北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・11-06  ※見送り、そして再会
 ・11-04  ※新たな出発
 ・10-31  ※ディープに挑んだクリスエス
 ・10-28  ※ダンスインザダーク牝馬、出発
 ・10-25  ※将来はライバル?

1歳の生産馬3頭が、相次いで、牧場を巣立っていきました。

4日の午後移動した、ジャングルポケット牝馬。

11・見送り・ジャンポケ 

昨日、出発したのは、Mr.Greeley牡馬と、

11・見送り・Mr 

Orientate牝馬。

11・見送り・Ori 

これで、1歳の生産馬の移動は、すべて終了です。

「あの馬たちは、どうしているだろう・・・」気になるのは、その後の各馬の状況。

Mr.Greeley牡馬の移動先には、ディープインパクト牝馬が先に入厩しているので、ふと思い立ち、馬運車で育成牧場まで同行することにしました。

片道1時間の道のり。出る前は、晴れ間もさしていたのに、徐々に雲行きが怪しくなり、到着地は小雨。

朝は、どしゃ降りと聞いていたので、「それよりは、いいか」と、気を取り直し、外へ。

新しいスタッフの方にひかれていく、Mr.Greeley

11・見送り・到着 

それを見守る、新しい仲間たち。

11・見送り・厩舎の馬たち 

近付くと、どの馬も澄んだ瞳をして、1頭1頭、いい顔をしていました。

本来なら、サンシャインパドックに放れている時間ですが、雨なので、運動していない馬は、みな厩舎に入っていた模様。

そして、「あっ!!」

11・見送り・ジャンポケ姉 

「そうか、まだ、いたんだね」忘れられない強烈な顔の持ち主。2歳のジャンポケちゃん。

1歳ジャンポケ牝馬の全姉は、まだここに残っていました。

もう1頭。

11・見送り・フジキセキ 

ジャイアントとあだ名を付けたくなるような、この顔。2歳フジキセキ牡馬。

この2頭のほかは、すべて、トレセンやその近辺の牧場へ移動した様子。

会えない寂しさよりも、デビューへの期待の方が、ふくらみます。

そして、離れの厩舎には・・・、1歳ディープインパクト牝馬!いました!

扉の網越しに声をかけると、すぐに分かったよう。

廊下に出していただくと、きちんと手入れされた、つやつやのディープがいました。

11・見送り・ディープ 

訪ねてきた私より、担当の厩務員さんに、甘える仕草。

相当、念入りに手をかけてくださっている様子で、嫉妬する反面、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

「愛される馬に育ってくれて、良かった・・・」

持参したニンジンを、最初はけげんそうに。そして、段々と喜んで。最後は、前掻きしながら、ペロリ。

いつまでも去りがたい、ディープとの再会。

外では、雨の中、2歳馬の調教準備が始まっていました。

ジャンポケ姉ちゃん。

11・見送り・ジャンポケ2歳 

霧でけむる育成牧場の、屋内走路へ。

11・見送り・調教 

彼女の背中には、オーナーや調教師さんの夢と共に、私たち生産者の思いも、いっぱい詰まっています。

焦らず、ゆっくり・・・。「頑張れ!」そう声をかけ、静かに見送りました。

関連タグ : ジャングルポケット, Mr.Greeley, Orientate, フジキセキ, ディープインパクト,

こちらは、早生まれグループに入れられ、ひとりぼっちになってしまった、遅生まれの牡馬。

11・牡馬・ひとりぼっち 

別の牧場からやって来た、新入りディープくんに、やたら後を追い回され、

懸命に挨拶するものの・・・。

11・牡馬・負けないぞ 

3頭の、自分より大きな牡馬たちに囲まれると、「逃げるっきゃない!」

11・牡馬・追われて 

新入りディープくん、「自分より新入りが来たぞ!」と、すっかり態度が大きくなりました。

放牧地の隅で、ひとり鳴いている末っ子くんの視線の先には、いました!いました!

