1歳の生産馬3頭が、相次いで、牧場を巣立っていきました。
4日の午後移動した、ジャングルポケット牝馬。
昨日、出発したのは、Mr.Greeley牡馬と、
Orientate牝馬。
これで、1歳の生産馬の移動は、すべて終了です。
「あの馬たちは、どうしているだろう・・・」気になるのは、その後の各馬の状況。
Mr.Greeley牡馬の移動先には、ディープインパクト牝馬が先に入厩しているので、ふと思い立ち、馬運車で育成牧場まで同行することにしました。
片道1時間の道のり。出る前は、晴れ間もさしていたのに、徐々に雲行きが怪しくなり、到着地は小雨。
朝は、どしゃ降りと聞いていたので、「それよりは、いいか」と、気を取り直し、外へ。
新しいスタッフの方にひかれていく、Mr.Greeley。
それを見守る、新しい仲間たち。
近付くと、どの馬も澄んだ瞳をして、1頭1頭、いい顔をしていました。
本来なら、サンシャインパドックに放れている時間ですが、雨なので、運動していない馬は、みな厩舎に入っていた模様。
そして、「あっ!!」
「そうか、まだ、いたんだね」忘れられない強烈な顔の持ち主。2歳のジャンポケちゃん。
1歳ジャンポケ牝馬の全姉は、まだここに残っていました。
もう1頭。
ジャイアントとあだ名を付けたくなるような、この顔。2歳フジキセキ牡馬。
この2頭のほかは、すべて、トレセンやその近辺の牧場へ移動した様子。
会えない寂しさよりも、デビューへの期待の方が、ふくらみます。
そして、離れの厩舎には・・・、1歳ディープインパクト牝馬!いました!
扉の網越しに声をかけると、すぐに分かったよう。
廊下に出していただくと、きちんと手入れされた、つやつやのディープがいました。
訪ねてきた私より、担当の厩務員さんに、甘える仕草。
相当、念入りに手をかけてくださっている様子で、嫉妬する反面、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
「愛される馬に育ってくれて、良かった・・・」
持参したニンジンを、最初はけげんそうに。そして、段々と喜んで。最後は、前掻きしながら、ペロリ。
いつまでも去りがたい、ディープとの再会。
外では、雨の中、2歳馬の調教準備が始まっていました。
ジャンポケ姉ちゃん。
霧でけむる育成牧場の、屋内走路へ。
彼女の背中には、オーナーや調教師さんの夢と共に、私たち生産者の思いも、いっぱい詰まっています。
焦らず、ゆっくり・・・。「頑張れ!」そう声をかけ、静かに見送りました。
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こちらは、早生まれグループに入れられ、ひとりぼっちになってしまった、遅生まれの牡馬。
別の牧場からやって来た、新入りディープくんに、やたら後を追い回され、
懸命に挨拶するものの・・・。
3頭の、自分より大きな牡馬たちに囲まれると、「逃げるっきゃない!」
新入りディープくん、「自分より新入りが来たぞ!」と、すっかり態度が大きくなりました。
放牧地の隅で、ひとり鳴いている末っ子くんの視線の先には、いました!いました!
幼なじみの遅生まれ牝馬たち。
「なんで僕だけ、こっちなんだよぉ!」と、悲鳴にも似た叫び。
でも、そんな甘えたことは、言っていられません。
こうなったら、駆けてくる兄貴たちに、負けじと走るしかない!
2月生まれと5月生まれ。
「”小さいやつ”なんて言わせないぞ」と、輝く瞳に闘志が感じられ、頼もしくなりました。
牡馬グループの今後の成長も、楽しみです。
さて、ここ数日の間に、1歳馬の旅立ちが続きました。
父・アドマイヤドンくん。
アグネスタキオンの鹿毛の牝馬。
マンハッタンカフェの牝馬。
いつの間にか、仲間が減り、寂しさの増す、1歳厩舎。
皆、それぞれの育成牧場で、無事に成長してくれることを祈り、送り出しました。
おととい、当歳馬を牝馬と牡馬のグループに分け、今まで別々に放れていた早生まれ組と遅生まれ組が、合流しました。
牝馬のグループは、こんな感じです。
左から、シンボリクリスエス、ダイワメジャー、間が空いて、アドマイヤムーン、2月生まれディープインパクト、1月生まれディープインパクト牝馬。
プライドが高く、物怖じしないクリスちゃん。
無謀にも、強気な性格の1月生まれディープにつかつかと近寄り、
挑戦状をたたきつけるも・・・、
一喝されてしまいました。
「仕切り直しよ!さあ、行きましょう」と、メジャーを誘って、移動。
「世の中には、いろんな馬がいるのね・・・」
「私、こわーい」と、ぴったり寄り添っているのは、メジャーちゃん。
またまたやって来たディープに、お尻を向けて、蹴りを入れたクリス。
