北の小さな牧場から、競走馬を目指す仔馬の成長を、写真と共に綴ります。
■牧場の1年

誕生 雪・早春親仔 仔馬の顔
牧場のは、仔馬の誕生と共に始まります。

春・仔馬2頭 牧柵のぞき顔 夏の風
風の中、仲間と共に駆け回る

紅葉 秋・とんぼ 秋・朝もや
母と別れる、試練の

雪景色 1歳冬 白鳥
、真っ白い世界の中で、ひたすら春を待ち・・・。

1歳夏 牧草風景 出発
大きく成長した若駒は、二度目の秋に育成牧場へと巣立っていきます。

 ・05-07  ※GⅠ初挑戦
 ・03-17  ※ありがとうございました!
 ・01-21  ※感慨深い勝利
 ・01-10  ※祝!初勝利!
 ・09-03  ※祝!すずらん賞優勝

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 5月5日の朝は、とても穏やかでした。

5時に、リーダーと小6の長男が、新千歳空港に向けて出発。

牧場に残ったスタッフと、昼夜放牧の1歳馬を厩舎に入れ、繁殖牝馬や当歳馬を放牧して、寝藁上げ。

7時過ぎには、朝の仕事が終わり、一人だと朝ご飯も気楽なので、そのままのんびりと放牧地へ向かいました。

朝露光る草の間から、ツクシが顔を出しています。

5・マイル・つくし
 

連休中は、寒かったり、風が強かったりと、パッとしない天気が続いていたため、こんな日は余計幸せを感じました。

向かった先は、シルエットの放牧地。

彼女は、この春、3年ぶりに出産したものの、その際に仔馬が腓腹筋断裂、いわゆる肉離れを起こしてしまい、しばらく看護が必要な状態でした。

誕生後20日目の昨日、それまでのパドックから、初めて放牧地へ。

生まれてから数日は、自力で立つことが出来ず、リーダーが寝ずの看護を続け、診療センターの獣医さんにギプスをしてもらった結果の良化。

最初は祈るような思いで見守っていたため、ここまで順調に回復したことに、ホッと一息ついたところでした。

繁殖シーズンまっただ中。

日によっては、1日2回も繁殖牝馬たちの種付けが入り、牧場と種馬場との往復を余儀なくされたリーダー。

出産は、残すところあと1頭。

あたふたと過ごしてきた日常から抜け、束の間、東京競馬場で、我が生産馬の走りを観戦できることを、楽しみにしていました。

帰省していた次女も、一緒に車に乗っていき、高校の寮へ。

長女は、水戸で、陸上のグランプリレース。

家族それぞれが、違う場所で、GⅠ・NHKマイルCに出走するハッピーアワーを応援します。

シルエットの仔は、父ルーラーシップの牝馬。

5・マイル・シルエットの朝
 

2番仔の父ハービンジャー牡馬、ハッピーアワーの後、2年続けて受胎しなかったため、久々の3番仔で、初めての女の仔でした。

母の小さい頃にそっくりで、人懐こく、お茶目!

5・マイル・我が仔と
 

肉離れになっていなければ、今頃、放牧地で猫パンチをしていたことでしょう。

伸び始めた青草に夢中のシルエット。

たどたどしい足取りで、母にじゃれるルーラーちゃん。

私が目に入り、こちらへ。

5・マイル・来る
 

大好きなニンジンを食べ、また青草に夢中になる母は、3年前に産んだ仔が、いよいよGⅠの舞台に立つことなど知りません。

午後。

病気で治療中の仔馬がいるため、獣医さんの巡回の前に、親子馬を厩舎に戻し終えたのが、3時でした。

1歳厩舎の小さなテレビで、出走の時を待ちます。

オーナーさんのご厚意でパドックに入れていただいているリーダーと長男を発見!

5・マイル・ハッピー
 

後で聞いたところ、パドックには、牧場の横断幕だけでなく、馬名や調教師さんの幕まで出ていたとのこと。

シルエットの仔が、ファンの方々にも見守られていることを本当にありがたく感じます。

輸送の負担を考え、早いうちに東京競馬場入りしたというハッピーアワー

パドックのスクーリングも済ませ、万全の態勢でここまで来たそうで・・・。

5・マイル・ジョッキー騎乗
 

「うちの仔が勝つ!」

私は、それ以外、まったく考えられませんでした。

そして、GⅠのファンファーレ。スタート。

「あー!!もう少し!!届かないかー!!」

立ち上がって、絶叫していたことだけは覚えています。

遅れてやって来たスタッフ二人は、繁殖厩舎に横付けされた、獣医さんの車のカーナビ画面で見たとのこと。

結果は残念でしたが、今後につながる良い走りが見られ、皆少し、興奮気味でした。

SNSで、娘たちからのメッセージも届きます。

GⅠ初挑戦。

たくさんの人に支えられ、この日を迎えられたことを思うと、感謝の言葉しか浮かんで来ません。

ありがとうございました。

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関連タグ : ハービンジャー, ルーラーシップ, ハッピーアワー,