幼なじみの遅生まれ牝馬たち。

11・牡馬・牝馬友達 

「なんで僕だけ、こっちなんだよぉ!」と、悲鳴にも似た叫び。

でも、そんな甘えたことは、言っていられません。

こうなったら、駆けてくる兄貴たちに、負けじと走るしかない!

11・牡馬・夕日に向かって 

2月生まれと5月生まれ。

11・牡馬・2頭 

「”小さいやつ”なんて言わせないぞ」と、輝く瞳に闘志が感じられ、頼もしくなりました。

11・牡馬・瞳 

牡馬グループの今後の成長も、楽しみです。

さて、ここ数日の間に、1歳馬の旅立ちが続きました。

父・アドマイヤドンくん。

11・牡馬・ドン 

アグネスタキオンの鹿毛の牝馬。

11・牡馬・鹿毛タキオン 

マンハッタンカフェの牝馬。

11・牡馬・カフェ 

いつの間にか、仲間が減り、寂しさの増す、1歳厩舎。

皆、それぞれの育成牧場で、無事に成長してくれることを祈り、送り出しました。

おととい、当歳馬を牝馬と牡馬のグループに分け、今まで別々に放れていた早生まれ組と遅生まれ組が、合流しました。

牝馬のグループは、こんな感じです。

10・合流・一回戦1 

左から、シンボリクリスエスダイワメジャー、間が空いて、アドマイヤムーン、2月生まれディープインパクト、1月生まれディープインパクト牝馬。

プライドが高く、物怖じしないクリスちゃん。

10・合流・一回戦2 

無謀にも、強気な性格の1月生まれディープにつかつかと近寄り、

10・合流・一回戦3 

挑戦状をたたきつけるも・・・、

10・合流・一回戦4 

一喝されてしまいました。

10・合流・一回戦5 

「仕切り直しよ!さあ、行きましょう」と、メジャーを誘って、移動。

10・合流・仕切りなおし 

「世の中には、いろんな馬がいるのね・・・」

10・合流・クリス 

「私、こわーい」と、ぴったり寄り添っているのは、メジャーちゃん。

10・合流・メジャー 

またまたやって来たディープに、お尻を向けて、蹴りを入れたクリス。

怒ったディープに追われて、「うわーっ!」と退散。

10・合流・二回戦1 

「まぁ、何の騒ぎ?」と、おっとりムーンちゃん。

10・合流・ムーン 

「よっしゃぁ!追い払ったわよ」と、勇んで戻ってくるディープに、みんな苦笑い・・・。

10・合流・よっしゃ 

「ねぇ、ねぇ、なんで私たち、追われなきゃならないの?」納得がいかないクリスとメジャー。

10・合流・クリス&メジャー 

ディープは、これみよがしに、ムーンに近寄り、グルーミング。

10・合流・仲間意識 

「私たちは、仲間なのよ!よそものは、あっちへ行きなさい」

その様子を、じっと眺めるクリスちゃん。

10・合流・じろり 

2月生まれディープは、友好的でした。

「あなたたち、どこから来たの?」と、2頭にあいさつ。

10・合流・ディープ2と2頭 

ところが、これが気に食わないディープに、「何しているの?」と、横やりを入れられ、

10・合流・何してるの! 

また追い払われるはめに。

10・合流・追い払う 

「私たちは、仲がいいんだからね!」

10・合流・かきかき 

「ちょっと、みんなで団結しましょうよ!」

10・合流・かきかき2 

とまあ、異常なほどに、ムーンや2月生まれディープと”掻き掻き”したがる、ディープ姉さん。

その目を盗み、クリスに近付いたディープ妹は、

10・合流・ディープ2みつめる 

「私は怖くないわよ。仲良くしましょう」と、丁寧にあいさつ。

10・合流・ディープ2とクリス 

「なんだかよく分からないけど、いろんなコがいるのねぇ・・・」

10・合流・なんだか 

出会いはまだまだ始まったばかりですが、それぞれの性格が垣間見え、とても面白い一日でした。

菊花賞を、ダンスインザダーク産駒の2頭がワンツーフィニッシュした翌日。

当牧場生まれのダンスインザダーク牝馬は、育成牧場へと旅立ちました。

昨年の5月に生まれた、ダンスちゃん。

ディープ、ネオ、クロフネと共に、遅生まれ4頭グループの仲間でした。

昨年の暮れまで、泥んこになって、みんなで遊んでいたことが、ついこの間のことのよう。(2008.12/14)

