を、いつも抱いています。

決して口に出したくはありませんが、それが、競走馬の宿命。

そんな中届いた、調教師さんからの知らせの中には、今の馬主さんが、「アステアに無理のないように」とおっしゃっていることや、「引退後のことも考えている」ことなど、心がパッと明るくなるような内容ばかりが、とても丁寧に綴られていて・・・・。

正直、体の震えが止まりませんでした。

「ここにも、馬思いの方がいた!」

アステアは、幸せな馬です。

誕生と共に母を亡くし、乳母に育てられましたが、母ゆずりののんびりした性格が、どこへ行っても気に入られ、皆さんに愛されている様子。

お礼のメールを送ったところ、また細かく、現在のアステアの姿を教えていただくことが出来ました。

今でも、本当におとなしく、手のかからない馬であること。

放馬した馬が向かってきても、頭を少し上げただけで、普通に歩いていたこと。

かと思えば、散歩中のポメラニアンの子犬に吠えられて、あわてて速歩で逃げたことなど。

けれども、レースが近付くと、ガラッと雰囲気が変わり、追い切り後などは、気合いが入り過ぎるほどだとか・・・。

私の知らないアステアの顔。

競走馬として生まれてきた彼の、本当の姿なのかもしれません。

添えられていた画像。

2・アステア・園田より
 

そして私が、1歳の5月に撮ったアステアの懐かしい画像。

2・アステア・1歳5月大樹
 

倒れてしまって、今はない大木が、彼のお気に入りでした。

2・アステア・1歳5月木の2の元
 

明日は、相手が格段に強くなりますが、兵庫代表として、仲間たちの分まで頑張ってくれることでしょう。

「うどの大木だねぇ」と、笑っていたあの頃を思い出しながら、7歳になったアステアを心から応援したいと思います。


関連タグ : フジキセキ,


北海道は、暑い日が続いた後、またじめっとした天気に戻ってしまいました。

昨晩は、ここ日高でも、今までに経験したことのないような、ゲリラ的な豪雨が発生。

横殴りの雨に、厩舎の片側は、馬房の中まで、ぐっしょり。

1歳馬は、夜間の放牧を中止していたので安全でしたが、いまどきの雨、「近くの川から濁流が流れ込んできたら・・・」などと思うと、気が気ではありませんでした。

その1歳馬。牡馬グループに、7月末より、新しい仲間が入っています。

8・新加入・5頭
 

ディープインパクト牡馬3頭とゴールドアリュール牡馬の組に、すっかり馴染んでいるのは、タニノギムレット牡馬。

セレクションセールで落札された馬で、育成牧場へ移動するまでの短期間、預かることになりました。

8・新加入・ギムレット
 

新顔ぶりは微塵も見せず、堂々として、とても雰囲気のある馬です。

近寄ろうとすると、食いしん坊のアリュールが、我先にとやって来ました。

8・新加入・アリュール
 

「何にもないの?」

ギムレットくんもすぐに来て、顔を触っても、嫌がる素振りをせず、なかなかの度胸。

草をあげると、喜んで食べてくれました。

8・新加入・ギム顔
 

「僕にもちょうだい!」と、真っ黒ディープくん。

8・新加入・黒ディープ
 

夏の盛りを過ぎた放牧地は、雑草の匂いでムンムンしています。

おもむろに、ヨイショと腰を下ろしたギムレットは、黄色い花の草の上で、ゴロゴロ。

8・新加入・ゴロゴロ
 

背中がかゆかったのか、匂いをつけたくなったのか。奇妙な動きもまた魅力的な”天然くん”。

威張りん坊のアリュールともうまくやっているようで、また楽しみが増えました。

8・新加入・挨拶
 

そして、8月初旬より、こちらで休養している現役馬が1頭。

8・新加入・散歩
 

なんと、GⅠ馬のサクセスブロッケン

疲れきった体を休め、ゆっくりと英気を養うために、当歳の秋から1年間過ごしたこの牧場へ、戻ってきました。

緑豊かな採草地で散歩をした後、洗い場へやって来たので、観察していると、さすが現役のGⅠ馬!