 3月16日、中京11レース「中日スポーツ賞ファルコンステークス」を、生産馬ハッピーアワーが勝利しました。

牧場にとっては、2003年12月の名古屋グランプリ(交流重賞)リージェントブラフ以来の重賞勝利。

実に、15年と3ヵ月ぶりでした。

優勝に際し、たくさんの方々から、お祝いのメッセージをいただいています。

皆さん、本当にありがとうございました。

レースは、集牧の合い間に、厩舎の休憩所のテレビで観戦。

勝利が決まった瞬間、拍手喝采でした。

このブログを始めた時に生まれたサクセスシルエットが、11年の時を経て、私たちに「幸せなひととき」をもたらしてくれたのです。

これまでの出来事が、走馬灯のように、蘇って来ました。

言葉では、言い尽くせません。

長い間お付き合いいただいたオーナーさんはもちろんのこと、これまで、ブログを通じて、応援してくださったファンの皆さんにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、当歳時から見に来てくださった調教師さん、育成牧場の皆さん、厩舎スタッフの皆さん。

これまでハッピーアワーに直接関わっていただいたすべての皆さんのおかげで、今日の日があります。

今回騎乗していた吉田隼人騎手が、母シルエットの引退レースに乗っていたというのも、不思議な縁を感じました。

夜、近所の牧場関係の方々が、集まってくださる中、出産兆候を表していた馬が、無事に出産を終え、二重の喜びに包まれました。

そんなこんなで遅くなってしまいましたが、取り急ぎ、感謝の気持ちを込めて、ブログを更新します。

ありがとうございました。


関連タグ : ハッピーアワー,

 1月20日、中山6レース、メイクデビュー中山(芝1600)で、父ディープインパクトの3歳牝馬、ミッキーフォンテンが勝利しました。

彼女は、2016年10月から2017年11月まで、1年1ヵ月の間預かった、中期育成馬。

預託期間が長く、その世代の中で1番最後まで牧場にいたため、よく覚えています。

2017年11月17日、薄氷の張った寒い朝、育成牧場へ出発していきました。

1・祝2・フォンテン出発
 

その2日前に撮ったのが、この画像。

1・祝2・フォンテン1歳11月2頭で
 

仲良しの4月生まれロードカナロア牝馬と、いつも一緒。

1・祝2・フォンテン1歳11月
 

ぴったりとくっついて行動していたことが、頭に残っています。

2016年生まれは、牝馬が少なく、牧場にとっても、貴重な存在でした。

やって来たのは、当歳の10月。

1・祝2・ディープ当歳10月
 

青鹿毛の馬体に赤いもくしが似合い、人見知りもせずに、すぐに近付いてきました。

その直後、2月生まれのロードカナロア牝馬の様子がおかしいことに気付き、あまり相手をすることが出来なかったのですが・・・。

安楽死したカナちゃんの最後の友達でした。

(詳しくは、2016年10月24日の記事、10月25日の記事をご覧ください。)

その後は、4月生まれのロードカナロア牝馬、(画像は当歳11月)

1・祝2・フォンテン当歳11月
 

オルフェーヴル牝馬と共に、3頭で放牧。(画像は当歳12月)

1・祝2・フォンテン当歳12月
 

2年前のこの時期は、冬毛に覆われて、もこもこでした。

1・祝2・フォンテン1歳2月末
 

厳しい冬を、共に乗り越えた3頭。

1・祝2・フォンテン1歳4月末
 

管理予定の調教師さんが、よく見に来られていました。

1・祝2・フォンテン1歳7月
 

7月、セレクションセール上場のオルフェーヴル牝馬が、真っ先に育成場へ移動することになり、

1・祝2・フォンテン1歳7月3頭
 

8月からは、カナロア牝馬と、2頭での生活。

1・祝2・フォンテン1歳8月
 

そして、10月から初期馴致が始まり、11月に、ゆっくりと出発していったのです。

(パソコン画面の方は、左のカテゴリから、「2016年産馬」をクリックして、成長の過程をご覧ください。)

すでに2勝をあげたハッピーアワーと、同じ育成牧場で、調教を積みました。

1年2ヵ月ぶりにテレビで観た、その姿は、頼もしい限り。

これからの活躍を、楽しみにしています。

関連タグ : ディープインパクト, ロードカナロア, オルフェーヴル,

 1月5日、1回中山1日1レースで、父ゴールドアリュールの3歳牡馬、サニークラウドが初勝利!