怒ったディープに追われて、「うわーっ!」と退散。
「まぁ、何の騒ぎ?」と、おっとりムーンちゃん。
「よっしゃぁ!追い払ったわよ」と、勇んで戻ってくるディープに、みんな苦笑い・・・。
「ねぇ、ねぇ、なんで私たち、追われなきゃならないの?」納得がいかないクリスとメジャー。
ディープは、これみよがしに、ムーンに近寄り、グルーミング。
「私たちは、仲間なのよ!よそものは、あっちへ行きなさい」
その様子を、じっと眺めるクリスちゃん。
2月生まれディープは、友好的でした。
「あなたたち、どこから来たの?」と、2頭にあいさつ。
ところが、これが気に食わないディープに、「何しているの?」と、横やりを入れられ、
また追い払われるはめに。
「私たちは、仲がいいんだからね!」
「ちょっと、みんなで団結しましょうよ!」
とまあ、異常なほどに、ムーンや2月生まれディープと”掻き掻き”したがる、ディープ姉さん。
その目を盗み、クリスに近付いたディープ妹は、
「私は怖くないわよ。仲良くしましょう」と、丁寧にあいさつ。
「なんだかよく分からないけど、いろんなコがいるのねぇ・・・」
出会いはまだまだ始まったばかりですが、それぞれの性格が垣間見え、とても面白い一日でした。
菊花賞を、ダンスインザダーク産駒の2頭がワンツーフィニッシュした翌日。
当牧場生まれのダンスインザダーク牝馬は、育成牧場へと旅立ちました。
昨年の5月に生まれた、ダンスちゃん。
ディープ、ネオ、クロフネと共に、遅生まれ4頭グループの仲間でした。
昨年の暮れまで、泥んこになって、みんなで遊んでいたことが、ついこの間のことのよう。(2008.12/14)
幼なじみは、みんな行ってしまい、あの4頭の中では、最後の出発です。
隣の放牧地に放れている、お母さん。
来年、出産予定の妊婦さんたちと一緒に放れ、もう、昨年生まれた我が仔のことは頭にないようですが・・・。
「今日、ダンスちゃん、出発するからね」と、一応、ご報告。
そして、1歳牝馬の放牧地で草を食べていた娘は、しずしずと連れていかれました。
あとを一緒について行っているのは、マンハッタンカフェ牝馬。
ところが、途中で、「あれ?みんな、行かないの?」と我に返ったカフェちゃんが、後ろを向いて走り出したから、さあ大変!
ダンスも、「あれ?なんで、私だけ連れて行かれるの?」と、反抗。
その場で少々暴れましたが、また静かに歩き出し、厩舎へ入りました。
「えー?なに?なに?ダンスだけ、どうしたの?」と、残された馬たちは、ちょっと遅れて興奮。
一生懸命駆けてきたのは、ジャングルポケット牝馬。
早生まれ組のお姉さんも、少しずついなくなる仲間に、寂しさを感じてきたようで・・・。
その声を聞き、窓から顔を出す、ダンスちゃん。
「私は、ここよ!」
昼夜放牧をやめてから、俄然うるさくなった彼女ですが、「そういう馬は走るんだ!」そうです。
洗い場で、温水シャワーを浴び、最後の手入れ。
根っからの、水浴び大好き少女は、じっと手入れを受けた後、午後から、車で2時間の育成牧場へと、運ばれていきました。
完全に、行き先の分かれた4頭(ディープ、ネオ、クロフネ、ダンス)。最初に、競馬場へ姿を現すのは、いったい誰になるでしょうか。
冷たい秋風の吹く中、「そろそろ厩舎に入る時間かしら?」と、待っているのは、1月生まれのディープインパクト牝馬。
同じように、出口のパイプの前で、顔をのぞかせるのは、アドマイヤムーン牝馬と2月生まれディープ。
こちらの早生まれ牝馬たちも、ぐんと成長してきました。
「まだ、みたいね・・・」と、再び、放牧地の真ん中へ向かった3頭。
父ディープインパクトの牝馬2頭は、たまたま歩きながらニアミス。
白目をむいたディープ2ちゃんと、耳をしぼったディープちゃん。
どちらも一歩もゆずらない、強気な性格です。
2月生まれディープ。生まれて数ヵ月は、か弱い性格にみえたのに、ここ最近は、かなりパワーアップ!
たまに、ひく人間を驚かせるほどの力を発揮し、一目置かれる存在に・・・。
走っても、闘志をむき出し。
これは、2週間前の写真ですが、従来からのボス格、ディープ姉さんにうながされ、走り出すと・・・。
「負けないわよ!」
「ねぇ、この勝負、どっちが勝った?」
なんて会話が聞こえそうになるほど、迫力満点の走りを繰り返します。
空を蹴る、姉。
風を切る、妹。
小柄なムーンちゃんも、鍛えられます。
もうすぐ、離乳した遅生まれ組の、シンボリクリスエス牝馬やダイワメジャー牝馬も仲間入り。
将来は、ライバルとなるのか!
牝馬といえども、頼もしい面々です。





































