8・新加入・ブロッケン洗い場
 

体のしなやかさが、断然違います。

首を上げ下げ。多少うるさいところを見せながらも、シャワーの水を直接飲んだりと、お茶目な一面も。

体高が168センチ。ひいている人間の頭と馬の背が、まったく同じ高さで、顔は見上げるところにあります。

8・新加入・廊下
 

外に出たので、青草を持っていくと、すぐに食べてくれました。

8・新加入・ブロッケン顔
 

精悍な顔つき。これまで戦ってきたレースの壮絶さを、思い返せずにはいられません。

「少し柔らかい顔になるまで、休んでいきなさい」・・・森の奥から、そんな声が聞こえてきそう。

再び王者となれるよう、しばらくは私たちも、彼を手伝うことになります。

関連タグ : タニノギムレット, ディープインパクト, ゴールドアリュール, サクセスブロッケン,

今週は、小倉で連日、生産馬が出走。暑い競馬場に、応援に行ってきました。

土曜日の5レース。

1月の新馬戦を応援に行って以来になる、バトルアステア。

その後、2戦したものの、惜しい競馬が続き、いまだ未勝利。

「今日こそ頑張れ!」という気持ちで、パドックを見つめます。

地下馬道から現れた、アステア。

地下馬道より
 

大柄な馬に、小柄なベテラン厩務員さん。

パドックアステア
 

いつものコンビで歩くその姿も、炎天下のもとで見ると、なんだかかわいそうに思えてしまいます。

「北海道の夏を基準に考えると、ここは地獄だぁ!」

この暑さの中、全速力で走る馬たちの負担はいかほどかと推測。

それでも、勝たなければならない、未勝利の馬たち。

顔
 

おっとりした馬も、この時ばかりは苦渋の顔に見えてしまいました。

本馬場入場。

馬場入り
 

ドキドキのスタートが切られ、目の前を猛スピードで駆け抜けるアステア。

1周目
 

最後の4コーナーまで先頭をキープしていましたが、直線でさされ、0秒5差の6着。

ゴール前アステア
 

再び先頭ゴールインは逃しましたが、堅実に走るその姿に、心を打たれました。

そして、今日、日曜日の5レース。

今度は、新馬戦以来、約10ヵ月ぶりのレースとなる、ルクールダンジェ。

パドック
 

成長の、プラス16キロ。

しかし、久々のためか、少々入れ込んでいるようにも見えます。

重賞レースがあり、さらにフリーパスの日であるためか、前日よりはるかに混雑している競馬場。

オーナーさんのご厚意で、スタンドから観戦させていただくことになり、今日は高みから。

返し馬
 

見つめる返し馬。

1000メートルのダート。

ゴール前ルクール
 


最後は、メンバー中最速の上りで駆けてきましたが、逃げた馬にクビ差届かずの2着。

1番人気、そしてオーナーさんのご期待にこたえられず、心苦しい気持ちになりましたが、無事走り終えたことに感謝。

彼女の力は、しっかりと見てあげることが出来ました。

きっちりと仕上げられた上での2着。後は、彼女の運を頼るしかないのでしょうか。

”勝ち上がることの難しさ”を痛感した2日間。

生産・育成者として、何が出来るかを考えさせられる2日間でもありました。

今日、福島2レースで、生産馬パワーショウが勝利しました。

牧場は、牧草の刈り入れの真っ最中。

朝から、トラクターが動きっぱなしで、競馬中継を映すテレビの前には、女・子供しかいませんでしたが、接戦のゴール前に大興奮。

7戦目で初めて勝利を手にした我が仔(生産馬)に、拍手を送り通しでした。

そして、勝利が確定した後に、勝ち馬を紹介するアナウンスが流れ、久しぶりに懐かしい馬の名前を聞くことになります。

「2002年の川崎記念を勝った、リージェントブラフの甥にあたります」

知る人ぞ知る、ダートの名脇役、リージェントブラフ

勝った重賞は、2001年のダイオライト記念、2002年の川崎記念、2003年の名古屋グランプリのみですが、2着に入った重賞競走は、2001年帝王賞、東京大賞典、2002年ジャパンカップダート、東京大賞典、2003年の川崎記念と5つ。3着は3回。最後は、ドバイワールドカップにまで出走した馬。

最後の直線で、後方から一気に追い込んでくる、通好みの走りに、横断幕を作ってくれるファンもいたものです。

私も、生産馬リージェントブラフのおかげで、ずいぶん色々な競馬場へ足を運ばせてもらいました。

JBCクラシックが行われた盛岡競馬場、中山開催のジャパンカップダート・・・・。

引退後、レックススタッドで種牡馬生活を送るものの、病気を発症して、それも引退。

わずかな産駒を残し、この世を去ってしまったのは、2年前の4月のことでした。

これは、亡くなる5ヵ月前。病気療養中のブラフを訪ねた時に撮った、最後の写真です。

7・祝・リージェント
 

苦しそうな呼吸音を出しながらも懸命に生きている姿に、目頭が熱くなりました。

思い出の名馬。その甥にあたるパワーショウは、叔父さんと同じ厩舎に入り、同じジョッキーで、今日、勝利をつかみとったのです。

もちろん、リージェントブラフの姉にあたる、母親も、同じ厩舎、同じ主戦ジョッキーでした。

3勝をあげ、引退した後、牧場へ戻ってきましたが、産駒はなかなか勝利をあげることができません。

そして、3年前の3月。パワーショウを産んだ時に、動脈が破裂し、死亡。

芦毛の優しい乳母に育てられた、パワーショウ。

7・祝・パワーショウ乳母と
 

かなえられなかった母の思いが、乳母の力を借りて、そして、調教師さんやジョッキーの力を借りて、初めて花開いた瞬間。

そういえば、父のタヤスツヨシも、2年前の7月、放牧中の事故で、この世を去っています。

叔父から甥へ。母から仔へ。父から息子へ。

受け継がれた力の結集。

7・祝・1ヵ月半パワー
 

未勝利脱出。まだまだちいさな花ですが、この愛嬌のある馬のこれからも、見守ってあげてください。

関連タグ : リージェントブラフ, タヤスツヨシ,