今年の中央競馬最初のレースで、牧場にとっても、幸先の良いスタートとなりました。

2017年の10月25日に、育成牧場へ旅立ったサニークラウド。

初期馴致は、当牧場で行いました。

別れの前の日も、しっかりとメニューをこなすアリュール。

1・祝・サニー1歳10月
 

汗だくになりながら、前を向く、その顔は凛々しく、頼もしい気持ちで写真を撮りました。

1・祝・サニー馴致
 

夕日のあたるロンギ場を出て、

1・祝・サニー1歳10月24日
 

私の方をちらっと見るアリュール。

1・祝・サニー見る
 

ニンジンが大好きで、放牧地では、どんなに遠くからでも、真っ先に駆けてくる、賢い仔でした。

早速、レース当日、母ワインレッドに報告。

1・祝・サニー母ワイン
 

今年の出産予定日は、2月26日。もう大きなお腹をしています。

1・祝・ワイン
 

初産の時は、子育てが上手に出来ず、気をもみましたが、2産目から少しずつ手がかからなくなりました。

3産目のアリュールが生まれたのは、2016年2月16日の夕方。

2・アリュ・しゃきっと
 

骨格がしっかりした、頑丈そうな馬でした。

2・2日目・冒険
 

そして、男の仔らしく、やんちゃで、冒険好き。

2・2日目・とて
 

雪のパドックで、楽しそうに遊んでいた様子が、よみがえります。

2・2日目・大丈夫?
 

額の「く」の字が印象的。

2・2日目・懲りもせず
 

しかし、この年は、この後、これでもかというほど、悲しいことが続いた年でした。

3月に生まれたダンカーク牡馬の母の死。乳母の入れ替え。

同じく3月に生まれたロードカナロア牡馬の看病と死。

10月には、2月生まれのロードカナロア牝馬の安楽死。

今思い出しても、涙があふれてきます。

そんなこんなで、2016年の生産馬のうち、競走馬になれた馬は7頭。

その中の2頭が、中央で勝ち上がったことになり、今後への期待もふくらみました。

まだデビューしていない馬たちも、きっと続いてくれるものと信じています。

関連タグ : ゴールドアリュール, ロードカナロア, ダンカーク,

 9月2日の札幌10レース、すずらん賞(2歳オープン)で、父ハービンジャーの2歳牡馬・ハッピーアワーが勝利しました。

リーダーが現地応援に駆け付け、牧場に残った私たちも、テレビの前で大絶叫。

来春に向けて、楽しみな1頭の誕生です。

ハッピーアワーは、父ディープインパクトの10歳牝馬・サクセスシルエットの2番仔。

昨年の11月初旬まで、当牧場で育ちました。

育成牧場へ旅立つ前日、幼馴染みのオルフェーヴル牡馬と、仲良く遊んでいた様子が懐かしく思い出されます。

仲間たちは、先に移動し、牡馬では最後の2頭となりました。

呼ぶと、遠くからやって来て、

9・祝・1歳11月ハッピー
 

ニンジンをボリボリ。

9・祝・1歳11月ハッピー2頭で
 

気の合う仲間との最後の1日。

しばらくすると、2頭で駆け出し、相撲をとったり、競走したり。

9・祝・1歳11月オルフェと
 

右のオルフェーヴル牡馬は、昨日、新潟記念を走ったエンジニアの半弟。

9・祝・ハッピー走ったり
 

真面目で、優等生タイプのオルフェに対し、いたずら好きなハービン。

9・祝・立ち上がり
 

生まれが4日違いの幼馴染みは、いつでもどこでも一緒。

9・祝・ハッピー顔
 

兄弟のように育ちました。

離乳した日も一緒。牧場を旅立つ日も、一緒。

昨年11月3日。先に、オルフェが出発し、パドックにひとり残されたハービンこと、ハッピーアワー。

9・祝・出発前
 

ふたりは、育成牧場で、別れ別れになりました。

さて、2番仔が、2歳で早くも2勝!

母のシルエットはといえば、秋の気配の放牧地で、無心に草を食べています。

9・祝・母シルエット
 

横にいるのは、半妹のキングカメハメハ牝馬。

9・祝・妹と
 

自分の妹だということが、わかるでしょうか。

シルエットは、カーネーションカップの勝ち馬。

同様に、花の名前の特別レースを勝った我が仔のことを、きっと覚えていると思います。

ハッピーアワーを産んだ後、2年間受胎せず、周りの仔馬たちをいつも愛おしそうに眺めていました。

今年は受胎し、順調なら、来春には、また子育てが始まるシルエット。

その頃には、息子がもっと活躍していることを願っています。


関連タグ : ハービンジャー, オルフェーヴル, ディープインパクト, キングカメハメハ,

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