幼なじみは、みんな行ってしまい、あの4頭の中では、最後の出発です。

隣の放牧地に放れている、お母さん。

10・ダンス・母 

来年、出産予定の妊婦さんたちと一緒に放れ、もう、昨年生まれた我が仔のことは頭にないようですが・・・。

「今日、ダンスちゃん、出発するからね」と、一応、ご報告。

そして、1歳牝馬の放牧地で草を食べていた娘は、しずしずと連れていかれました。

10・ダンス・放牧地より 

あとを一緒について行っているのは、マンハッタンカフェ牝馬。

ところが、途中で、「あれ?みんな、行かないの?」と我に返ったカフェちゃんが、後ろを向いて走り出したから、さあ大変!

ダンスも、「あれ?なんで、私だけ連れて行かれるの?」と、反抗。

10・ダンス・あれ? 

その場で少々暴れましたが、また静かに歩き出し、厩舎へ入りました。

10・ダンス・厩舎へ 

「えー?なに?なに?ダンスだけ、どうしたの?」と、残された馬たちは、ちょっと遅れて興奮。

一生懸命駆けてきたのは、ジャングルポケット牝馬。

10・ダンス・ジャンポケら 

早生まれ組のお姉さんも、少しずついなくなる仲間に、寂しさを感じてきたようで・・・。

その声を聞き、窓から顔を出す、ダンスちゃん。

10・ダンス・顔 

「私は、ここよ!」

昼夜放牧をやめてから、俄然うるさくなった彼女ですが、「そういう馬は走るんだ!」そうです。

洗い場で、温水シャワーを浴び、最後の手入れ。

10・ダンス・洗い場で 

根っからの、水浴び大好き少女は、じっと手入れを受けた後、午後から、車で2時間の育成牧場へと、運ばれていきました。

完全に、行き先の分かれた4頭(ディープ、ネオ、クロフネ、ダンス)。最初に、競馬場へ姿を現すのは、いったい誰になるでしょうか。

冷たい秋風の吹く中、「そろそろ厩舎に入る時間かしら?」と、待っているのは、1月生まれのディープインパクト牝馬。

10・姉妹・ディープ 

同じように、出口のパイプの前で、顔をのぞかせるのは、アドマイヤムーン牝馬と2月生まれディープ。

10・姉妹・ディープ2&ムーン 

こちらの早生まれ牝馬たちも、ぐんと成長してきました。

「まだ、みたいね・・・」と、再び、放牧地の真ん中へ向かった3頭。

ディープインパクトの牝馬2頭は、たまたま歩きながらニアミス。

10・姉妹・ディープ2頭 

白目をむいたディープ2ちゃんと、耳をしぼったディープちゃん。

どちらも一歩もゆずらない、強気な性格です。

2月生まれディープ。生まれて数ヵ月は、か弱い性格にみえたのに、ここ最近は、かなりパワーアップ!

たまに、ひく人間を驚かせるほどの力を発揮し、一目置かれる存在に・・・。

走っても、闘志をむき出し。

これは、2週間前の写真ですが、従来からのボス格、ディープ姉さんにうながされ、走り出すと・・・。

10・妹・私の仲間よ! 

10・妹・一蹴 

「負けないわよ!」

10・妹・負けない! 

「ねぇ、この勝負、どっちが勝った?」

10・妹・どっちが勝った? 

なんて会話が聞こえそうになるほど、迫力満点の走りを繰り返します。

空を蹴る、姉。

10・妹・空を蹴り 

風を切る、妹。

10・妹・風を切って 

小柄なムーンちゃんも、鍛えられます。

もうすぐ、離乳した遅生まれ組の、シンボリクリスエス牝馬やダイワメジャー牝馬も仲間入り。

将来は、ライバルとなるのか!

牝馬といえども、頼もしい面々です。